1968BSA A65 カムシャフトブッシュ・アイドラギアシャフトブッシュ
2017年 04月 20日
今日はTさんのBSA A65 タイミングギア周りのお話。
BSA A65カムシャフトブッシュはタイミングケース側2個、ドライブケース側1個の3連で組まれています。
タイミング側はシャフトに対し0.08mm~0.1mm、ドライブ側はシャフトに対し0.27mm~0.17mmとブッシュ交換。
またタイミングギアブッシュはシャフトに対し0.08mm~0.09mmとせっかくなので交換。
まずカムブッシュ側から
ドライブ、タイミング側ともに専用に作った工具を使い抜き取り。
それぞれケース側ブッシュホールをそれぞれ計測。
2連で入っているタイミング側のカムブッシュ
トライアンフの社外パーツのカムブッシュと違いBSAのものは寸法が良いので、リプロのブッシュを使います。
まず外径をケース側にあわせ加工。適正嵌め代にして、ブッシュ圧入。
ドライブ側のブッシュ
リプロブッシュにはオイル穴が開いていませんので位置をあわせオイル穴加工しケースに圧入。
専用リーマーを使い両ケースを合わせラインリーミング。
しかしながらリーマーを通してもカムシャフトの動きが渋い。
リーマーは元開いている穴にならい穴を拡大していくものなので、BSAやトラのようにカムシャフトの軸受けの距離が長いものは多少の芯ずれでも左右のカムブッシュの芯が合いずらいです。
専用ラッピングロッドをつくり、コンパウンドを使いラッピング。
カムシャフトをいれスルスルに。
ここからはアイドラギアブッシュ。
こちらもブッシュ交換しシャフトの動きが渋い
リーマー真直ぐ案内冶具をつくりケース側とインナーカバーをあわせラインリーミング。
リーマーはアイアン用のものがピッタリさんでありました。
インナーカバーガスケットを付けスラスト量チェック。
新ブッシュの鍔部分の厚みあがあり、スラストが無い。
鍔部分を研磨しスラスト量0.3mmに。
アイドラギアとカムギアを取り付け回りっぷりチェック。
一部渋い部分がありましたので、金属磨き粉をつけ少々すり合わせ。
クランクピニオンギアをつけ回りっぷりチェックし問題なしで、タイミングギア周りの作業O.Kです。
レストアスクール生徒募集中
トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。
Vintage Motorcycle Study
東京都足立区入谷1-22-14 グリーンハイツ
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純