1954 FL 1200
Uさんのパンヘッド
前回タイミングカギア周りまでの分解作業は終わり、今回クランク分解作業。
クランクケース分解し、大分汚れていたケース清掃。
綺麗になってお目見えしたケースのマッチングナンバーは合っていましてほっと一息。
クランク分解前にクランクシャフトの振れっぷりチェック。
タイミング0.03mm、ドライブ0.05mm
現状でのクランクピンナット、クランクシャフトナットの締まりっぷりをチェックしつつクランク分解。
真っ黒だったフライホイールも綺麗に。
現状ではクランクケースにはクラックや溶接跡など無く良好。ケースにクラックなどあると、一気に作業メニューが変わってきます。
この時点でこの年式の車両でケースがこの状態であれば、一つ勝ちですね。
1948 INDIAN CHIEF
Tさんのインディアン
もともと付いていたシリンダーには.060”o.sピストンが入っていまして、クリアランスも大きい状態でありました。インディアンのシリンダーはクビレ部の肉厚が薄い、またINバルブシート部とシリンダーまでの距離が近いため、シリンダースリーブはい入れられないよねってことで、シリンダーを探していました。なるべく純正が良いよね。ということでR側は手に入ったのですがF側はなかなか良いサイスのものが見つからず、社外新品の入手。昨日I君が行っているインディアン新品シリンダーは前後シリンダーのバルブ突き出し量が3mm~4mm程度違う事件がありましたので、なんやかんやチェック。前後のハイトは0.5mm程度に差異で問題なし。また、バルブの突き出しっぷりも大きいとろろで0.6mm差異で問題なし。
マニホールドニップル部の2次エアチェック純正リア側は問題なし。社外フロント側は2次エアありで修正が必要だ。
話は変わり先日チェックしたクランク軸受け部のラインチェック。インディアンの左右クランクケースの位置決めが曖昧なので、ケースを加工する場合、ちゃんと位置決めをする必要がある。ハーレーの場合クランクケース下2本と上1本のケースボルトがきつく入ることで位置決めしています。ハーレーのチョイ太ケースボルトを使い位置決めすることに。
また話は変わり、ケースに対しガバ気味だったギアボックスメインベアリング。実験的にベアリングに溶射肉盛りをしてみようということで、生爪で銜えられるベアリングマウント治具を作り、ベアリングを旋盤にてマウント、外輪を切削して外輪に溶射肉盛りいてみます。
1940 INDIAN SCOUT
Mさんのインディアン
片排問題解消のためなんやかんやチェック。
マグのカム山位置チェック。
一個のカム山で前後シリンダーの点火位置を決めますので、カム山(マグネットローター)はハーレー用、インディアン用があります。
ハーレーの場合45度Vツインなのでフロント側が点火後315度後にリアが点火します。
インディアンの売位42度Vツインなので318度後リアが点火します。
現在付いているマグは312度ごあたり、たぶんハーレー用のものが付いていると思われます。
バルブタイミングチェック。
チェッキングクリアランスは0.38mmで計測。
誤差はあるものの IN5/50度 EX50/0度 (マニュアルはIN open 10度 EX open 60度)
前後の差異はほぼなく、バルブタイミングは問題ないと思われる。
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奈良 純