1950 陸王VF1200 コンロッド・ビッグエンドレースラッピング
2015年 05月 02日
楕円や虫食いが多かったベアリングレースをラッピングします。
まずはリア側(ナイフ側)から
虫食いなどはないものの、計測すると縦、横で0.02以上に楕円状になっており、レースの真ん中部分と端部分で0.04mmの差があります。逆樽状になっているのです。
レースに対し与圧がかかる程度にラッパーを広げラッピング。
圧がかかっていないと(ガタがあると)真円に削れていきません。
圧が無くなったらすぐにラッパーを広げ、常に与圧がかかっている状態にします。
逆樽上に変形しているレースは苦労するのですが、うまくいきました。
楕円無くレース内径 38.125mmに。
続いてフロント側(フォーク側)
こちらも縦横方向で0.04mm楕円に。2連になっているレースは左右で0.03mmサイズが違います。
ちなみにOHVモデルと違い古いサイドバルブはフロント側にフォークコンロッド、リア側にナイフコンロッドとなっています。
フロント側になるフォーク側はオイルが通る加工がされています。
リア側も苦労しつつも、ドライブ側レース、タイミング側レース共に38.125mmに。
欠け虫食いがあったクランクピンはJIMS製新品に交換。
ローラー径は6.35mm クランクピン径は25.4mmで
クリアランスはフロント、リアともに0.025mmに。
コンロッドをつけフライホイールを仮組みして、コンロッドスモールエンド部の振れチェック。
フロント側(フォーク側) 0.9mm
リア側(ナイフ側) 0.25mm
というわけでビッグエンドベアリングO.Kです。
1978FXS1200
トリニティー卒業生のNさん
早いものでもう2年。軽整備、車検を済ませ、地元の大阪まで帰っていきました。
こっちでは高速道路巡航をほとんどしていなかったため、キャブセッティングをしながらの帰路であったようですが、無事到着し次の日にはFXで大阪の町を流したそうです。
大阪行ったときには宜しくです。
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奈良 純