タグ:レストア ( 510 ) タグの人気記事


2016年 10月 28日

1971 BSA A65 プライマリー周り


今日は先日に引き続き、TさんのBSA A65プライマリー周りのお話。

a0248662_2265060.jpg

a0248662_2271997.jpg

a0248662_2273854.jpg

a0248662_2275588.jpg

クランク、ギアボックス、タイミングギア周りを本組みしたエンジン腰下をフレームに搭載。
エンジンマウント部はエンジン組み付け前に確認済み。
エンジン下側のフレームマウント部はシム調整。


a0248662_221223.jpg

ダンパーラバーが入っているクラッチセンター。もちろんラバーは駄目だったので交換。

a0248662_2215698.jpg

a0248662_222191.jpg

の前にネジ山が痛んでいたクラッチセンターのプレートのヘリサート加工。
この年式のクラッチセンターは前年式の皿ネジタイプではなく、プレート側にネジが切ってあり、長いボルトで両フプレートを留めます。

a0248662_21595477.jpg

a0248662_2213056.jpg

ギアボックッスメインシャフトにクラッチハブ、クラッチセンターを組み固定し、クラッチセンターを回しダンパーゴムを入れ込み。



a0248662_2224110.jpg
a0248662_223461.jpg
a0248662_2231955.jpg


クラッチハブ、ローラー、スラストワッシャー、クラッチ、スプロケット、クラッチセンターを組み今の内にクラッチスプロケットのスラストをチェック。
ここのスラスト量が多いとクラッチの切れが悪くなります。


a0248662_229990.jpg
a0248662_2293445.jpg
a0248662_2210182.jpg

a0248662_22103568.jpg

a0248662_22105671.jpg

プライマリーチェーン、クラッチセンターまで組み付け、プライマリーチェーンのチェーンライン確認。
クラッチセンターナット規定トルクで締め付け。83N.m~90N.m


a0248662_22114947.jpg

a0248662_22122020.jpg

a0248662_22138100.jpg

クラッチプレート組み付け。
ノーマルではスチールプレート、フリクッションプレート共に6枚づつでありますが、今回は7プレートを使います。フリクッションプレートが1枚分増え、摩擦面積が増え滑りが少なくなるというもの。ノーマル6プレートよりそれぞれ薄く作られています。
新品パーツの常でそのまま付けると動きが渋いので、少々研磨。



a0248662_22135936.jpg

a0248662_22142965.jpg

オルタネーターは新品に交換。
ステーターとローターの隙間を干渉が無いかチェックし、ローターボルトを規定トルクで締め付け。80N.m

a0248662_22144671.jpg

a0248662_2215556.jpg

クラッチコントロール周りのパーツを組み付け、クラッチスプリングと遊び調整。プレッシャープレートが均等に開くように調整します。
また、70年からクラッチリリーズは3個のボールベアリングが入るスラストプレートタイプのものに変わっています。

というわけで、プライマリー周り完了です。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-28 12:50 | 1971 BSA A65 | Comments(0)
2016年 10月 26日

1971 BSA A65 タイミングギア・オイルポンプ周り

今日はTさんのBSA、タイミングギア周りとオイルポンプのお話。


a0248662_094957.jpg

カムブッシュ、アイドラギアブッシュは状態が良かったのでそのまま使います。
カムギア、アイドラギア、ピニオンギアを組み付け、45度づつまわし、それぞれギアのバッククラッシュ、渋さが無いかチェック。

a0248662_0101276.jpg

ピニオンギアはオイルポンプギア、ピニオンギアナットともの逆ネジ。
規定トルク48N.mで締め付け。

a0248662_0103071.jpg
a0248662_0104540.jpg

アイドラギアの印は2本対角上にあるので、上下はありません。
タイミングを合わせ組み付け。



a0248662_0113668.jpg

a0248662_0112128.jpg

a0248662_0115361.jpg

a0248662_0123663.jpg

オイルポンプはオイルの流れを確認し取り付け。
オイルフィード側にチェックバルブが入ります。
この年式のオイルポンプボディーは鉄製で60年代の鋳造アルミボディーと違い歪みが少なく、動きが非常に良いです。

a0248662_0134198.jpg

オイルパイプユニオンはケースに干渉していたので、少々整形。

a0248662_143478.jpg

クランクケースのオイルリターンパイプのボールバルブ。
こいつが動かないと、オイルが戻りません。この車両も固着していました。お気をつけを。

a0248662_0125540.jpg

オイルポンプで加圧された、オイルはクランクケース・タイミングサイドクランクシャフトの軸受けブッシュにオイルが行き、タイミングサイドクランクシャフトブッシュを潤滑。またタイミング側クランクシャフトにオイル穴が開いていますので、シャフトを通りコンロッドビッグエンドジャーナルを潤滑。
クランクケースに落ちたオイルはサンプカバーに溜まりスカベンジパイプから吸い上げられオイルタンクに戻る。
ヘッドへはリターン側オイルパイプユニオンから分岐ロッカーアームを潤滑。
右側クランクケース前方にあるリリーフバルブは、オイル圧送量をコントロールする。
回転が上がり圧送量が上がると、リリーフバルブが開き余計なオイルをバイパスする。




a0248662_0131132.jpg

オイルポンプボルトを規定トルク11N.m~14N.mで締め付け。

a0248662_0135535.jpg

a0248662_014919.jpg

オイルを流し、ビッグエンドジャーナルを潤滑していることを確認。
というわけで、タイミングギア・オイルポンプ周りO.K。






レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-26 01:28 | 1971 BSA A65 | Comments(0)
2016年 10月 22日

1958 VELOCETTE VENOM

今日は修理依頼でお預かりしたベロセットのお話。


a0248662_23372571.jpg

a0248662_23435867.jpg

a0248662_23441919.jpg

この車両は走行中にリアブレーキのトルクステイマウントボルトが外れ、リアブレーキパネルが空回りしロックしたものです。
幸いオーナーさまは怪我無く、転倒も無かったようで車体リア周りだけで済んだようです。
ともあれ、リアブレーキパネルにはクラックが入り、リアホイールも随分歪んでいますので、この辺りをチェックしていきます。


a0248662_23443497.jpg
a0248662_23444959.jpg
a0248662_2345157.jpg

まずリアホール分解・清掃・チェック。
割れている、リアブレーキパネルはもちろん、曲がっているブレーキカムステディーも交換。
ホイールベアリングは少々ガタがきていますので交換したほうが良いでしょう。


a0248662_23455797.jpg
a0248662_23462335.jpg
a0248662_23464096.jpg

リアフェンダーも外し序に清掃。


a0248662_23471531.jpg

a0248662_2347456.jpg

a0248662_2348896.jpg

スイングアーム分解。
ベロセットのスイングアームはブッシュが圧入されているフレーム側にスイングアームシャフト(トラニオンシャフト)が入り両端にアーム(トルクチューブ)がクランプされます。なかなか変わった仕組みですね。
左右トルクチューブがクランプされている部分がズレていただけなどというオチなら良いのですが・・・。
ちなみにトラニオンシャフト(trunnion)の意味を調べてみると、[機械部品に取り付けられた円筒形の突起である。 この突起は他の部品によって支持され、部品を旋回させる回転軸となる。]とありました。



a0248662_23482584.jpg

a0248662_234842100.jpg

清掃し計測。
シャフト径に対しフレーム側のブッシュは+0.05mm~+0.08mmで問題ない数値と思います。


a0248662_23485721.jpg

a0248662_23491359.jpg

a0248662_23492841.jpg

a0248662_23494786.jpg
a0248662_2350041.jpg

a0248662_2350151.jpg


トラニオンシャフトを旋盤に両センターで銜え、シャフトの左右両センターの位置だしをして印をつけておき、
トルクチューブクランプ部に位置決めをして組み、定番の上で平行チェック。
やはり左側のトルクチューブが右側に比べ5mm程度上に上がり内側に入ってしまっているようです。
ともあれ、この修正はうちでは出来ませんので、フレーム修正屋さん行きです。








レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-22 00:34 | 1958VELOCETTE VENOM | Comments(0)
2016年 10月 15日

1958陸王RTⅡ ピニオンシャフトブッシュ

お知らせ
急ではありますが、諸事情で明日10月15日(土)はお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが宜しくお願いします。
日曜日(10月16日)からは変わらず営業いたします。


a0248662_23535673.jpg

というわけで今日は修理依頼でお預かり中の陸王さんのピニオンシャフトブッシュのお話。
ピニオンシャフト、ブッシュ受け部がシャフトに対し0.19mmもガタがありましたのでブッシュ交換します。
ビッグエンドへのオイルラインであるピニオンシャフトのブッシュ部にガタがこれだけあると、オイルがギアケース内に逃げてしまいます。


a0248662_23544442.jpg
a0248662_23545461.jpg

まずはピニオンシャフトのブッシュ受け部は段減りしていたので、旋盤に加え芯を出し切削&研磨。


a0248662_23551392.jpg

a0248662_23553151.jpg

a0248662_23554216.jpg
a0248662_23555430.jpg

ピニオンシャフトブッシュ抜き取り。
内爪のプーラーが入らなかったので、螺子を切りボルトを入れ、スライディングハンマーで抜き取り。
このブッシュ、先端部がテーパーに加工されています。カムカバーのピニオンブッシュホールを見てみるとカムブッシュ側にもオイルラインが開いていて、サーキットブレーカーと連動する#1カムブッシュには通じていないものの、#2、#3、#4カムブッシュには通じています。
この仕組みはハーレーには無く、高年式の陸王オリジナルのものと思われます。
確かに、カムカバー側のカムブッシュハ状態が良かったです。


a0248662_23565468.jpg
a0248662_2357658.jpg

カバー側との嵌め代、嵌め代分内径が縮むのを考え、寸法をとりブッシュ製作。

a0248662_23572864.jpg
a0248662_23574129.jpg

圧入工具も製作しブッシュ圧入。
シャフトとブッシュの単品であればピッタリ。

a0248662_23575498.jpg

ピニオンシャフトベアリングローラーをオーバーサイズでいれシャフトとのベアリングのクリアランスを0.01mm(きつめ)にして、カムカバーをつけラインチェック。
一部渋くなる部分があったので、少々ラッピング&ホーニングしスルスルに。
ピニオンシャフトとブッシュのクリアランス0.02mmです。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-15 00:21 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 10月 14日

1976FX1200 オイルポンプ&クランクシャフトベアリング

今日は引き続きKくんのショベルヘッド、オイルポンプとクランクシャフトのお話。
オイルポンプはオイルポンプボディー内壁に傷が多かったのでS&S製のオイルポンプに交換。
うちでS&Sのオイルポンプを使うのは初めてです。


a0248662_2433555.jpg

a0248662_2434955.jpg
a0248662_244435.jpg

オイルポンプチェック。
オイルポンプギアをオイルポンプボディーに組むとギア面がボディー面より約0.1mm出ます。
ガスケットの厚みは0.2mm。
組み付けガスケットが潰れ0.05mm程度のクリアランスになると思われます。



a0248662_2443091.jpg
a0248662_2444643.jpg
a0248662_2445799.jpg


a0248662_2473877.jpg

a0248662_2475422.jpg


S&Sのオイルポンプは81年以降のオイルポンプと同じ仕組みとなっています。
そのため80年以前のクランクに組む場合は加工が必要です。

80年以前のオイルポンプと81年以降のオイルポンプの違いはリリーフバルブの経路です。
そもそもリリーフバルブはエンジン高回転時に行き過ぎてしまうオイル量をコントロールするもので、ある一定の油圧がかかると、オイルをエンジン側に行かさず、別の場所に逃がします。

80年以前のものは、ある一定の油圧がかかるとリリーフバルブが開き、リターン側のオイル経路へオイルを逃がします。81年以降のものはリリーフバルブが開くとフィード側のオイル経路にオイルを逃がします。

問題なのが、リリーフバルブの上部のオイルで、ここにオイルが溜まってしまうとリリーフバルブが開きづらくなるので、こちらも逃がし経路があります。
80年以前のものはリリーフバルブのプラグボルトに経路があり、リターン側オイル経路とつながります。

81年以降、S&S製のものはリリーフバルブの上部からカムギアケースにオイルが逃げるようになっています。そのためケース側に逃がしの穴を開ける必要があります。


というわけで、ケースに穴をあけます。画像上のオレンジの点の位置にドリル冶具を使い穴を開けタイミングギアケース(ブリーザーギア上)に穴が開いています。


a0248662_245865.jpg

a0248662_2462247.jpg

オイル経路9AからCの部分の穴を開けたということになります。


a0248662_2554790.jpg

a0248662_25613.jpg

締め付けトルク10N.mで締め付け、ギア回りっぷりチェックしO.K。




a0248662_2513511.jpg

a0248662_2515382.jpg

a0248662_2521237.jpg

a0248662_2523373.jpg

オイルポンプの加工ごとチェックが終わり、クランクシャフトベアリング周りの作業に。
スプロケットシャフトベアリングはレース圧入し、テーパーベアリングのスラストチェック。
シム調整をしてスラスト量0.04mmに。


a0248662_2504479.jpg

a0248662_253443.jpg

a0248662_2532144.jpg

a0248662_2533867.jpg

a0248662_2535568.jpg

スラスト調整後、ベアリング圧入し、シール圧入。


a0248662_2541696.jpg

ピニオンシャフトベアリングはレースラッピングした、レース内径44.595mmにあわせ、6.41mmノローラーを使いクリアランス0.025mmに。

a0248662_2542766.jpg
a0248662_2543961.jpg

a0248662_254508.jpg

クランクケースを閉じ、タイミングギア周り、オイルポンプを組み、腰下完成。
VMSでの作業はここまでで、後は熊本で腰上組みつけとなります。

K君お疲れ様でした。また何かあったらご連絡下さい。









レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-14 03:47 | 1976FX1200 | Comments(1)
2016年 10月 14日

1976FX1200 クランク組み付け

少し前のお話になりますが、今日はKさんのショベルヘッドまとめ的ブログです。


a0248662_23284253.jpg

a0248662_2329168.jpg

a0248662_23292044.jpg

a0248662_23295155.jpg

まずはスモールエンドブッシュ。
縦方向に0.07mm~0.08mmとガタが出ていたのでブッシュ交換。
コンロッド側ホールをホーニングし整えとおき、JIMS製ブッシュ圧入。
リーミング&ホーニングしピストンピンに対しクリアランス0.03mmに。


a0248662_2330517.jpg

a0248662_23301832.jpg
a0248662_23305258.jpg
a0248662_23311581.jpg

ビッグエンドベアリングレースラッピング。
フロント側(ナイフ側)はタイミングサイドの広がり多くテーパー状になっています。
リア側(フォーク側)もタイミングサイド側レースが広がっています。
このチョット変形したレースを小さいほうをより削れるようにラッピングし、フロント側41.33、リア側もドライブサイド、タイミングサイドともに41.33mmにして真円に。



a0248662_2334176.jpg
a0248662_23342474.jpg

クランクピンはJIMS製の新品に。
クランクピン径31.73mmに対し、フ4.79mmのローラーを入れクリアランス0.02mm。



a0248662_2335168.jpg

a0248662_2336251.jpg

a0248662_23364189.jpg

段減りしていたフライホイールワッシャーは交換。
STDサイズ(厚み1.5mm)の銅ワッシャーを入れ、規定トルクでクランクピンナットを閉め仮組みしスラスト量計測。0.3mmでO.K


a0248662_23371390.jpg
a0248662_23372761.jpg

a0248662_2338827.jpg

フライホイールにドライブサイド、タイミングサイドそれぞれクランクシャフトを組み付け、まずフライホイール振れっぷりチェック。フライホイールとシャフトの垂直をみてクランク芯だし。









レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-14 02:31 | 1976FX1200 | Comments(0)
2016年 10月 08日

1958陸王RTⅡ クランク軸受けベアリング(ドライブサイドベアリングレース)

今日は修理依頼でお預かりの陸王クランクベアリング周りのお話。

a0248662_8552254.jpg
a0248662_8553588.jpg

a0248662_8555520.jpg

陸王さんのドライブサイドのベアリングレースにはルブリケーティングブッシュというものが、レースと共止めで入っています。こいつには螺旋状の溝が切ってあり、クランクケース内のオイルがプライマリーチェーンを潤滑するようになっています。
問題なのがルブリケーティングブッシュが入っているため、ラインでラッピングすることが出来ません。

ベアリングレースをラッピングすると手前と奥側で0.02mm寸法が違いましたので、ケースから抜き取り旋盤を使いラッピング。


a0248662_8561484.jpg

a0248662_8562978.jpg


ラッピングし手前側、奥側ともにレース内径34.96mmに。
ケースに圧入してサイズが変わらなければ良いのだが。

a0248662_8565513.jpg
a0248662_8571271.jpg

先ほどもお話したとうりルブリケーティングブッシュが入るため、いつものラインラッピングツールが使えません。
ケース内側から入るラッピング冶具製作(ラップロッドを固定するもの)外輪はほのかにテーパーにしレースにピッタリ嵌るようにします。
ドライブ側を軸にして、タイミング側のレースをラッピングしラインを出します。

a0248662_8574710.jpg

a0248662_926764.jpg

a0248662_858042.jpg

スタッパーボルトのネジ部修正し、ルブリケーティングブッシュを圧入。
ルブリケーティングブッシュは外側に飛び出してしまうので、受けを作っておき、レース圧入。
圧入後、レース径計測。圧入前とサイズ変わらず一安心。


a0248662_858156.jpg

a0248662_8584250.jpg
a0248662_8585911.jpg

先ほどつくったラッピング冶具を挿し、左右ケースをあわせ、ラインリーミング。
タイミングレース側も前面で研磨されているようで問題無し。

後はローラーサイズでクリアランス調整しクランク軸受けベアリングはO.Kです。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-08 09:32 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 10月 06日

1965TRUMPH TR6 卒業

E君のトライアンフ、大まかな配線作業が終わり、点火時期調整。

a0248662_23875.jpg

a0248662_2382062.jpg

トライアンフの点火時期は圧縮上死点前38度。
分度器を使いクランク位置を出し、コンタクトブレーカー点火タイミングを決めるのですが・・・この車両についていた4CAタイプというサーキットブレーカーは、左右ポイントをそれぞれで調整することが出来ず、片側のタイミングを出すと、片側がクランク側の度数で20度近くズレてしまいます。
左右ポイントのヒール部分長さが違うようなので、削って調整しようかと考えたのですが苦労しかしなそうなので交換。


a0248662_2383430.jpg

a0248662_2391356.jpg

a0248662_2393915.jpg

というわけで、E君持込のボイヤーのフルトラに交換し点火周りO.K。

時間と予算的問題でVMSでの作業はここまで、卒業ということになります。
後は自分で、細かいところを仕上げて行きます。

すでに某バイクショップで働くことが決まっていて、勉強のためにVMSに入ったE君。
先細りの業界ではありますが、これからの活躍を願っています。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-06 01:47 | 1965TRUMPH TR6 | Comments(0)
2016年 10月 06日

1970TRUMPH T120 卒業

a0248662_22521148.jpg

a0248662_22522996.jpg





トライアンフのKさん卒業です。
近年の大雨で完水水没した車両で、ギアボックスドレンボルトを開けたときに、ドバッと真水が出てきたのを思い起こします。
私自身、トリニティースクールにいながら、トライアンフを1から10までやったことがなく、非常に勉強になりました。
とりあえず、100Kmぐらい乗ってもらい、オイル交換、増し締め、手直し作業ということになります。

Kさんお疲れ様でした。またのお越しをお待ちせいています。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-06 01:14 | 1970TRUMPH T120 | Comments(0)
2016年 10月 01日

1958陸王RTⅡ クランク軸受けベアリング(ライトサイドベアリングレース)


今日は修理でお預かり中の陸王RTⅡ、クランクシャフトベアリングレースのお話。

a0248662_042247.jpg

a0248662_0424678.jpg

分解時に抜けかかっていたタイミングサイドのベアリングレース
レースにはレーススクリューが付いてストッパ-としての役割をしているのですが効いていませんでした。

ハーレーと違い鉄が鋳込んでおらず、アルミじかに圧入しストッパーボルトで止められている陸王のベアリングレース。予想ではありますが、そもそも嵌め代もそんなにとってないのでしょう。
ストッパーが緩んだことで、ベアリングレースとケースがスポスポになっている陸王は結構あるのではないかと想像します。

a0248662_04364.jpg

a0248662_0431975.jpg

手スポで抜けたベアリングレースは以前に溶接された跡があります。
この年式の陸王のタイミングサイドは陸王オリジナルの設計で、ハーレーのパーツは使えず、新しいパーツも出てきません・・・。
溶接されていなければ、レース外輪を溶射肉盛りして使う作戦もあったのですが、今回は無理。
ということで単品製作します。

a0248662_0434886.jpg
a0248662_0435954.jpg

a0248662_0444663.jpg

ベアリングレース白田工機さんで製作してもらいました。
SUJ2(ベアリング鋼)で製作し手もらい、焼入れ、調質、研磨仕上げで寸法通りです。
ベアリングの逃げやら、ストッパーボルトの受け部分やら、ベアリングの受けクリップの内溝やら、なかなか面倒だったらしいです。

ちなみに試作も含め2個作りまして、ひとつ余っていますので欲しい方がいましたらご連絡下さい。
外径49.28mm 内径34.96mmです。


a0248662_0453591.jpg

a0248662_0455343.jpg

ストッパーボルトの螺子修正し、ちゃんと利くかチェック。

a0248662_0461462.jpg

a0248662_0463269.jpg

a0248662_0482870.jpg

ちゃんと嵌め代を取りレース製作しましたので、圧入工具を作り、ケースを良く暖め圧入。
ストッパー螺子もちゃんと効いています。

a0248662_04971.jpg

内径も圧入前とほぼ変わらず良好。
次回ドライブ側ベアリングレース加工後、ラッピングします。





レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-10-01 01:20 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)