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2014年 06月 22日

1965XLCH900 始動後の問題点

F井さんのアイアンスポーツ。
無事始動したもののなんやかんや問題点がありました。そのなんやかんやをご紹介。
①シリンダーヘッドとシリンダー合わせ面からの圧縮漏れ。
②シリンダーヘッド、ロッカーカバーからのオイル漏れ。
③バルブタイミングのズレからの片排
④ヘッド回りからの打音。
であります。

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まずは圧縮漏れとロッカーカバーからのオイル漏れはフライス面研し解消。
元々状態が酷かった車両、手作業の定盤面研の限界を感じました。

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コチラは片排問題。始動後のアイドリングの排気がフロント側が2回爆発しいるのに対しリア側は1回している感じ。しかしながら排圧はある。
もしやと思い、カムタイミング計測。ショベルスポーツPカムのカムタイミングはこんな感じ。

インテーク   OPEN 上死点前 35度
          CLOSE 下死点後 45度
エキゾースト OPEN  下死点前 45度  
         CLOSE  上死点後 30度

タペットクリアランスをランニングクリアランスからチェッキングクリアランスにして計測。
R側、EXが10度以上ずれている。
カムギアのタイミングマークを見るとひとギアずれていました・・・。

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でお次はヘッドの異音です。
他のアイアンに比べタペット音が大きい感じ。もちろんタペットクリアランスは問題なし。
エンジン始動中ロッカーカバーを触ると微振動が多いです。
ロッカーカバー面を大分追い込んで削ってしまったので、ロッカーアームとカバーが干渉しているのでは・・・?
偶然にも在校生のW辺さんがNOSロッカーカバーを持っているとの事。非常にラッキーです。
という訳でなんやかんや検証。

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NOSのロッカーカバーの凸部分は1.5mm程度(写真上)しかしながらF井さんのものは殆ど〝0”
この凸部分が減ったせいでロッカーアーム位置が下がり干渉してしまっているのか?

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ロッカーアームシャフト位置を検証。
NOSはロッカーカバーの面位置からロッカーアームホールの中心までの距離は29.4mm~29.5mm
F井さんのものは29.1mm程度でシャフト位置で考えるとそれほど差異は無い。

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ロッカーカバーを観察。
ロッカーカバーとロッカーアームが干渉していたような後は無く、問題なし。

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ロッカーアーム、バルブ回りを観察怪しいとこが・・・。
ロッカーアームとバルブスプリングリテーナーが干渉しているようです。光明丹を付けチェック。
おそらく犯人はコイツでしょう。

今回色々と考えるところがありました。シリンダーヘッド・ロッカーカバーなどの合わせ面は面研や以前の処理により減っている場合があります。それによりロッカーアームとバルブの押し角度などは変わってしまい、マニュアルに載っているバルブステムの突き出し量などは当てになりません。マニュアル値は純正の出荷時パーツを組み合わせたときの数値なのです。バルブ、バルブガイドなどもパーツメーカーによって寸法が違うわけですから色々と考えていかなければ。
まずは近日中にロッカーアーム当り角測定冶具を作る予定。

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ともあれ、ロッカーアームに干渉している部分を削り逃がしました。




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by sgf1906 | 2014-06-22 23:43 | 1965XLCH900 | Comments(0)