今日はEさんのナックルヘッド、トランスミッションのお話。ケース周り、メインシャフト・カウンターシャフトの組み付けをしていきます。





分解時の状態。
ギア周りは状態良し、またメインシャフト・カウンターシャフトはそのまま使えそう。
ブッシュ類はガタガタ、メインドライブギアベアリングレースは虫食いが有り交換。
ドレンボルトは螺子がなめていいます。また、キックカバーマウントスタッド螺子部はケースが欠けています。



まずはメインドライブギアベアリングレースをつけます。
というのは、キックカバー側螺子部は溶接で盛って、面だしするためにベアリングレースから垂直を出すためはじめに取り付けます。
もともと付いていたベアリングレースはSTDサイズ。
ケース側径は少々少々広がっていたため.002”オーバーサイズをつけます。
ケース側は0.02mm程度楕円ですが、レース圧入後調整します。
.002”オーバーサイズレースを旋盤にセットし芯出し、研磨しケースに対し適正嵌め代に。
ケースをよく暖めベアリングレース圧入。





溶接で持ったキックカバー面はメインドライブギアベアリングレースに冶具をセットしボール盤に垂直にセット。
砥石でぎりぎりまで研磨。
定番を使い面研。
改めてボール盤にセットし位置決めした位置で新たな螺子穴を製作。






今度はトップカバー側に冶具を付け垂直をだしボール盤にセット
ナメていたドレンボルト部ヘリサート加工。
また新たな螺子を切ったまま同じセットで座面部研磨。
ドレンボルトは座面部大のドレンボルト製作。
以前から話していますが、純正のドレンボルト座面部は面積が小さすぎて、螺子部がやられます。


ベアリングレース圧入部が0.02mm程度楕円でありまして、やはり圧入したベアリングレースも内径0.02mm楕円に。
楕円小さい部分だけを研磨し真円加工。



STDローラー取り付け、適正クリアランスに。
メインドライブギアスラストワッシャー取り付け、スペーサー、スプロケット取り付けエンドプレイチェック、調整。



ガタがあったメインドライブギアブッシュ交換。
JIMS製メインドライブギアブッシュは内径が0.1mm以上小さく作られていますので、予めブッシュを旋盤で内径拡大。
ブッシュ圧入後ホーニングしクリアランス調整。
仮組みして回りっぷりチェック。
渋いところ無くちゃんと芯が出ているようです。




メインシャフト3RDギアブッシュは単品製作。
圧入しホーニングしクリアランス調整。

話はカウンターシャフト周りへ。
1STギア・2NDギアのフローティングブッシュはJIMS製のものに交換。

カウンター3.4速ギアの左右スラストワッシャー
2ndギアのスラストワッシャー
このワッシャーの厚みを変えそれぞれのギアのエンドプレイを調整します。


1ST.2NDギアのエンドプレイ調整。
2ndギアは0.25mm、1STギアはほぼ“0”でギアが回り程度がよい。



抜けかかっていたカウンターシャフトブッシュ交換。
やはりSTDサイズブッシュでは嵌め代が無いので.005”オーバーサイズを使います。



適正嵌め代になるよう、ブッシュを旋盤に銜え、芯出しし外輪切削。
ケースに圧入。

カウンター3.4速ギアを取り付けエンドプレイ調整。
これでケース側加工ごと、メイン・カウンターの調整ごとは終わり。
あとはキック周り、シフター周りです。
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奈良 純