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1957 XL 900 マグネトーとエンジン始動





今日はHさんのアイアンスポーツ
まとめブログ

マグネトー編です。

前回と同じく写真が少ないので、少々わかりづらいですが、ご了承ください。





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もともと付いていた純正のフェアバンクスマグネトー
エンジンのかかりは良かったと言うのでチェックしてみたのですが、本当に良いマグでありました。



















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まずは、火花の飛びっぷりチェック。
マグネトーは自己発電をしていますので、マグネットローターの回転が速くなれば発電量が増え、火花は強くなりますが、マグネットローターの回転が遅ければ発電量が少なくなり、火花は弱くなります。
よく電動ドリルなので、回してマグネーの火花のチェックをしている動画などを見ますが、電動ドリルだと回転が早すぎて大体火花が飛んでしまい、キック始動事の遅い回転での火花のチェックができません。
ですので、旋盤を使い低回転での火花の飛びっぷりチェック。
このマグは58rpmの遅い回転で、マグネトーシャフトが1周回るとちゃんと2回火花が飛び、非常に安定しておりました。
これはかなり優秀です。

バッテリー点火ではキックスピードにかかわらず、ポイントが開いてしまえば火花が飛びますので、蹴ってしまえば火花は飛ぶのですが、先ほども終わらした通り、マグネトーの場合は自己発電をしているので、もともと付いているマグネットローターの磁力の強さとキックの速さ(ローターの回転の速さ)に始動性が左右されます。
そのため、その見た目のかっこよさからマグネトーをつけたがる方が多いのですが、私は基本的にはお勧めしてませんでした。
特にオーバーホール後のアイアンスポーツはキックが重いので、マグネトーでの始動が困難になるためです。
エンジンのかかりが悪い車両はだんだん乗るのが億劫になってきますので、エンジン始動の問題で、そのバイクが嫌になっちゃいます。
そんな理由で、バッテリー点火を基本的にはお勧めしていたのですが、このマグネトー位火が飛んでくれれば話は別です。
なかなかマグネットローターの磁力の強さ問題やどんだけ磁場が溜まってるか問題。
良品のマグを作る難しさはあるのですが、今回このマグのおかげである程度の良いマグの目安ができました。






















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マグネットローターシャフトを抜くには、ドライブギアを外す必要がありますが、ドライブギアについてるピンが非常に抜きづらいです。
専用で作ってあるピン抜き治具を使い、ピンを抜き取りギアを外す。

















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アッパーベアリングサポートは、ポイントやコンデンサーのマウントプレートでもありますので、ここのねじ山が舐めているのはあるあるです。

















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ロアベアリング抜き取り。
シャフトとベアリングを受けるリップや、ボディーとベアリングを受けているスナップリングなどが付いているので、取り外すのを忘れることなく、ベアリング抜き取り。
(この辺のクリップを取り外すの忘れ、壊されているものがたまにあります。)
ベアリング類交換。


















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イグニッションコイルは抵抗値チェックし、問題ない抵抗あったのでその使用。
ドライブハウジングのシャフト軸空けプッシュ寸法悪くなかったのでそのまま使用。



















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ベアリング、組み付けて、ローターシャフト圧入。
イグニッションコイルとポイント周りを組み付け。
ドライブギアピンは抜けると恐ろしいので、おまじないで半田留め。




















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今回、手動進角仕様に。
手動進角仕様するにあたり、コントロールアーム、アダプタープレート、アダプタープレートロアを取り付け付け。
この辺りのマウントレジは非常につけづらい。
ともあれ、無事取り付け点火時調整。
この年式のアイアンは、遅角位置BTDC15° 進角位置45°
マグネトー点火の場合、マグネトーが動きマグネトーボディーとエンジンが干渉する部分などがあるので、その部分を避け位置決めして調整する。
実際にケーブルでマグネトーを動かし、フル進角位置45°、遅角20度°位置に設定。





















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というわけで、オイルを回しガソリンを入れ、エンジンを始動。
本当に点火の良いマグネトーをお利口さんなケイヒンバタフライの組み合わせで、いとも簡単にエンジン始動しました。
アイドリング安定してるので一安心。
エンジンクラスで入学したHさん。VMSでの作業はここまでで、後はご自身宅にお持ち帰りして慣らし&試乗です。
Hさんお疲れ様でした。
今後いじることがないと思われるファーストアイアンスポーツエンジン。貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。
















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by sgf1906 | 2026-02-19 14:37 | 1957XL900 | Comments(0)

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