VELOCETTE THRUXTON カム回り
2014年 10月 09日
クランクケーススタッドが抜け、カムホイールスピンドルホールがやられてしまっていた車両です。
アルミが剥がれてしまっていたカムホイールスピンドルホールは、剥がれていないところを頼りにして中心を出し真円拡大し、13.47mmに。
カムホイールスピンドルの圧入部分は溶射&研磨して、ケース側に対して嵌め代0.04mmとり、13.51mmに。
ケーススタッドのねじ山はヘリサート加工。
ここで問題が。
カムギアプレートを付けるとギアがドッついていまい、回らなくなります。つまりスラストがありません。
溶射をして段付いた部分が悪さをしています。
両センターで押し旋盤で段付き部分を少々切削。
スラストをつくり回るようする。
ケースを良く暖め圧入。
圧入後、カム・カムプレートを仮組みしてカムホイールの回りっぷりチェック。
マグネトーギアを付け、4方向でそれぞれのバッククラッシュをチェック。
偏心無く問題なし。カムホイールスピンドルホールを掘ったのでここが心配でした。
問題なのが、インターメディエイトギア。
インターメディエイトギアに白ペンで印した部分が、ピニオンギア側、カムホイール側ともに渋い・・・。
つまり偏心している恐れが。
ベロはインターメディエイトスピンドルを動かしピニオンギア、カムホイールともにバッククラッシュを調整出来る様になっていますが、インターメディエイトギア自体が偏心していると意味が無いです。
分解時に気がつきませんでした・・・。
ギアに対してブッシュのセンターがでていない恐れがあるので、もうちょっともがいてみて駄目だったらブッシュ交換してみます。
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奈良 純