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1978FXE1200 仕上げ(遠心力ガバナー)

膿だしをしていたショベルFXE。
キャブ調整も決まりアイドリングも安定。しかしながらまれに、アイドリング時にくしゃみ(失火)をする。
エンジンがストールしないほどだが、くしゃみしたり、しなかったり・・・。気になってしまう。
インテークマニホールドからの2次エア吸いや、キャブの問題、エキゾーストからのエア吸いなど、同じ症状の原因と考えられるところはありますが、これらの事柄はずでにつぶしているので、ガバナーを考察。

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3つの遠心力ガバナー。
右が元々付いていたもの。真ん中、左は新品。
遠心力ガバナーはエンジン回転数に合わせウエイトが開き自動で点火タイミングを進角させていくものです。
つまり機械式の自動進角装置。
両ウエイトと結んでいるスプリングが弱まるとアイドリングが不安定になったり、強めると進角タイミングが変わります。

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こちらは元々付いていたガバナー。
ウエイトの軸部分にガタがあったために、スタンダードの強さのスプリングを付けるとアイドリングが不安定に。強化タイプのスプリングを付けるとアイドリングは安定したものの、吹け上がりがもたつく感じがあり、たまに失火する現象。


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こちらは2番目に付けた新品ガバナー。
ブレーカーカムの凹とウエイトのカムが引っかかるところにガタがある。
こちらも上と同じくたまに失火する。また、ポイントヒールがカム山を乗り越えるときにカタカタと音がする。
油圧タペットの静かなエンジンなので少々気になる。

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3番目につけたガバナー。
ウエイト軸のピンのガタ、カムの凹のガタも無く良好。
ガバナーにリベラ製のスプリングを付け状態良し。失火が無くなる。
リベラ製ガバナースプリングはスプリングの戻りっぷりが良い割りに、エンジンの吹けあがりも良く好印象。
というわけで、失火問題も解決。

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新品にしたバッテリーマウントのラバースタッドが既にヤラレたので交換し、2回目のオイル交換を済ませ最後の試乗。


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調整しながらなんやかんやと500Km走行。
なんだか楽しいのでもうチョット乗っていたい気持ちがあるものの、お待たせしてしまっているので週末に引渡し予定。
パワーもあるし、のんびり乗っても楽しい。メカノイズも静かでセル一発でエンジンがかかるお気楽さ。
やっぱりショベルいいなぁー。





38VELOCETTE KSS MKⅡ

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一段落したので、ミッションまで終わって止まっていたベロさん着手。(詳しくはまた次回)
プライマリー周りを完成させ一旦試乗してみます。






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奈良 純
by sgf1906 | 2015-11-07 02:08 | 1978FXE1200 | Comments(0)

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