1960 VELOCETTE VIPER プライマリー・ホイール組み付け
2016年 01月 30日
とにかくベロセットのプライマリー周りはクリアランスが少ないので、確認しつつ組み付けていきます。
スリーブギアシムは交換し取り付け、クラッチスプリング、スリーブギアのクリアランス調整。
実際にキックスターターでクランキングしながらクラッチ調整。
滑らずちゃんとクラッチが切れるところにします。実際に走ると状況が変わることが多いのでここはとりあえず。
アウタープライマリーカバーを取り付け、干渉しているところが無いかチェック。
チェーンも干渉無く、クラッチを切っても問題なし。(リリーシングディスクが開いて干渉するときがよくある)
ベルトが水平になるようにダイナモの位置を出し、カバー取り付け。
分解前、プーリーとカバーが干渉していましたので、ここも光明丹をつけチェック。
ほつれてきていたベルトは交換。
リアホイール周り。
スピードメーターギアが固着してホイールと供回りし、やられてしまっているので交換。
スピードメーターを回す役目もしているベアリングリテーニングリングが回ってしまっています。
逆ネジになっていて進行方向には回らないのですが、メーターギアが固着し車体を後ろに動かしたときに、外れる方向に回ってしまったのでしょう。そのせいでギアが押され駄目になったのでしょう。
ついでにホイール周り清掃しチェック。
ブレーキ周りはブレーキカムにもガタ無く、シューもまだまだいけます。
ホイールベアリングもまったく問題なし。
というわけで取り付け。
新品スピードメーターギアのシール部分が干渉していたので、手直しし取り付け。
随分伸びていたDチェーン交換。
元々ついていたのはレイノルド製。試しにEKのノンシールチェーンをつけてみたものの、やはりプライマリーカバーに干渉してしまいます。
チェーンを比べてみる。
EKのノンシールチェーンは結構薄い方だけど、比べてみるとレイノルドは随分薄いです。プレート自体が薄いな・・・。
ピン幅で見てみると、EK21.4mmに対しレイノルド18.6mm 2.8mmも違うのですね。こりゃ駄目だ。
というわけで新品レイノルドチェーンに交換。干渉無くなりガタも無くなりました。
でそろそろ試乗と思いきや、配線が焼けてしまっていることに気がつく・・・。
ダイナモ、レギューレーター、バッテリー周りの配線がやられている。
ダイナモの配線を見てみると、D+とFの配線が反対につけられていたようです。
次回配線引きなおし、ダイナモチェックです。