1968XLCH900 キックスターター周り
2014年 01月 12日
まずはキックシャフトブッシュ。
クランクケース側、スプロケットカバー側共に、STDサイズのブッシュは手スポで入ってしまいました。
もちろんケース側カバー側共にブッシュホールは楕円になっています・・・。
アジャスタブルリーマーで真円加工しました。(この辺は写真取り忘れ)
真円拡大したブッシュホールに合わせブッシュ製作。
ケースを良く暖め、専用工具で圧入。
スプロケットカバーを合わせた状態で擦り合わせをして、キックシャフトブッシュはO.K
で、こちらはラチェットギアブッシュ。
73年以前のブッシュにスプリング、カラーの受けがあるタイプです。
以前にもお話しましたが、このこのブッシュの受けであるクラッチスプロケットカラーはエンジン回転中常に回っているので、ラチェットギアブッシュは磨耗しているものが多いです。
ここのブッシュが減るとラチェットギアと、スターターラチェットの噛み合いが悪くなり、ギア抜けの原因になります。
もちろんこの車両もガタがあったので新品ブッシュに交換するのですが、クラッチスプロケットカラーに対してブッシュ内径が0.39mmも小さい・・・。
専用生爪を製作し、内径ボーリングします。
ボーリング後、圧入。
少々ラッピングして完成です。
ちなみに、クラッチスプロケットカラーは年式によって長さが違います。
1957~1970年 1.047”
1971~1979年 1.153”
クラッチの仕組みが変わりますから。
仮組みして、動作チェック。
問題なく、次回はプライマリー周りを組み付けます。
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奈良 純