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2017年 01月 05日

明けましておめでとう御座います。

2017年が始まりました。今年の三が日は暖かくお出かけ日和でありましたね。
私はお招き頂いたお宅でさっさとお酒のみ一人で爆睡と、どんどん自分の父親に似てきたな・・・。
昨年は忘年会を出来なかったので新年会を企画しようと思っていますので、また詳細はご連絡します。
というわけで、今年も宜しくお願いします。



でここからバイクのお話。
修理依頼でお預かり中の陸王さんのエンジン。
内燃機加工がやっと上がってきましたので、作業報告的お話です。




1956陸王750 クランク周り組み付け

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この年式の陸王のクランク軸受けはドライブ側はローラーベアリング2連。
タイミング側はブッシュであります。
この車両はクランク軸受けに問題がありましたので、手直ししていきます。

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まずはドライブサイドクランクシャフトベアリングレース。
クランクケースにベアリングレースが圧入され、ストッパースクリューで留められていますが、ベアリングレースが動いてしまっていますので、分解計測。
ベアリングレース外径49.25mmに対し、ケース側は49.29mm~49.30mmと0.04mm~0.05mm広がっています。
鉄が鋳込んでいなくアルミケースに直接レースが圧入されているため、陸王の軸受けベアリングレースが動いてしまっているものは多いのでは?
こちらは左右ケースの軸受け部の芯を拾い、ケース側ベアリングレース圧入部を真円加工し、その穴にあわせベアリングレース外径を溶射・肉盛り・研磨し、しっかり圧入出来るようにします。



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タイミングサイド側クランク軸受け。
シャフト径22.22mmに対し軸受けブッシュは0.1mm~0.2mmと大分広がっています。
タイミングサイドのクランクシャフト受けがブッシュになっているタイプのものは、オイルポンプからタイミングサイドクランクシャフトをオイル通り、コンロッドビッグエンド部へオイルが行くのと動じにシャフト側面に開いている穴から軸受けブッシュの潤滑のためオイル行くようになっています。
そのため、ここのブッシュのガタが大きくなりますと、ビッグエンド部へのオイル行き量が減ります。
また、ビッグエンド部へのオイルはケースの溜まりシリンダー内壁を潤滑します。サイドバルブエンジンの場合、ヘッドに行くオイルはありませんので、タイミングサイドクランクシャフトとブッシュのクリアランスは重要です。



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内燃機屋さんから上がってきたクランクケース。
ドライブサイドはベアリングレース外輪、溶射肉盛り・研磨し圧入。


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タイミングサイドは今回タイミングギア周りはお預かりしていませんので、ピニオンシャフトギアの芯がズレてしまうと、4カムギアのギアトレインのズレが生じてしまうとまずいので、分解時のブッシュ中心をあてにして元々ついていたブッシュをボーリング。
ボーリングしたブッシュ径に合わせ、シャフトを溶射・肉盛り・研磨してクリアランス0.05mmにしてあります。
また、シャフトは摺動部用モリブデン系の溶射をしてもらっています。



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コンロッドビッグエンドラッピング、スモールエンドブッシュ製作は終わっていますので、クランク組み付け。
まずはドライブ側、タイミング側シャフトとフライホイールを組み付け、ホイールの振れ、シャフトの振れをチェックしクランク組み付け。


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クランク芯だし
ドライブサイドは0.01mm、タイミングサイドは0.15mm振れ。
クランクピンはロックタイト&ロックタブを取り付けO.K


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クランクのサイドスラスト調整。
タイミングサイドがブッシュのものはタイミングサイドのスラストワッシャーは無く、ドライブ側のスラストワッシャー1枚の厚みで調整。
1.5mm厚のシムを製作し取り付け。
スラスト量0.25mm。

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というわけでクランク周りの終わり、うちでの作業はここまでなので、オーナーさんに引渡しです。
長らくお待たせしてしまってスミマセンでした。





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by sgf1906 | 2017-01-05 01:08 | 1956陸王750 | Comments(0)
2016年 12月 12日

1951TRIUMPH T100 エンジン腰下分解作業&計測作業

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今日はHさんのトライアンフ・タイガー500のエンジン腰下分解作業のお話。
コンドッロスモールエンド部のガタをチェックしておき、コンロッド分解。
ビッグエンドジャーナルは深い傷などなく良さそうだ。


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クランク分解し、ビッグエンドジャーナル部のスラッジ清掃ともにケース周りも清掃。
フライホイールは随分と穴が開いていますのでバランスを確認するころが必要です。


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クランクシャフトベアリング抜き取り。
ケースを暖め、ケースにだいぶ熱がかかったところで、スポンとベアリングが抜けベアリングとケースの嵌り具合は良さそうだ。


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ビッグエンドジャーナル、コンロッドビッグエンド計測。
ビッグエンドジャーナルは深い傷、変形などなくタイミング側35.77mm、ドライブ側35.78mmと以前にリグラインドされています。これ以上は研磨したくない数値。
コンロッドメタルは元々はバビットメタルのはずですが、交換できるタイプのメタルがついているスモールユニット用のコンロッドに変えられているようです。
コンロッドボルトを規定トルクで締め付け内径計測。縦方向はビッグエンドジャーナルに対し0.02mm~0.03mmのクリアランスだが横方向は0.09mm~0.10mmのクリアランスがあります。
形状上横方向のクリアランスは多少しょうがないですが、新しいメタルをあわせ確認してみなす。



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問題のクランクシャフト計測。
ポンチ攻撃がされていたドライブ側はベアリングインナーレースに対し0.04mm小さく手スポ。
タイミング側もベアリングに対し0.02mm小さい。
新しいベアリング径にもよりますが、クランクシャフトを溶射し太らせる必要があるでしょう。


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クランクケースのベアリングハウジング部はベアリングに対し嵌め白0.02mm程度でこちらは良好。


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カムシャフト、カムシャフトブッシュ計測。
カムシャフトはIN、EXともに状態良し。
カムブッシュがカムシャフトに対し0.08mmのクリアランス。こちらはブッシュ交換します。


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シリンダー・ピストン計測。
ピストン径は62.90mmとSTDサイズのピストンが入っていました。
アルミシリンダーは始めてやるのでしっかりと見極めが出いきませんが、シリンダーはスリーブを打ち変えていると思われます。で、シリンダー径はピストンに対し大きいところで0.29mmと随分減っていますのでボーリング決定です。


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タペット&タペットガイド計測。
アルミシリンダーに対し、アルミガイドが入っていまして、このガイドの抜き差しが非常に大変だと聞いております。無事を祈りつつ計測。
タペット自体はほぼ減っておらず良好ですが、アルミガイド側はタペットに対し0.08mmと少々クリアランス多目。。。しょうがない交換しますか。
と意を決したところで今日はここまで。









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by sgf1906 | 2016-12-12 00:56 | 1951TRIUMPH T100 | Comments(0)
2016年 11月 25日

1958陸王RTⅡ コンロッドビッグエンドベアリング&クランク芯だし



今日は修理依頼でお預かり中の陸王RT-Ⅱのクランク組み立てのお話。

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分解は前はビッグエンドベアリングのクリアランスが0.1mmとガタガタだったため、なんやかんやと交換。
クランクピンはローラーのあたっているところといないところで0.01mmの差があったため交換。
JIMS製のWL用ピストンピンを使います。新品クランクピンの直径は25.40mm。


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フロント側、リア側ともに0.02mm~0.03mm縦方向に楕円でしたので、真円になるまでラッピング。
フロント側(フォーク)は38.14mm リア側(ナイフ)は38.135mmまでラッピング。
ちなみにWL及び陸王はフォークコンロッドがフロント、ナイフコンロッドがリアとなります。


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もともと付いていたベアリングケージはオーバーサイズローラーを入れると動きが渋くなりましたので、WL用の新品に交換。

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フラホイールコネクティングロッドスラストワッシャーは状態が良くそのまま使います。

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ベアリング取り付け、仮組み。
フロント側のローラーは6.355mm(.0002”o.s)を入れクリアランス0.03mmでスモールエンド部に振れは0.45mm。
リア側にローラーは6.36mm(.0004”o.s)を入れクリアランス0.015mmでスモールエンド部の振れは0.8mm。


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コンロッドのスラスト量は0.3mm。
クランクを本組みするとこれより少し小さくなると思われるが、大丈夫であろう。


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本組み前にドライブ側、タイミング側単体で、シャフトの振れとホイールの振れを見ておく。
タイミング側は良いが、ドライブ側は少々振れているな・・・・。
とりあえず、一回組んでみて振れとりをしてみる。

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やられていたクランクピンナットも交換。
この辺りのスプロケットシャフト、ピニオンシャフト、クランクピンナットの規定締め付けトルクは解らないので、分解時の締め付けトルクを目安に+αして組み付け。とにかくしっかり締まっているように。


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クランク芯だし。
タイミング側0.15mm ドライブ側0.02mm と結構頑張ったがここが限界でした。
規定内内なのでこれで行きます。


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クランクピンにロックタイト、ロックタブを付けクランク組み付け終わり。
さぁ次回からどんどん組み付けて行きます。







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by sgf1906 | 2016-11-25 23:31 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 09月 16日

1965TRUMPH TR6 クランク周り組み付け

今日はE君のトライアンフ、クランク周りのお話。

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まず、クランク組み付け前に、クランクケースをフレームに乗せチェックごと。
クランクケース下のフレームとのマウント部分には隙間が開きましたので、シムを製作し調整。

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ドライブ側、タイミング側ともにクランクシャフトベアリングが手スポだたので、内燃機屋さんで両シャフト溶射・肉盛・研磨し、使うベアリングがちゃんと圧入できるように加工。
ビッグエンドメタル調整、芯出し済み。

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コンロッドを規定トルクで締め付け、スラッジチューブ、スラッジチューブナット取り付け。


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ベアリング組み付け。
タイミングサイドはボールベアリング。ドライブサイドは抜き差ししやすいようにローラーベアリングにしています。

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ケース合わせる前に、ギアボックッスハイギアシール、スプロケットを付けておきます。

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カムシャフトを組み込みケース組みつけ。
IN側に入る、ロータリーブリーザーバルブとスプリングを入れるとスラストが無くなり動きが渋くなってしまう・・・。
スプリングの長さを調整し組み付け。

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タイミングマークを合わせ、タイミングギア周り組み付け。
回転させそれぞれ、ギアのバッククラッシュ、渋くなるところがないかチェック。問題なくO.K


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オイルポンプ、カムカバーをつけ、オイル回りっぷりチェック。

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クランク本組みして、フレームに搭載。





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by sgf1906 | 2016-09-16 13:06 | 1965TRUMPH TR6 | Comments(0)
2016年 09月 06日

1971 BSA A65 クランク周り

今日は先日に引き続き、BSA・A65ネタでありますが、今回はTさんのBSA。
此方も気がつけば全然ブログに上げていなかったので、思い出しつつのアップであります。

この車両も色々と問題があった車両で、元々付いていたコンロッドの長さが左右違っていたり、クランクケースドライブ側軸受け部の溶接が酷かったりと、頭を抱えることが多き車両でありました。

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まずはクランクのお話から。
元々組まれていたクランクのビッグエンドジャーナル径は42.00mmで、この寸法は一番最小のアンダーサイズのビッグエンドメタルを使っても、適正クリアンスにならないほど減っていました。
また、ドライブサイドのクランクシャフトベアリング圧入部も減ってしまっていて、ベアリング内径に対し0.03mm小さく、手スポでベアリングが入ってしまうものでありました。
こりゃ使い物になりませんな・・・ということでNOSのクランクを入手。

また、左右長さが違っていたコンロッドもNOSのものを入手。


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NOSクランクを清掃し、それぞれ計測。
タイミング側クランクシャフト径 38.06mm
ドライブ側クランクシャフト径 28.57mm
でマニュアルに載っている寸法と同じで問題なし。
ビッグエンドジャーナル LRともに42.83mmでSTDサイズのメタルでいけますが少々虫食いが。


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内燃機屋さんでビッグエンドメタル合わせ、クランクバランス取り完了。
虫食いが少々あったジャーナル部分は研磨せずWPC処理。スモールエンドブッシュはガタ無くそのまま使います。
コンロッド組み付け。
コンロッドキャップがアルミのためかBSA・A65のコンロッドボルトの締め付けは少々弱めの30N.m



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ここからはクランクケース
元々組まれていたクランクケースはドライブ側クランク軸受けベアリング部が溶接され、左右クランク軸のセンターを出すのが困難だったため、クランクケースも中古で入手。
71年からシリンダーバレルスタッドサイズが5/16”から3/8”になっっています。A65が生産されていたのが72年までなので、2年間だけ作られていた3/8”シリンダーバレルスタッドのクランクケースを探すのに苦労したようです。


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ケース清掃し、ベアリング類交換。
固着しなかなか抜けなかったドライブサイドクランクシャフトベアリングレースはフラットバーを溶接し抜き取り。


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ベアリング類は錆が酷かったものの、ブッシュ周りの状態は悪くない。
タイミングサイドクランクシャフトブッシュはシャフトに対し0.05mmのクリアランス。
カムブッシュはドライブサイドはシャフトに対し0.07mm、タイミングサイドは0.06mmクリアランス。
ブッシュはホーニングしてこのままでいきます。


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なめてしまっていた、ギアボックスカムプレートプランジャーボルトの螺子部はへりサート処理。


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クランクのスラスト調整。
クランクシャフトドライブサイド軸受けローラーベアリング、タイミングサイドブッシュのBSAはクランクのスラスト調整が必要なのですが、マニュアル上0.038mm~0.076mmとなかなかタイトな数値です。

生爪を製作、芯をだし中古ベアリングの内径を拡大して、スラスト調整用の冶具をつくり、スラスト調整。

シムを使いスラスト調整。0.27mm、0.08mm、0.13mm、3種類のシムが販売されています。
また、当時純正のベアリングにはシムリテーニングなるもの(厚み0.6mm)が使われていて、シムとリテーニングをつけ調整するようになっていますが、シム無しでスラスト計測したところ0.4mmのスラスト量。
シムリテーニングは使わず、0.27mm、0.08mmのシムを入れスラスト量0.05mm。
これでいきます。


というわけで、そろそろ疲れてきたので今日はここまで。






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by sgf1906 | 2016-09-06 01:54 | 1971 BSA A65 | Comments(0)
2016年 07月 02日

1956陸王750 コンロッドスモールエンドブッシュ

エンジン修理依頼の7500ccの陸王、ハーレーRL・DLモデルのライセンス生産されたものです。
クランクシャフト軸受けのドライブ側ベアリングレースガタガタ問題は内燃機屋さんの加工待ち。
その他ところを進めていきます。


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コンロッドビッグエンド部にガタがあったのでクランク分解。

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ベアリングレース・ベアリング・クランクピンそれぞれ計測
ローラーはSTDと比べ0.03mm減っています。クランクピンは少々段付き有り。
コンロッドベアリングレースはフロント側(フォーク側)は0.02mm楕円、リア側(ナイフ側)は0.03mm楕円になっていますので、ラッピングし真円にします。



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スモールエンドブッシュを抜き取り、ブッシュホール径計測。
陸王のスモールエンドブッシュ部分は、コンロッド側の肉厚が薄く、ブッシュが肉厚になっています。(昔のハーレーもそうだが)
そのためか、コンロッドのブッシュホールが変形してしまっています。(以前にやった陸王もそうでした)
大きいところで、0.05mm近く差があるところがありますので、真円加工します。


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というわけで、内燃機屋さんラッピングしてもらい真円に。
これでブッシュ製作できます。

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使うピストンはオーナー様持込のWL用のピストン。
ピストンボスの距離を測り、WL用のスモールエンドブッシュを参考にブッシュ長を選定。


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ピストンピン径、コンロッドブッシュホール、ブッシュ長を合わせブッシュ製作。

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陸王用のマウント冶具を製作し、オイル穴加工。


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ブッシュ圧入しリーマー通し、ホーニングしスモールエンドブッシュ完成。



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by sgf1906 | 2016-07-02 09:13 | 1956陸王750 | Comments(0)
2016年 06月 03日

1971FX1200 クランク組み付け・オイルポンプチェック

今日はKさんのショベルヘッド、クランク・オイルポンプ周りのお話。
コンロッドのベアリングレース交換、ラッピング作業が終わり、その続きです。


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まずはスモールエンドブッシュ交換。
コンロッドの穴は楕円無く良好。JIMS製のスモールエンドブッシュを圧入後リーミング&ホーニングしピストンピンに対しクリアランス0.03mmに。


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ビッグエンドローラーはフロント側レース径41.29mmに対し4.77mmのローラー(.0004”o.s)をいれクリアランス0.02mm。R側はレース径41.28mmに対し4.7625mm(STD)ローラーをいれクリアランス0.03mmに。
コンロッドスラストも問題なし。


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クランク組み付け芯出し。
左右シャフトの振れ0.015mm程度に。

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スプロケットシャフトベアリング交換。
仮組みし冶具を使いスラスト量チェック。
2.70mmのシムの厚みで0.04mのスラスト量。
というわけでベアリング組み付け。

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ピニオンシャフトベアリングはSTDローラー(6.35mm)を使いクリアランス0.02mm


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ケース組みつけ回りっぷりチェック。
クルクル回り問題なし。



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オイルポンプチェック。
ギア、ボディー内壁ともに状態良しでギアのでっぷりチェック。
0.1mm強のでっぷり。厚み0.13mmのジェームス製黒ペーパーガスケットを使います。


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位置決めピンが無いショベルのオイルポンプ。組みつけ方で動きが渋くなってしまいます。
オイルポンプドライブギアを回しながら、回りっぷりがよいところで規定トルク10N.mで締め付け。


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オイルを流し回りっぷりチェック。
問題なしで腰下周りの作業ほぼ終わり。






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奈良 純

by sgf1906 | 2016-06-03 13:14 | 1971FX1200 | Comments(0)
2016年 03月 05日

1955FL1200 クランク芯だし

今日はYさんのパンヘッド、クランク芯だし

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コンロッドのスラストワッシャーは状態が良かったのでそのまま使い、ラッピングが終わっているビッグエンドローラーのローラーサイズ選出。
レース内径はフロント、リアレフトサイド、リアライトサイドともに41.29mm。
クランクピンは31.72mm。
ガタが出やすいフロント側はクリアランス小さめ、ガタが出ずらいリア側はクリアランス大きめでローラー選出します。
フロント側は.0006”o.s(4.777mm)のローラーを使いクリアランス0.016mm
リア側は.0004”o.s(4.772mm)のローラーを使いクリアランス0.026mm

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ローラーを組み付けた状態でのコンロッドの振れっぷりチェック。
フロント側0.4mm リア側0.2mm

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クランク組み付け、偏芯検査器でチェックしながら、クランクの芯を出していきます。
まず左右フライホイールのずれを修正しつつ、クランクピンを締めていき、ずれが修正できたら開きっぷりを修正しつつ締め付け。クランクピンナットを締めこむとズレが生じるのでまた、修正しつつ規定トルク値を目安にしっかり締まりきり、芯がでるまで叩いたり、縮めたり、広げたりしていきます。

標準型のダイヤルゲージは測定子のあたり方で数値が上下しますので、最近はテコ式のダイヤルゲージを使うようにしました。

最終的には スプロケット側0.01mm、ピニオン側0.02mmの振れに。


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クランクピンナットは後期ショベルの1-1/2”の大きなナットが使われており、ロックタブが使えないのでロックタイトをつけました。

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クランクが組みあがった際のコンロッドスラスト量は0.25mm

というわけでクランク芯だし終わりです。









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by sgf1906 | 2016-03-05 00:43 | 1955FL1200 | Comments(0)
2016年 03月 03日

1947FL1200 コンロッド・ビッグエンド

今日はIさんのナックルヘッド、コンロッド周りのお話。

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分解時計測。
コンロッドは以前に交換されており、状態は良いが、ベアリングレースフロント側は41.27mm~41.29mmと0.02mm楕円。リア側はライトサイド、レフトサイドともに41.28mm~41.29mmで0.01mm楕円。
こいつを真円加工しローラー選択します。

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まずスモールエンドブッシュは状態良く、ブッシュ交換無し、ホーニングのみ。
ピストンピン径20.10mmに対し0.03mmのクリアランス。


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ベアリングレースラッピング。
フロント側は真円拡大し41.30mm。リア側はレフト・ライト側ともに41.29mmに。


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ローラー選択。
フロント側は0.0006”o.sローラー4.777mm。クランクピン径31.73mm、レース内径41.30mmでクリアランス0.02mmに。
リア側は0.0002”o.sローラーを4.767mm。クランクピン径31.73mm、レース内径41.29mmでクリアランス0.03mm。ガタが出ずらいリア側(フォークコンロッド)は少々クリアランス多めにしておきました。


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この状態でコンロッド・スモールエンド部の振れはフロント0.45mm、リア0.2mmとなりました。




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by sgf1906 | 2016-03-03 00:45 | 1947FL1200 | Comments(0)
2016年 01月 31日

1968BSA A65 エンジン腰下周り計測作業

今日はNさんのBSA A65の計測地獄作業、腰下編です。

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スラッジチューブプラグが固着し抜けなかったので、六角棒をプラグに溶接し抜き取り。
スラッジチューブ内清掃し、計測開始。

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ビッグエンドジャーナルは大きな傷など無く良好。ドライブサイド42.83mmタイミングサイド42.84mmでほとんど減っていないです。

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コンロッドビッグエンドメタルボア計測。
コンロッドナットを規定トルク30N.mで締め付け計測。
タイミング側、ドライブ側ともにクリアランス0.05mm~0.09mm横方向(進行方向)が広がってしまっています。こいつはメタル交換。

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ピストンピンブッシュ計測。ピンに対し0.02mm~0.06mm縦方向に楕円になっています。
こちらもブッシュ交換。

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BSA A65の肝の部分、タイミングサイドのクランクシャフト。
タイミング側のクランクシャフト軸受けがブッシュのA65、オイルポンプから圧送されたオイルはブッシュから受けのクランクシャフトを通りビッグエンドジャーナルを潤滑します。
シャフトとブッシュのクリアランスが多くなるとビッグエンドへのオイル量が少なくなってしまいます。

というわけで計測。
クランク外側38.06mmクランク内側は38.02mm内側は0.04mm磨耗しています。
38.06mmは磨耗していないSTDサイズ。(真ん中溝の部分がオイルライン)
シャフトの研磨が必要ですな。 

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ブッシュボア計測シャフト系に対し0.06mm~0.11mmのクリアランスでこちらも駄目。
シャフト研磨後、アンダーサイズブッシュで対応します。

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カムシャフト計測。
ドライブサイド側は20.57mm タイミングサイド側は22.20mmでこちらはほぼ減っていない。

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カムブッシュ側も計測。
タイミング側は+0.08mm ドライブ側は+0.27mm随分広がっています。


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アイドラギアシャフト&ブッシュもシャフト径18.43mmに対し+0.08mm

タイミングギア周りのブッシュはすべて交換ということになります。




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by sgf1906 | 2016-01-31 23:56 | 1968BSA A65 | Comments(0)