タグ:ヘッド ( 88 ) タグの人気記事


2017年 03月 25日

トライアンフ シリンダーヘッド修理

引越し前に預かっていたトライアンフT140のヘッド、やっと手をつけられます。遅れてすみません。
修理内容はまず、ロッカーカバーマウントボルトの雌螺子修正です。


a0248662_8393697.jpg
a0248662_840115.jpg
a0248662_8402163.jpg
a0248662_840348.jpg

タイミング側2箇所は普通に螺子山がナメてしまっています。
ドライブ側2箇所は元々入っていたインサートコイルが抜けてきてしまっています。
ここのねじ山は絞めすぎるとすぐナメるのでご注意を。




a0248662_8411626.jpg
a0248662_8412874.jpg
a0248662_8414495.jpg
a0248662_8415774.jpg

なめてしまっているタイミング側はヘリサート処理。
ボール盤にヘッドをセットし下穴を開け専用タップでねじ切り、コイル注入。
以前は1Dのコイルが入っていましたが、今回は1.5Dの長めのコイルを入れました。
ちなみにネジサイズは1/4”-20山UNCです。



a0248662_8425089.jpg
a0248662_843821.jpg
a0248662_843278.jpg

コイルが抜けてしまっていたD側は残っているねじ山をドリルでもみ、ウエルド君(アルミロウ)で穴を埋めます。


a0248662_844465.jpg

a0248662_8441770.jpg

T140はロッカーボックスに位置決めのピンが入っていますのでピンを抜き面研。
ついでにシリンダー面側も研磨。


a0248662_8444567.jpg
a0248662_8445950.jpg

穴埋め、研磨した穴はこんな感じ。しっかり埋まっています。



a0248662_8455533.jpg
a0248662_846917.jpg
a0248662_8462453.jpg

ピンを付け直し、ロッカーボックスを仮組みして位置決め。
ロッカーボックスボルト穴にぴったりのボルトを使い穴位置決め。


a0248662_8464917.jpg
a0248662_847370.jpg

a0248662_9467.jpg

それぞれ位置決めした位置でヘッドをセットし下穴、タップをたてD側の螺子修正もO.Kです。


a0248662_8473316.jpg
a0248662_8475195.jpg

a0248662_965461.jpg

ロッカーボックッスのスタッドボルトも抜き、螺子修正と面研。
ヘッドとロッカーボックスの面あたりもよさそうです。
というわけで螺子修正終了です。

a0248662_848745.jpg








レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

東京都足立区入谷1-22-14 グリーンハイツ
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2017-03-25 09:08 | その他 | Comments(0)
2017年 03月 18日

1964XLCH900 シリンダーヘッド周り組み付け作業


今日はS君のアイアンスポーツ、ヘッド周りのお話。

a0248662_23563285.jpg

ヘッド周りは以前にオーバーホールしていたようで、鋳鉄ガイド、バルブともにKIBBLEWHITH製のものが入っています。
バルブステムとガイドのクリアランスはインテーク、エキゾーストともに0.05mmと状態が良いのでそのまま使います。


a0248662_23571081.jpg

a0248662_2357211.jpg

バルブシートとバルブのあたりもチェック。
あたり幅も1.5mm程度、位置も良いので今回はカット無し。

a0248662_2359999.jpg

a0248662_23585336.jpg

a0248662_23592763.jpg

a0248662_23595478.jpg

少々虫食いがありましたので、擦り合わせし虫食いを無くし、灯油漏れチェックし問題なし。


a0248662_005457.jpg
a0248662_01468.jpg

ガイド仕上げのホーニングし、ヘッド面ロッカーカバー面面研。


a0248662_013054.jpg

a0248662_014242.jpg

バルブスプリング取り付け長チェック。
インナースプリングを付けバルブ仮組みし、取り付け長チェック。


a0248662_015357.jpg

シム調整をして、インテーク同士、エキゾースト同士のスプリング取り付け長を合わす。



a0248662_021021.jpg
a0248662_02213.jpg

a0248662_023356.jpg

取り付け長までスプリングを圧縮させ、それぞれスプリング圧計測。
1本だけスプリング圧が弱かったので1本だけ在庫スプリングに交換。
また、1本だけインナースプリングとアウタースプリングの巻き方向が一緒だったので交換。
普通、アウタースプリングとインナースプリングの巻き方向は違います。


a0248662_025395.jpg

というわけでシリンダーヘッドの作業は終わり。





a0248662_03278.jpg

ここからはロッカーアームのお話。
ロッカーアームブッシュはシャフトに対し0.08mm~0.1mmとクリアランス多めなのでブッシュ交換。
JIMS製のブッシュはシャフトに対し0.1mm程度小さめに作られていますので、そのままロッカーアームにブッシュを圧入するとリーマー加工が大変なのであらかじめ、内径拡大しておきます。

a0248662_033823.jpg
a0248662_035336.jpg
a0248662_04640.jpg

専用生爪に銜え、シャフトにギリギリ入るぐらいまでブッシュ内径拡大。



a0248662_042376.jpg
a0248662_043696.jpg
a0248662_044795.jpg

ロッカーアームにブッシュ圧入。
圧入後、嵌め代分縮んだブッシュに専用のリーマーでラインリーミング。
粘り硬いブッシュなので、リーマーを通してもシャフトを通すと渋い場合が多いです。
専用ラップロッドを使い少々ラッピング。
バルブコンパウンドを使うので、ラッピングした際は、ロッカーアームにコンパウンドが残らないように徹底洗浄。

a0248662_05076.jpg
a0248662_053137.jpg

仕上げのホーニングしロッカー組みつけ。
というわけでヘッド周りの作業ほぼ終わりです。





レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

東京都足立区入谷1-22-14 グリーンハイツ
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2017-03-18 00:43 | 1964XLCH900 | Comments(0)
2017年 01月 26日

1971 BSA A65 ヘッド周り

今日はだいぶ前のお話でありますが、ブログに上げていなかったTさんのBSA A65ヘッド周りのお話。
バルブガイド、シートカットが終わりその後のお話です。


a0248662_2434352.jpg

a0248662_2435728.jpg
a0248662_244942.jpg

シリンダーヘッド面面研し、バルブガイドを仕上げのホーニングし、バルブを付けヘッドに熱をかけバルブの動きが渋くならないかチェック。

a0248662_2394056.jpg
a0248662_2395251.jpg

インナースプリングを取り付け、アウタースプリングの取り付け長チェック。
IN D側33.6mm T側33.4mm
EX D側34.4mm T側34.4mm
EX側はD側とT側に差異無し。IN側も差異が0.2mm程度で問題ないのでシム調整無しでこのままいきます。 


a0248662_2414694.jpg
a0248662_2421399.jpg

アウタースプリングを取り付け長まで圧縮しスプリング圧計測。
新品スプリング4本とも同じスプリング圧でO.K。
ちなみにBSAのアウタースプリングはプログレッシブ(不等ピッチ)になっています。
プログレシブスプリングは、縮め始めは柔らかく、縮んでいくと硬くなります。サスペンションなどには良く使われていますね。バルスプリングの場合、スプリングのセット荷重を大きくせずサージングを抑える目的と思われます。

というわけでバルブ周り取り付け。


a0248662_2511877.jpg

a0248662_2465562.jpg

a0248662_2474196.jpg

BSAの変わった仕組みをもうひとつ。
ロッカーアームを潤滑するオイルラインですが、ヘッド後方からのオイルラインには加工穴が開いています。
普通加工穴にはメクラがつけられ、油圧が逃げないようになっていますが、BSAはメクラせず、split pin(Uピン)を付け、オイル量をコントロールするようになっています。一定のオイルは、ロッカーアーム側へ、一定のオイルはロッカーに行かずプッシュロッドホールを通りクランクに落ちます。
ちょっと?な構造ですが、IN側は大きなプッシュロッドホールを通りオイルが落ちるのに対し、EX側はオイルリターン通路が小さいため、ロッカーにオイルが行き過ぎると、バルブ周りにオイルが溜まってしまうのではないだろうか?そのため、微妙なオイルコントロールをしているのでは無いだろうかと考えます。
マニュアルには「適正なPINを取り付けろ」と書いてありますが、何が適正なのか・・・?
ともあれ、もともと付いていたピンに近いUピンを取り付けました。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2017-01-26 03:50 | 1971 BSA A65 | Comments(0)
2017年 01月 24日

1973XLCH1000 ロッカーアームブッシュ・バルブガイド

今日はKさんのアイアンスポーツ、ヘッド周りのお話。


a0248662_23143091.jpg
a0248662_2315138.jpg
a0248662_23153624.jpg
a0248662_23154673.jpg

まずはロッカーアームブッシュ。
毎度のことでありますが、使うブッシュはJIMS製のもにで、内径がロッカーアームシャフトに対し0.1mm近く小さめに作られています。
このまま、ロッカーアームにブッシュを圧入すると、リーマーを通すのに苦労すると共にブッシュが切れきれず、適正なサイズになりません。
というわけで、ブッシュを専用生爪に銜え予め内径拡大。ぎりぎりシャフトに入るぐらいにサイズにします。



a0248662_23162078.jpg
a0248662_23163568.jpg
a0248662_23165799.jpg
a0248662_2317932.jpg
a0248662_231745100.jpg
a0248662_23175920.jpg

内径加工したブッシュをオイル穴を合わせ圧入。
圧入後、ラインリーミング。リーマーを通してもシャフトの動きが渋いものは、ラップロッドにコンパウンドを付けラッピング。仕上げにホーニングし組み付け。



a0248662_23183136.jpg
a0248662_23184557.jpg

ここからはバルブガイドのお話。
ガイドを抜き取ったヘッド側バルブガイドホールはホーニングし計測。穴側の磨耗無く状態良し、STDサイズのガイドでいけます。

a0248662_23185650.jpg
a0248662_23191891.jpg

kibblewhite製の鋳鉄バルブガイドを使います。
IN、EX共に適正嵌め代サイズまで外径を研磨します。


a0248662_23193298.jpg
a0248662_23194376.jpg
a0248662_23195418.jpg

ロッカーアームブッシュでの理由と同じで、小さめに作られているバルブガイド内径を専用生爪に銜え、使うバルブステム径+クリアランスサイズのリーマーを使い、予め内径拡大。
オイルを吸いやすいIN側は頭部分をテーパー加工しバルブガイド前加工O.K。



a0248662_23201781.jpg
a0248662_2320273.jpg
a0248662_23204484.jpg
a0248662_23205644.jpg

専用工具でバルブガイドをヘッドに圧入。
圧入後、嵌め代分縮んだガイド内径をリーマーで内径拡大し、バルブガイド周りの作業はこれで終わり。
次回、シートカットさんです。






レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2017-01-24 23:40 | 1973XLCH1000 | Comments(0)
2017年 01月 16日

1958VELOCETTE VENOM シリンダースタッドシーリング

修理依頼でお預かり中のベロセット・ベノム
リアセクションの作業は終わり、何箇所か手直し。


a0248662_8462730.jpg
a0248662_8464037.jpg
a0248662_846572.jpg

まずは、発電していなかった電気周り。
エンジンをかけ、直接ダイナモの発電チェックし、ダイナモは問題なし。
エレクトリックレギュレーターの不良かしらということで、レギュレーター交換しても変化無く、ダイナモ周りの配線を手直しし無事復活。


a0248662_8472472.jpg

a0248662_8473860.jpg

もうひとつ手直し。
ヘッドスタッドとヘッドのスタッド穴の隙間からヘッドに溜まったオイルがスタッドを伝って漏れる問題。
オーナー様からの依頼でここも手直し。


a0248662_8482531.jpg

ロックナットになっているスタッドナットは、そのまま緩めるとスタッドも抜けてきてしまうので、スタッドをしつつナットを緩める。何回かばらされているものは、このスタッドのマイナス部分がだめになっているものが多く、回しづらい。この車両は状態良く問題なし。


a0248662_8514225.jpg
a0248662_851549.jpg

ヘッドナットワッシャーを厚めの45cハイテンションワッシャーにOリング用の段つき溝を加工し、Oリングを取り付けシーリング

a0248662_848027.jpg

トルク管理しヘッドナット締め付け。トルク値20lb-ft

a0248662_8522269.jpg

螺子修正しロッカーボックッス取り付け。

a0248662_8523843.jpg

a0248662_8525079.jpg

ロッカーカバーガスケットの厚みが変わったので改めてタペット調整。
IN0.15mm EX0.2mm


a0248662_853839.jpg

というわけで、うちでの修理作業はこれで終わり。
引渡しとなります。






レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2017-01-16 09:23 | 1958VELOCETTE VENOM | Comments(0)
2017年 01月 06日

1951TRIUMPH T100 シリンダーヘッドバルブガイドホール

a0248662_272143.jpg

a0248662_261371.jpg

a0248662_262944.jpg
a0248662_273154.jpg

今日はHさんのトライアンフ、ヘッド周りのお話。
鋳鉄ガイドに青銅系のスリーブが入っていたものです。

使い物にならないガイドを何時ものようにポート内のカーボンを徹底除去後ガイドを抜き取ったものの、4本ともヘッド側バルブガイドホールに傷が入ってしまいました。(4本とも傷が入っている・変形しているのは初めてであります。)
熱膨張率が高いアルミヘッドに対し熱膨張率の低い鋳鉄ガイドが入っているのにもかかわらず、4本とも抜き取る際、随分硬く抜くのに苦労しました。
これは、ガイドとヘッドがカジッてしまっていたためと思われます。このことについては考えるところがありますが、また後で説明します。

ともあれ、傷の入ったヘッド側ガイド穴を内径拡大し傷を無くします。



a0248662_285341.jpg
a0248662_2103227.jpg
a0248662_2104688.jpg
a0248662_2105887.jpg


バルブガイドホールにリーマーを通し内径拡大しますが、バルブシートに対し垂直にリーマーを通すことが必要なので、冶具を製作。



a0248662_2142068.jpg

a0248662_2144189.jpg


冶具を使いリーミングしてみると、カーボンの付着が少なく、抜き取ったガイドが綺麗だったインテーク側の方が状態が悪い?
仮説を立てると、アルミヘッドに対し膨張率が低い鋳鉄ガイドなので、ヘッドに熱がかかりバルブの上下運動の抵抗により、ガイドが微妙に動き、ヘッドとガイドの圧入部に隙間が開き、カーボンが溜まり固着化する。
ガイドを抜き取る際にガイドホール内に固着化したカーボンが齧り傷になる。
となるとアルミヘッドに鋳鉄ガイドが入っているものがガイドを抜く際、なかなか恐ろしい・・・あくまで仮説ですが。


下画像は状態が悪かったインテーク側のリーミング作業です。


a0248662_2154449.jpg

リーミング前。
ガイド鍔の座面部にもカーボンが付着しているのがわかります。

a0248662_2161683.jpg

軽くリーマーを通し一皮剥けた状態。
上から下へカーボンが付着しています。ここの部分がマイナスしカーボンがついたままです。
つまりここの部分はガイドとガイドホールが密着していなかったところです。


a0248662_2164364.jpg

もう少し拡大していくと、上部分とした部分だけ広がっています。
バルブの上下運動ににより、ガイドが少し動いていたことが解ります。



a0248662_217826.jpg

もう少し堀り、上側のマイナス部はほぼなくなりました。下側はの広がっている部分がなくなるまで拡大すると大分大きな穴になってしまうのでここまで。



a0248662_2183028.jpg

a0248662_2184113.jpg

a0248662_2174894.jpg

仕上げにホーニングし綺麗になりました。
内径拡大したガイドホールにあわせバルブガイド外径を加工しガイド圧入します。





レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2017-01-06 03:24 | 1951TRIUMPH T100 | Comments(0)
2016年 09月 17日

1965TRUMPH TR6 シリンダーヘッド周り

今日は先日と引き続き、E君のトライアンフのヘッド周りのお話。


a0248662_063531.jpg

バルブガイド抜き取り、ヘッド側ガイドホール計測。
楕円、深い傷など無く良好であるが、穴は広がっています。
IN側は12.71mm、EX側は12.6mmで嵌め代分プラスでガイドサイズを考えると、IN側は.002”o.s、EX側は.004”o.sのガイドが必要です。


a0248662_065526.jpg

a0248662_071342.jpg

まずはロッカカバーマウントボルトのねじ穴が終わっていたので、ヘリサート処理。
この年代は1/4”-26山BSCです。


a0248662_072896.jpg

a0248662_074732.jpg

ロッカー側、シリンダー側ともに面研。
ロッカー側は、うちでやる定盤面研でいけましたが、シリンダー側は歪みが酷いので、内燃機屋さんに頼むことに。

a0248662_081659.jpg
a0248662_08297.jpg
a0248662_084386.jpg

バルブガイド前加工。
使うバルブガイドはkibblewhiteのバルブガイド。
このガイド材料の C 630 Nickel Aluminum Bronze というやつは粘り硬く、穴が小さき状態で圧入してしまうと、その後のリーマー加工が大変になります。
その為、圧入前に専用の生爪に銜え、旋盤でリーマー加工。IN,EXそれぞれバルブステム径+クリアランスのサイズのリーマーで内径拡大。
また、ガイド外径も加工。
先ほども述べたようにIN側は.002”オーバーサイズ、EX側は.004”オーバーサイズのガイドをヘッド側のガイドホール内径+圧入代のサイズまで研磨。


a0248662_094793.jpg
a0248662_010789.jpg
a0248662_0102591.jpg

バルブガイド圧入。
圧入後縮んだガイド穴を改めて+クリアランス分のリーマーを使い内径拡大。


a0248662_0113882.jpg

a0248662_012178.jpg

ここへ来て、もう一箇所ロッカーカバーマウントボルトのねじ山へりサート加工。
見落としていました。



a0248662_0144454.jpg

a0248662_0152161.jpg

a0248662_015373.jpg

バルブシートカット。
このトライアンフは、ユニットエンジンでありますが、もともと付いていたバルブはプレユニットのものが付いていました。(バルブの傘径が違い、IN,EXともにプレユニットのもののほうが傘径が大きい)
どうも63年のユニットエンジン(ユニットとプレユニットモデルの変換期)にはプレユニットエンジンと同じサイズのバルブが使われていたようです。
56-62年プレユニットモデルIN傘径38.10mmEX傘径34.11mm
63-83年ユニットモデル IN傘径40.64mmEX傘径36.58mm

今回はユニットモデルの大きな傘のバルブを使い、拡大シートカットをRテック内燃機屋さんに依頼。
ヘッド面研もしてもらい、加工ごとはこれで終わり。


a0248662_0122924.jpg

a0248662_0124259.jpg

a0248662_0125717.jpg

a0248662_0133524.jpg

インナースプリングだけ仮組みして、アウタースプリングの取り付け長計測。
IN,EXそれぞれの取り付け長差異は0.2mm程度だったので、シム調整は無し。
アウタースプリングも取り付け長で圧縮し、計測。4本とも均等な数値で問題なし。
というわけで、本組みして、ヘッド作業終了です。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-09-17 01:03 | 1965TRUMPH TR6 | Comments(0)
2016年 04月 15日

1965TRUMPH TR6 エンジン分解


新入生のEさんのトライアンフ
久しぶりの若い生徒さんで、勉強のために自ら不動車を仕入れ入学です。
今回は車体周りを綺麗にするといったレストアではなく、機関をしっかりやるオーバーホールパターンでやっていきます。

a0248662_12323917.jpg


a0248662_12325256.jpg

a0248662_12331881.jpg

a0248662_1233317.jpg

a0248662_12333044.jpg

a0248662_12335395.jpg

まずは腰上分解。
ピストンは.030”o.sが入っています。ピストンピンブッシュは抱きつき気味。


a0248662_1234658.jpg

a0248662_12341977.jpg

a0248662_12343197.jpg

プライマリー周りを分解し、ミッション取り外し。
レイシャフト4THギアはギア欠けが・・・。メインシャフト2ndギアも虫食い有り。
スプロケットナットはカシメがされており、回すのに苦労しました。

a0248662_12344516.jpg

a0248662_12345861.jpg

a0248662_12351055.jpg

クランクを割り、コンロッド、スラッジチューブ分解。
スラッジチューブは固着し、いつもの抜き取り工具で外れず、タップを立て抜き取りました。

というわけで次回、ヘッド側を分解し、徹底清掃、計測作業が待っています。






昨夜、熊本地方で大きな地震がありました。
トラヴィスサイクルズ・栗崎君と連絡がつき無事を確認、ホッと一息。しかしながら店の被害は大きいようです。
コツコツと組み上げたバイクたちが次々と倒れていったようで、その時の栗崎君の気持ちを考えると、私は何も言えませんでした。
東日本大震災から5年、私のガレージは震災後に作ったガレージで当時、棚などすべて木ネジで打ち付けたのを思い出し、あのころの想いが甦ってきました。
地震が多い日本に住んでいることを私たちは常に忘れてはいけませんね。








レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-04-15 13:09 | 1965TRUMPH TR6 | Comments(0)
2016年 04月 12日

ナックル・ロッカーアーム

今日はWさんのナックルヘッド・ロッカーアームのお話。


a0248662_903573.jpg

a0248662_905156.jpg

a0248662_91362.jpg

ナックルのロッカーアームシャフトのマウントは片側がヘッド側、片側がロッカーボックスで、マウントされロッカーボックスとヘッドは3本のマウントボルトでとまります。
そのため、ロッカーアームシャフトの全長と凸型のロッカーアームシャフトワッシャーの厚みの合計がロッカーボックスの位置となります。


a0248662_912139.jpg

a0248662_913382.jpg

そのためロッカーアームシャフトとワッシャーの全長が短いと、シャフトとヘッドの間に隙間ができ、ヘッド側ロッカーアームシャフトマウントの破損につながります。
また、シャフトとワッシャーの距離が長いと、ロッカーボックッスマウントボルト位置がズレ、無理やり締めるとロッカーボックス側のねじ山がやられます。

a0248662_93623.jpg


a0248662_932219.jpg

a0248662_933446.jpg

今回はシャフトとワッシャーの距離が長く、ロッカーボックスマウントボルトが締められなくなるので、ワッシャーをとった状態で仮組みして、ヘッド側とロッカーアームシャフトの隙間を計測。
それぞれの厚みのシムを製作。


a0248662_935676.jpg

これでロッカーボックッス位置あわせはO.K


a0248662_941652.jpg
a0248662_942626.jpg

それぞれロッカーアームのスラストチェック。
シャフトとアームだけだと問題なくても、ロッカーアームカバーが付くと、カバーの変形などでなかなかすんなり行かない。

a0248662_951728.jpg

a0248662_95319.jpg

スラストがないところは、ワッシャーを専用生爪に銜え、段付き加工しスラスト調整。
(凸ワッシャーの段付き部分の距離がスラスト距離となる)

a0248662_954613.jpg

4本すべてスラスト量0.3mm程度に。

ロッカーアームカバーとロッカーアームの干渉があったり、スプリングとカバーが干渉したりと、ナックルのロッカー周りは面倒であります。






レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2016-04-12 09:30 | 1937EL1000 | Comments(0)
2015年 12月 28日

日曜日の授業風景

1971 BSA A65

a0248662_22535713.jpg

a0248662_22541389.jpg

a0248662_22543825.jpg

a0248662_22545941.jpg
a0248662_22551810.jpg

今日はBSA DAY
というわけで、TさんのBSAはカムギア、アイドラギア、クランクピニオンギアを仮組みして、ギア回りっぷりチェック。その後ギアボックス、レイシャフトスラスト量チェック・調整。ミッション仮組み。





1968BSA A65

a0248662_22553451.jpg

a0248662_2255536.jpg

a0248662_2256487.jpg

a0248662_22562133.jpg

コチラはNさんのBSA
エンジン分解、清掃後計測作業へ。
まずはヘッド周り計測。バルブの状態は良いものに、ステムとガイドのガタは0.1mm以上、多いところでは0.014mmと広がっていたので、ガイド交換。
ガイド抜き取り、ヘッド側ガイドホール計測。ガイドホールは変形無く状態良し。







レストアスクール生徒募集中

トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。




Vintage Motorcycle Study

GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14

sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純

by sgf1906 | 2015-12-28 00:10 | その他 | Comments(0)