1947FL1200 オイルポンプ
2016年 09月 29日
オイルポンプボディーの内壁はフィード側、リターン側ともに状態良し。
ギアとボディーの面もフィード・リターン側ともに面一。
フィード側には黒のガスケット厚み0.2mm、リターン側には茶のガスケット厚み0.1mmが入りこの厚みがクリアランスとなります。
リリーフバルブ、チェックバルブのチェック。
チェックバルブはバルブ(球)に光明丹をつけボディー側の座面をチェック。問題なし。
リリーフバルブは蓋ボルトの座面部からアジャスターネジの距離から3/8”(9.5mm)になるように。
41年~47年まで使われているCENTERIFUGAL VALVE(遠心バルブ)がついています。
オイルポンプにはある一定の油圧がかかるとリリーフバルブから余計な油圧を逃がすような仕組みになっています。ナックルの場合はリリーフバルブからカムギアケース内にオイルを逃がすようになっています。
この遠心バルブは低・中速時は遠心バルブから、リリーフバルブ裏側に油圧をかけ、リリーフバルブが開きづらくし、低・中速時の油圧が逃げないようにしています。高回転になると遠心バルブが閉まり油圧がかからずリリーフバルブが開きやすくなります。この時代オイル量コントロールに苦労していたのが解りますね。
オイルポンプ仮組みし、トルク管理し組み付け。
まわるっぷりチェックしO.K。
次回本組みしてオイル回しチェック。
クランク本組み前に、デスビマウントボルトの雌螺子ヘリサート処理。
ここの螺子穴は1/4”-24UNS。
同じサイズのスタッドボルトをボール盤のチャックに銜えておき、螺子部の垂直を出し、ケースセットアップしヘリサート加工。
というわけで次回エンジン腰下本組みです。
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