1968BSA A65 エンジン腰下周り計測作業
2016年 01月 31日
スラッジチューブプラグが固着し抜けなかったので、六角棒をプラグに溶接し抜き取り。
スラッジチューブ内清掃し、計測開始。
ビッグエンドジャーナルは大きな傷など無く良好。ドライブサイド42.83mmタイミングサイド42.84mmでほとんど減っていないです。
コンロッドビッグエンドメタルボア計測。
コンロッドナットを規定トルク30N.mで締め付け計測。
タイミング側、ドライブ側ともにクリアランス0.05mm~0.09mm横方向(進行方向)が広がってしまっています。こいつはメタル交換。
ピストンピンブッシュ計測。ピンに対し0.02mm~0.06mm縦方向に楕円になっています。
こちらもブッシュ交換。
BSA A65の肝の部分、タイミングサイドのクランクシャフト。
タイミング側のクランクシャフト軸受けがブッシュのA65、オイルポンプから圧送されたオイルはブッシュから受けのクランクシャフトを通りビッグエンドジャーナルを潤滑します。
シャフトとブッシュのクリアランスが多くなるとビッグエンドへのオイル量が少なくなってしまいます。
というわけで計測。
クランク外側38.06mmクランク内側は38.02mm内側は0.04mm磨耗しています。
38.06mmは磨耗していないSTDサイズ。(真ん中溝の部分がオイルライン)
シャフトの研磨が必要ですな。
ブッシュボア計測シャフト系に対し0.06mm~0.11mmのクリアランスでこちらも駄目。
シャフト研磨後、アンダーサイズブッシュで対応します。
カムシャフト計測。
ドライブサイド側は20.57mm タイミングサイド側は22.20mmでこちらはほぼ減っていない。
カムブッシュ側も計測。
タイミング側は+0.08mm ドライブ側は+0.27mm随分広がっています。
アイドラギアシャフト&ブッシュもシャフト径18.43mmに対し+0.08mm
タイミングギア周りのブッシュはすべて交換ということになります。
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奈良 純