測定地獄
2012年 01月 18日
エンジンハンガーボルトナットを取り、ケースボルト&スタッドをとります。
タイミング側ケースは叩いてやれば抜けます。
ドライブ側ケースは専用プーラーを使い抜きます。
コンロッド、スモールエンド部のよこガタを見ときます。
マニュアル上ではフロント側で、3/64”(約1.2mm)リア側で1/64”(約0.4mm)以上の振れがあったら、ビックエンドベアリングを再調整しろとあります。
つまり、ここのよこガタが大きければ、ビックエンドベアリングのガタも大きいという事になります。
この車両は、F側で4mm、R側で2mmありました。
そーゆー訳でクランクバラします。
そして測定地獄へ
ばらした早々、マイクロメーターを使って100分台の計測をやるのは、生徒さんは大変です。
計測は難しいです。正しいやり方で何回も測り、正しい数値を出さなければいけません。
「うわー、0.02mm楕円になってるー!」
なんて言いながら、大騒ぎしている僕を見て、生徒さんは唖然とします。
日頃、100分台で物を見ることはありませんから・・・。
実際にビックエンド(クランクピン外径、ローラー外径、レース内径)を計測した結果、一番磨耗が大きいところで、 F側0.07mm R側0.08m ありました。
BMW R12
アールテックエンジニアリングさんで、クランクピン製作、芯だし、0バランスをしてもらったクランクを、ケースで閉じたR12。やっとここまで来ました。
しかし、組んでみるとクランクの回りが渋い!
原因を考え、バラシ、よく見る、なんやかんやと、もっともらしい原因理由を考える・・・
しかし犯人はあんなところに!
詳しくは、E本氏の変態ブログを見てください。
繪呂軍団作戦指令本部
とても大変ですが、エンジンの一番重要なトコロなだけに、手が抜けないですよね~。
BMW・R12で、E本さんがブログ初登場ですか!! つづきが楽しみです。