1965XLCH900 クランク芯だし
2013年 12月 11日


クランクシャフトの振れは大きく分けて2種類。
図Cの左右のフライホイールのズレ。
図A.Bのフライホイールの開き、閉じです。
この二つを調整しシャフトの振れをとりながら、クランクピンナットを締めていき、最終的に規定締め付けトルクで締めたときに、芯が出てるようにします。

まずは図Cの左右フライホイールのズレを調整。
フライホイールのずれっぷりをシックネスゲージで確認しつつ、偏芯検査器でシャフトの振れを見てフライホイールの側面を叩き修正していきます。



今回大変だったのが図A.Bのフライホイールの開き。
左右のフライホイールの距離を測り目安にし、左右のフライホイールを開いたり、閉じたりし調整していくのですが、今回のクランクは左右対称に変化してくれません。
例えば、クランプでフライホールを縮めると、ドライブ側は0.02mm変化したとすると、タイミング側は0.08mm変化するといった感じ。これでは左右のフライホイールを一緒に締め付けるクランプでは調整しきれません。
一旦フライホイールを多目に開いておき、動いて欲しいフライホイールを叩くという作戦に。
叩いては偏芯検査器でチェックを繰り返しどうにかこうにか規定値ないになりました。

最後に規定トルクで締め付け、シャフトの振れが変化することなく芯だし完了。
(最後の締め付けでシャフトが振れてしまう事があるので、何時もドキドキします。もちろん振れてしまったらやり直し)

位置が合わないロックタブは、ボルト穴を一旦溶接で埋め、合う位置に穴を開けなおし付けました。
タイミング側0.02mm、ドライブ側0.01mmの触れ。
苦労した今回のフライホイール。これが限界か?イヤイヤ時間をかければもっと詰められるか?芯だしばかりやっている訳にもイカンな。などと葛藤がありながも、規定値内だし今回はここまで。
とはいえ、苦労した分、勉強になりました。
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