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測定地獄

前回、腰下を降ろしたアイアンスポーツ、今回は分解&測定です。

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エンジンハンガーボルトナットを取り、ケースボルト&スタッドをとります。
タイミング側ケースは叩いてやれば抜けます。
ドライブ側ケースは専用プーラーを使い抜きます。

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コンロッド、スモールエンド部のよこガタを見ときます。
マニュアル上ではフロント側で、3/64”(約1.2mm)リア側で1/64”(約0.4mm)以上の振れがあったら、ビックエンドベアリングを再調整しろとあります。
つまり、ここのよこガタが大きければ、ビックエンドベアリングのガタも大きいという事になります。
この車両は、F側で4mm、R側で2mmありました。

そーゆー訳でクランクバラします。
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そして測定地獄へ
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ばらした早々、マイクロメーターを使って100分台の計測をやるのは、生徒さんは大変です。
計測は難しいです。正しいやり方で何回も測り、正しい数値を出さなければいけません。
「うわー、0.02mm楕円になってるー!」
なんて言いながら、大騒ぎしている僕を見て、生徒さんは唖然とします。
日頃、100分台で物を見ることはありませんから・・・。

実際にビックエンド(クランクピン外径、ローラー外径、レース内径)を計測した結果、一番磨耗が大きいところで、 F側0.07mm R側0.08m ありました。



BMW R12
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アールテックエンジニアリングさんで、クランクピン製作、芯だし、0バランスをしてもらったクランクを、ケースで閉じたR12。やっとここまで来ました。

しかし、組んでみるとクランクの回りが渋い!
原因を考え、バラシ、よく見る、なんやかんやと、もっともらしい原因理由を考える・・・
しかし犯人はあんなところに!

詳しくは、E本氏の変態ブログを見てください。
繪呂軍団作戦指令本部
Commented by H・Dクラス壱期生 at 2012-01-19 19:02 x
測定地獄、楽しみデスね。
とても大変ですが、エンジンの一番重要なトコロなだけに、手が抜けないですよね~。

BMW・R12で、E本さんがブログ初登場ですか!! つづきが楽しみです。
by sgf1906 | 2012-01-18 04:40 | 1968XLH900 | Comments(1)

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