Vintage motorcycle study

studious1.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:1986 TRIUMPH HARRIS ( 3 )


2018年 07月 14日

1986 TRIUMPH HARRIS BONNEVILLE ヘッド周り(バルブガイド)

今日はトライアンフ・ハリスボンネのお話。
ガタがあったバルブガイドの入れ替え作業です。

a0248662_8254255.jpg
a0248662_827122.jpg


まずバルブガイドの抜き取り。
以前に750ccのガイドの抜き取り作業の際、燃焼室側からガイドを叩きガイドが変形し抜き取りに苦労した覚えがあります。(ガイドが少々柔らかい)
そのため今回は頭部分に螺子をきっておきボルトを入れ抜き取り。
抜き取り後、バルブガイドホール計測。
それぞれの穴の状態は良く軽くホーニングし内計12.70mm~12.71mm。


a0248662_8273951.jpg
a0248662_827495.jpg

a0248662_828011.jpg

a0248662_8281126.jpg


kibble white製のバルブガイド
純正のクリップ留めのガイドと違い、鍔付きのものであります。
やはり、クリップ留めのものより鍔付きのものの方が良いであろう。ということでバルブスプリングカラーを加工し鍔つきのまま使います。

まずはバルブステム径にあわせバルブガイド穴リーミングし内計拡大、クリアランス調整。
ヘッドに対し適正嵌め代の数値に外径切削&研磨。
アルミ青銅系のバルブガイドは予め内計拡大をしておかないと後々大変です。




a0248662_8282623.jpg
a0248662_8283669.jpg

a0248662_830278.jpg


a0248662_8284969.jpg
a0248662_8285861.jpg


750ccには付いているロッカーとのダウエルピンを抜き取り、ロッカーカバー面、シリンダー面の面研。
このダウエルピンはロールピンが使われているため、少々取りづらい。バイスグリップなどでハサムのだか今回も一個失敗。ねじ切りして抜き取り。



a0248662_8304322.jpg
a0248662_8305112.jpg


ヘッドよく暖めガイド圧入。


a0248662_831623.jpg
a0248662_8311654.jpg
a0248662_8312586.jpg

圧入後、嵌め代分縮まった内径を、リーマーを通しクリアランス調整。
粘り硬いアルミ青銅は一回リーマーを通しても切れきれない。
計測しつつ、リーマーを通し最後ホーニング作業。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

東京都足立区入谷1-22-14 グリーンハイツ
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2018-07-14 08:51 | 1986 TRIUMPH HARRIS | Comments(0)
2018年 06月 09日

1986 TRIUMPH HARRIS BONNEVILLE クランク周り


a0248662_8432033.jpg
a0248662_8432812.jpg
a0248662_8433718.jpg


今日はトライアンフハリスボンネ、クランク周りのお話。
クランク自体は分解時芯振れ確認し、ドライブサイド0.01mm タイミングサイド0.005mmと状態が良かった。



a0248662_852331.jpg


また、ビッグエンドジャーナル、クランクシャフト、クランクケースの軸受けベアリング部など状態が良かったのです。
詳しくはこちら


a0248662_8544953.jpg


a0248662_855137.jpg

a0248662_8551174.jpg


問題だったのは新品ベアリング
ドライブサイドはローラベアリング、こちらは問題なく。
750ccから使われているタイミングサイドのローラローラーベアリング(アウターレースとベアリングが一体で、インナーレースが単体のもの)が来たものが内輪がシャフト径に対し0.1mmも小さい・・・そのため他の外国ベアリング屋から新たに取り寄せ、同じ種類のものでC3ベアリングを使うことに。
新たに来た物は問題なし。



a0248662_855387.jpg

a0248662_8554899.jpg

クランクケースにベアリングレース・ベアリング圧入。



a0248662_856768.jpg

a0248662_8561887.jpg

クランクシャフトにベアリング、ベアリングレース圧入。




a0248662_8563296.jpg

a0248662_8565326.jpg

一旦クランクケースに仮組みしてクランクのスラストチェック。
実測0.5mmと少々大きめ。クランクの周りはスムーズで良い。
クランクのスラスト量はマニュアル値で0.076mm~0.4mm
シム製作しスラスト量0.15mmに。


a0248662_857898.jpg

問題なかった、コンロッド規定トルクで締め付け。
スラッジチューブ取り付け、スラッジチューブボルト交換し取り付け。






レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

東京都足立区入谷1-22-14 グリーンハイツ
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2018-06-09 09:12 | 1986 TRIUMPH HARRIS | Comments(0)
2018年 01月 28日

1986 TRIUMPH HARISSBONNEVILLE 分解作業

a0248662_0115473.jpg

今日はトライアンフ・ハリスボンネビルの分解作業のお話。

a0248662_012759.jpg
a0248662_0121786.jpg

まずはヘッド周りから分解。
大分圧縮漏れしていたような跡。


a0248662_0122823.jpg
a0248662_0124573.jpg

バルブステムには謎のOリングがついています?
オイルシールの代わりだったのでしょうか?


a0248662_0131119.jpg
a0248662_013227.jpg

バルブステム・バルブガイド計測。
IN側はステムに対し0.2mm弱、EX側はステムに対し0.2mm以上と随分とガタガタ。
バルブステム自体も減っていますので、バルブガイド・バルブともに交換が必要です。



a0248662_0133968.jpg

ロッカーアーム計測。
スピンドル自体は問題無し。
ローカーアームは他の3本はスピンドルに対しクリアランス0.05mm~0.06mmと問題ないが、エキゾーストのタイミング側ロッカーは一部0.15mmのクリアランスと変磨耗してしまっている。


a0248662_833311.jpg

a0248662_0135934.jpg

入っていたピストンはSTDサイズ
ピストにはそれほど大きな傷はないもののシリンダーはピストンに対し0.15mmのクリアランスでボーリングしておいたほうが良いでしょう。


a0248662_0144564.jpg
a0248662_0145524.jpg

タペット・タペットガイドホール計測。
タペットはほとんど減っておらず、ガイドホール径もタペットに対し0.06mmのクリアランスで問題無し。

a0248662_0195896.jpg

トランスミッション分解。

a0248662_0201682.jpg
a0248662_0203989.jpg
a0248662_021171.jpg

a0248662_0211920.jpg

問題だったハイギアベアリング部分。
溶接された跡がありパテ埋めされていまして、ハイギアの動きも悪かったのでありますが・・・
パテをとってみるとやはり溶接された跡があるのですが、クラックが入っていた後は無い。
なぜ溶接をしたかよくわかりません・・・。
しかしながら、溶接されているため歪んでしまっていて、ハイギア側のベアリング受け部は0.09mmも楕円になっています。これをどう直すか考える必要があります。




a0248662_0222398.jpg
a0248662_0223976.jpg

トランスミッションのギアブッシュも0.1mm程度のガタがあります。

a0248662_02318.jpg
a0248662_0231142.jpg

ハリスボンネの点火タイミングピックアップ部はピックアップ取り付けが逆ねじになっていたり、取り付けテーパーぶがストレートになっていたりと変更があります。


a0248662_0232355.jpg

a0248662_0233817.jpg
a0248662_0234937.jpg


a0248662_024158.jpg

a0248662_0243496.jpg

カムギア周り分解・カムシャフト・ブッシュ計測。
カムシャフト自体は問題無し。ブッシュはシャフトに対しクリアランス0.15mmとブッシュ交換が必要。


a0248662_025334.jpg

クランクの芯振れチェック。
ドライブサイド0.01mm タイミングサイド0.005mmと問題無し。

a0248662_025292.jpg
a0248662_0254337.jpg
a0248662_0255734.jpg

分解時ピニオンシャフトブッシュにもキラキラスラッジがありましたが、クランクスラッジチューブ内にもキラキラスラッジが。

a0248662_0261750.jpg
a0248662_0264087.jpg

ビッグエンド部計測。
ビッグエンドジャーナルは41.235mmと磨耗・変形無し。
規定トルクでコンロッドナット締め付け、コンロッドメタル計測。
クリアランス0.03mmで問題無し。


a0248662_0265578.jpg
a0248662_027562.jpg

クランクシャフトのベアリング軸受け部計測。
ドライブサイド・タイミングサイドともに磨耗無く問題無し。
クランク自体は状態良く安心。


a0248662_027338.jpg
a0248662_0274385.jpg

ハリボンさんのタイミング側クランクベアリングはローラーベアリングになっています。
こちらもケース側との嵌め代も問題なくO.K


a0248662_0284834.jpg
a0248662_029539.jpg
a0248662_0292159.jpg
a0248662_0295773.jpg


ドライブサイドベアリングはレースがケースにロックタイトで留められていました。
そのため分解前ベアリングの動きが悪く、クランクの周りが渋かった。
ケースを暖めただけではレースが抜けず、レースに橋渡しをして抜き取り。
ロックタイトを完全除去し計測。
ベアリングレースとケースとの嵌め代が無くなり、レースがケース内で回ってしまうのをごまかす為にロイックタイトを使ってある車両は良くあるのですが、この車両はケースとの嵌め代は0.05mmと問題無し。なぜロックタイトを使っていたのでしょうか・・・?







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

東京都足立区入谷1-22-14 グリーンハイツ
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2018-01-28 09:17 | 1986 TRIUMPH HARRIS | Comments(0)