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2016年 05月 15日

1980XLH1000 ヘッド周り組み付け

今日はIさんのアイアンヘッド、ヘッド周り組み付けのお話。

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ヘッドにロッカーカバーを組み付け、シリンダーに乗せ規定トルクで締め付け。
その際インテークマンホールドの角度を合わせておく。


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CRフレームからヘッドマウントステーはフロント・リア別々。
このマウントステー、大体すんなり付けない・・・。リア側はステーを加工しつつ取り付け。
フロント側は借り付けして計測しカラー製作し取り付け。


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プッシュロッド取り付け。
アイアンの純正プッシュロッドはなぜかアルミ製。鉄ヘッド・鉄シリンダーのアイアンに熱膨張率の違うアルミプッシュロッドを使う場合、タペットクリアランスを多めにとっておく必要があります。
うちではクロモリプッシュロッドを使い、タペットクリアランス詰め気味で組みます。

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ちなみにタペットのアジャスタースクリューは9/32”-32山という珍しいあまり使わないサイズ。
32山ということは1インチ(25.4mm)内に32個の山があるということで、ネジを1周まわすと0.8mm移動するということになります。
つまり、クリアランス0地点からアジャスタースクリューを1/4回転戻すとクリアランス0.2mm、1/8回転もどすと0.1mmのクリアランスになるということになります。



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というわけで大分形になりました。






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奈良 純

by sgf1906 | 2016-05-15 23:43 | 1980XLH1000 | Comments(0)
2016年 05月 14日

1978XLH1000 ネックベアリング

今日は修理でお預かりしているアイアンスポーツ・ステアリングヘッドのお話。
エンジン・ミッションオーバーホールでお預かりの車両ですが、ネック周りの動きが重いのでオーナー様と相談し分解・チェック。
ネックカップとフレームにガタががあることが多いアイアンスポーツ。この車両もロワー側ネックカップとフレームの間に少々隙間が・・・。
覚悟を決めて分解。

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ベアリング自体は終了。
ネックカップもアッパー側、ロワー側ともに軽く抜けて抜けてしまいました・・・。
清掃し計測。
出口付近はやはり楕円。中側はそこまで楕円は酷くない。
いつもここの加工状態を見て思うのですが、メーカー出荷時にどこまでの精度で作られちいるのか疑問です。
ともあれ今回は、フレームネック部分のボーリング加工は無しでオーバーサイズベアリングカップを製作し組み付けます。



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以前にも作ったことがあるベアリングカップ。
フレームに圧入部分はフレーム側にあわせハメ代をとり製作。とんぼし専用生爪に銜えベアリングレース側をつくり完成。アッパーとロワーともに製作しました。


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カップにベアリングレースを圧入し、垂直入れ工具を使いフレームに圧入。
フレームに圧入っぷりもよい感じで気が重かった作業も終わりです。







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by sgf1906 | 2016-05-14 21:41 | 1978XLH1000 | Comments(0)
2016年 05月 12日

1965TRUMPH TR6 ギアボックス


今日はEさんのトライアンフ、ギアボックッス周りのお話。

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まずはガタがあったメインシャフトハイギアブッシュ、レイシャフトローギアブッシュ製作。
トラのハイギアブッシュは一本ものでありますが、実際にシャフトと摺動する部分は手前と奥部分で真ん中はシャフトにあたりません。このブッシュを作るのがなかなか面倒。またオイルの螺旋溝もクラッチ側にオイルが行かないように止まりになっています。


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ハイギアブッシュ圧入。シャフトに入れると少々渋いので軽くラッピング&ホーニングし仕上げ。

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同じくレイシャフトブッシュも圧入しホーニング仕上げ。

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レイシャフトハイギアはギア欠けしていたため交換なのですが、レイシャフトハイギアはシャフトとASSYでシャフトごと交換。
で来たシャフトは別体でも使えるもので、車体側軸受け部分がユニットのものよりも長いです。
ユニットで使う場合、クローズタイプのニードルベアリングにどっ付いてしまうので同じサイズにきります。



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ケース側、ギアボックッスインナーカバー側ともにメインシャフト、レイシャフトのベアリング取り付け。
レイシャフト側ニードルベアリングはスラストワッシャーの案内分出しておきます。


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でもともと付いていたスラストワッシャー(厚み2.25mm)を取り付けスラストチェック。
ガスケットをつけていない状態で0.15mmのスラスト量。



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メインシャフトも仮組み。
メインシャフトはキックスターターラチェットギアを取り付けることで位置決めされるので、ギアを組みチェック。
問題なし。



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ギアの構造、組み付け方を理解し仮組み。

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ギアセレクターカムプレート位置を2.5速にしておき、カムプレートオペレーティングクアドラントのギアを中心位置で組み付ける。つまりカムプレートオペレーティングクアドラントが上下にストロークしたときにちゃんとギアセレクターカムが1速位置から4速位置に動く位置にします。

というわけでギア周りの調整終わりです。







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by sgf1906 | 2016-05-12 12:48 | 1965TRUMPH TR6 | Comments(0)
2016年 04月 21日

1965TRUMPH TR6 エンジン計測作業

今日はEさんのトライアンフ、エンジン計測作業です。

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まずはビッグエンド計測。
ビッグエンドジャーナルはSTDサイズより0.01mm~0.02mm減っている程度で楕円、傷少なく良好。
コンロッド側はジャーナルに対し0.06mm~0.09mmのガタ。傷もあるのでメタル交換。


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クランクシャフトは0.02mm~0.03mm減っているようで、ベアリングが手スポ。
特にタイミング側は荒れています。溶射、肉盛り、研磨が必要です。
ケース側のクランクシャフトベアリングホール径は問題なし。

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カムシャフト、ブッシュ計測。
シャフトに対しタイミング側ブッシュは0.07mmのクリアランス、ドライブ側は0.09mm~0.11mmのクリアランスでブッシュ交換決定。


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でケース側、カムブッシュホール計測。
ブッシュは、ケース、カムシャフトに合わせて製作します。

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インターメディエイトギアスピンドルは段つきに磨耗していましたので交換。


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シリンダー&ピストン計測。
.030”オーバーサイズ(実測71.60mm)のピストンに対しタイミング側0.22mm、ドライブ側0.19mmのクリアランスで大分広がっています。
.040”オーバーサイズのピストンでいけるかしら?

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バルブガイドは、測るまでも無くガタがあったので交換。
ガイド抜き取り、ガイドホール計測。
ヘッドガイドホールを少々修正しO.Sガイドを入れます。







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by sgf1906 | 2016-04-21 01:45 | 1965TRUMPH TR6 | Comments(0)
2016年 04月 17日

1975XLH1000 キックスターター手直し

久しぶりの登場。卒業生Oさんのアイアンスポーツ。
キックスターターのギア抜けが酷くなってきたということで手直し。

この車両は元々キックスターターが付いていない車両で、社外のスターターKITを組んだものです。(詳しくはこちらをどうぞ
そのあたりにチェックもついでに。


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Oさんが手に入れてきたスターターラチェット、スペーサー、スターターギア。純正のものに交換。

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以前につけた、スターターギアやブッシュの磨耗は無しで状態は悪くない。
手に入れてきたクラッチスプロケットスペーサーは年式違いで使い物にならず・・・今まで使っていたものを使います。
クラッチギアの受けにもなるクラッチスプロケットスペーサーは年式によって長さが違います。
57年~70年までは26.6mm 71年以降は29.3mm クラッチスプロケットが71年以降変わるのです。

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スターターラチェットスプリングを交換します。
今回の症状として、一回ギアが抜けるとその後ギアが空回り(抜けっぱなし)するということでした。
このスプリングの押しっぷりが弱いというのが問題ということで、ナイスM/Cで販売されてる強化スプリングを使ってみます。
左がナイスのもの、右がスタンダードのもの。全長が全然違います。

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スターターギアとスターターラチェットの噛みっぷりチェック。
やはり社外のものと比べ純正のスターターギアのほうが噛みが良い。

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というわけで取り付け。
さすが卒業生という感じで、殆ど私が指図することなくバラし組んでいきます。
うれしい瞬間であります。

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組み付けクランキング。ギア抜けすること無く良好です。








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by sgf1906 | 2016-04-17 08:53 | 1975XLH1000 | Comments(0)
2016年 04月 16日

1960 VELOCETTE VIPER キャブ交換・試乗

お預かりしているベロセット
もともと付いていたアマルモノブロックはアイドリングが上下する、メインジェット#400がついていてもプラグが白いということから、ダメブロックと判断しキャブ交換。
コンセントリック930プレミアムにします。


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フロートチェック、とりあえずメインジェット#250、パイロットジェットはつけず、ニードルポジションは真ん中。

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スロットルケーブルのインナーは作り直し。

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調整したつもりのチェックバルブスプリングが弱かったため、スプリング交換。
(保管時にオイルが落ちていた)


試乗し調子を見ながら、メインジェット交換、二ードルポジションを変え調整。
アイドリング安定し、加速感もグッと良くなりました。
もう少し試乗し煮詰めていきます。











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by sgf1906 | 2016-04-16 09:19 | 1960 VELOCETTE VIPER | Comments(0)
2016年 04月 15日

1965TRUMPH TR6 エンジン分解


新入生のEさんのトライアンフ
久しぶりの若い生徒さんで、勉強のために自ら不動車を仕入れ入学です。
今回は車体周りを綺麗にするといったレストアではなく、機関をしっかりやるオーバーホールパターンでやっていきます。

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まずは腰上分解。
ピストンは.030”o.sが入っています。ピストンピンブッシュは抱きつき気味。


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プライマリー周りを分解し、ミッション取り外し。
レイシャフト4THギアはギア欠けが・・・。メインシャフト2ndギアも虫食い有り。
スプロケットナットはカシメがされており、回すのに苦労しました。

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クランクを割り、コンロッド、スラッジチューブ分解。
スラッジチューブは固着し、いつもの抜き取り工具で外れず、タップを立て抜き取りました。

というわけで次回、ヘッド側を分解し、徹底清掃、計測作業が待っています。






昨夜、熊本地方で大きな地震がありました。
トラヴィスサイクルズ・栗崎君と連絡がつき無事を確認、ホッと一息。しかしながら店の被害は大きいようです。
コツコツと組み上げたバイクたちが次々と倒れていったようで、その時の栗崎君の気持ちを考えると、私は何も言えませんでした。
東日本大震災から5年、私のガレージは震災後に作ったガレージで当時、棚などすべて木ネジで打ち付けたのを思い出し、あのころの想いが甦ってきました。
地震が多い日本に住んでいることを私たちは常に忘れてはいけませんね。








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by sgf1906 | 2016-04-15 13:09 | 1965TRUMPH TR6 | Comments(0)
2015年 09月 02日

38 VELOCETTE KSS MKⅡ ミッション分解

修理以来のベロセットKSS MKⅡのお話。
クラッチ周りに問題があった車両、パーツがそろったので作業に取り掛かります。

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まずはスリーブギアのオイルリテーニングシム。
オイル漏れを嫌ってか、リテーニングリングがスリーブギアベアリングのインナーレースにかぶってしまっています。スリーブギアベアリングのインナーレースにはディスタンスカラーがあたりクラッチのバックプレートがともに回ります。
オイルリテーニングシムはリテーニングリングで止められているので、オイルリテーニングシムがベアリングと一緒に回ってしまうと、シムが破綻もしくはリテーニングリングが緩んでしまう原因になります。

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カシメをとり、以前製作した専用工具でリテーニングリングを取ります。
ここは固着して取れないことが多いので、無事取れてホッと一息。

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当時ものと思われるスリーブギアベアリングが入っています。
回りっぷりもゴロゴロ・・・・。うーんベアリング交換することに。


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スリーブギアベアリングを交換するにはミッションを分解しなくては。
ということで車上でミッション分解。
シフターシャフトを抜いてギア抜き取り。

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結構なスラッジ。


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とりあえず綺麗にしてネジ修正。


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でスリーブギアベアリングとオイルリテーニングシムを組み付け。
ディスタンスカラーが当たらない位置にシム付け、リテーニングリングを締めます。

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ギア類は問題なし。

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レイシャフトのボールベアリングは酷いガタ。
こいつも交換ですが残念ながら在庫なし。パーツ待ちです。

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でもうひとつの問題。
垂直に立っているはずのキックアームが斜め。キックアームが戻りきっていません。
ベロのスターターはキックアームを踏むと回転しながらラチェットギアが押しスプリングに押され、レイシャフト1STギアと結合しクランキングし、リターンスプリングにより元に位置に戻ります。
つまり、ラチェットギアが戻りきっていないので、1STギアと干渉してしまいます。またキックのストローク量も減ってしまいます。

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ギアが干渉しないように、ガスケットの厚みを増して逃がしていました。


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スターター分解。
スターターハウジングにはOリングが入るように加工してあります。

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ラチェットギアは少々磨耗していますな・・・。
とりあえず一回組んでみて抜けるようなら交換します。


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リターンスプリング、押しスプリングともにへたっていたので交換。

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少々コツがいるベロのスターター組み付け。
ハウジング内にスプリング類を入れておき、ラチェットギアを固定し、ハウジングをグルっと回転させて、キックアームを取り付ける。

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アーム、ラチェットギア、ちゃんと戻っています。






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by sgf1906 | 2015-09-02 02:39 | 38VELOCETTE KSS MKⅡ | Comments(0)
2015年 06月 24日

1938VELOCETTE KSS MKⅡ

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修理以来でお預かりしたベロセットKSS MKⅡ
オーナー様が最近手に入れた車両ですが、ちゃんと走ってくれずウチに来た時にはエンジンがかからない状態でありました。
ちゃんと走れるようにして欲しいとの依頼。
とりあえずエンジンがかからないと状態もわかりませんので、エンジンがかかるようにします。



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まずは全然効いたいなかったデコンプ。
ロッカーカバーを開けてみるとEX側のロッカーアームが随分開いてしまっています。
ロッカーピンのロックナットが緩んでしまったのでしょう。
ランニングのタペットクリアランスはIN側0.15mmEX側は0.25mm
タペットクリアランスを合わしたらデコンプは効くようになりました。


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バルブタイミングと点火タイミングをチェック
バルブタイミングを見るときはタペットクリアランスをチェッキングクリアランス(IN、EXともに0.63mm)にして見ます。

バルブタイミング実測値
IN OPEN BT40 CLOSE AB75 EX OPEN BB70 CLOSE AT60

KSS MKは純正で2種類カムがあるらしく、1939年以降に使われていた17/7というカムにプロフィールが近い。
17/7CAM TIMING
IN OPEN BT35 CLOSE AB65 EX OPEN BB70 CLOSE AT30

点火時期チェック。
フル進角位置、圧縮上死点前35度 遅角位置 圧縮上死点前5度 進角レバーに印を付けておきます。


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滑りまくっていたクラッチ分解、チェック。
クラッチが滑ってしまい、エンジンがかかりづらいのはベロではよくあること。

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クラッチスプリングはそれぞれ高さが違う・・・。
スリーブギアナットのシムは随分厚いものが入っています。シムを厚くしてスプリング圧を増やしていたのでしょう。


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単品製作したと思われるスリーブギアベアリングのシールワッシャー
このシールワッシャーはスリーブギアベアリングを止めるリテーニングリングでベアリングのアウターレース部分と共止めになるのですが、インナーレース側に被さっていてはいけません。ディスタンスカラーを介しクラッチバックプレートの力がかかり、回転してはいけないシールワッシャーに回転する力がかかってしまいます。



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心配していたスラストベアリングは良好。

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スチールクラッチプレートは歪んでいます。

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クラッチインサートは裏と表で随分と減りっぷりが違います。

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とりあえず一旦組み直し、エンジン始動。
クラッッチの滑りは無くなりエンジンがかかったものの、クラッチの調整しろは以前とほぼ変わらず。
つまりまた滑ってしまうでしょう。クラッチ周りは一新したほうが良いでしょう。





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で試乗してみました。気になるところが何点かあるもののちゃんと走ります。
NGK5番をつけたもののプラグは真っ黒。キャブも見なくてはいけません。




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奈良 純

by sgf1906 | 2015-06-24 03:38 | 38VELOCETTE KSS MKⅡ | Comments(0)
2015年 02月 03日

4SPEED T/M メインドライブギアブッシュ

ギアボックス持込でより深く勉強中のWさん。
今日はメインドライブギアブッシュ。

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ガタガタだったブッシュを抜き取り。
固着してしまっていたので壊しつつ抜く。

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使うメインシャフト、ドライブギア、ニューブッシュ(JIMS製)を計測。

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ギアブッシュホールは楕円、傷なく良好。ブッシュとのハメ代は0.06mmとキツメ。
ブッシュ内径は圧入前で、使うシャフト径より0.14mmも小さい。

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何時ものように専用生爪に銜え、内径拡大。
クリアランス+ハメ代分(圧入すると内径が縮む)を考慮して内径を計算し切削。

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ブッシュ圧入。

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メインドライブギアは64年以前のオイルシールが付かないものと、65年以降のオイルシールが付くものがあります。ブッシュもそれぞれ長さが違う。
基本りプロパーツは65年以降のシールが付くタイプのブッシュの長さになっています。

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ブッシュの出っぷりを調整。
この出っぷりが足りないと、ドライブギアとメインシャフトのスプラインが干渉してしまう場合があります。


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仕上げでホーニング。


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メインドライブギア、ニードルローラー、メインシャフト、キック側ボールベアリングを仮組みして、回りっぷりをチェック。
抵抗なくスルスル回ります。
私が撮影会をしている横では、今日の作業をノートにまとめるWさん。学校的です。





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by sgf1906 | 2015-02-03 01:23 | 1939EL1000 | Comments(0)