1955FL1200 クランク芯だし
2016年 03月 05日
コンロッドのスラストワッシャーは状態が良かったのでそのまま使い、ラッピングが終わっているビッグエンドローラーのローラーサイズ選出。
レース内径はフロント、リアレフトサイド、リアライトサイドともに41.29mm。
クランクピンは31.72mm。
ガタが出やすいフロント側はクリアランス小さめ、ガタが出ずらいリア側はクリアランス大きめでローラー選出します。
フロント側は.0006”o.s(4.777mm)のローラーを使いクリアランス0.016mm
リア側は.0004”o.s(4.772mm)のローラーを使いクリアランス0.026mm
ローラーを組み付けた状態でのコンロッドの振れっぷりチェック。
フロント側0.4mm リア側0.2mm
クランク組み付け、偏芯検査器でチェックしながら、クランクの芯を出していきます。
まず左右フライホイールのずれを修正しつつ、クランクピンを締めていき、ずれが修正できたら開きっぷりを修正しつつ締め付け。クランクピンナットを締めこむとズレが生じるのでまた、修正しつつ規定トルク値を目安にしっかり締まりきり、芯がでるまで叩いたり、縮めたり、広げたりしていきます。
標準型のダイヤルゲージは測定子のあたり方で数値が上下しますので、最近はテコ式のダイヤルゲージを使うようにしました。
最終的には スプロケット側0.01mm、ピニオン側0.02mmの振れに。
クランクピンナットは後期ショベルの1-1/2”の大きなナットが使われており、ロックタブが使えないのでロックタイトをつけました。
クランクが組みあがった際のコンロッドスラスト量は0.25mm
というわけでクランク芯だし終わりです。
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奈良 純