タグ:アイアンスポーツ ( 507 ) タグの人気記事


2012年 02月 05日

1968XLH スイングアーム

今日はアイアンスポーツのスイングアームのお話。
アイアンのスイングアーム軸受けはテーパーベアリングなのですが、ちょっと変わってるので紹介します。

スイングアーム分解
a0248662_0372219.jpg

ピボットボルトを抜きます。

a0248662_0374031.jpg

ピボットボルトナット。
クランクケースでロックし空回りしないよう、こんな形状になってます。

a0248662_0384760.jpg

ベアリングロックナットワッシャーを取り、ベアリングロックナットを緩めればスイングアームは抜けます。

a0248662_0493147.jpg

テーパーベアリングの軸受けは普通、内側にてベアリングレースが固定されており、外側からベアリングを締め込んでいき与圧をかけ、ガタがなくスムーズなところで調整します。
調整方法として、ディスタンスカラーを使ったりアジャスターボルト又はナットで調整しロックするというのが一般的です。
しかしアイアンは内側にベアリングが入り、ピボットボルトで位置決めをし、外側からベアリングロックナットでベアリングレースを押して行き(移動させ)ベアリングのガタを調整します。
レース側を移動させ調整する仕組みは珍しいです。
スイングアームの軸の距離が短いアイアンスポーツ。小スペースの為、こういう構造になったのでしょう。
しかし、バイクを前に進めようとするタイヤからの力が掛かる、スイングアームピボット部の距離が短いのは、考え物です。

a0248662_116332.jpg

スイングアームにグリスニップルを持たない為、ベアリングレースがこのようにやられてる事が多いです。

a0248662_120097.jpg

ゴムシールではなく、スチール製のシールド・・・。(コレもスペースの為でしょう。)

色々と問題点が多いアイアンのスイングアーム、しかしそれでも、この華奢なスイングアームをカッコイイと思ってしまうのは僕だけでしょうか。

by sgf1906 | 2012-02-05 01:27 | 1968XLH900 | Comments(0)
2012年 02月 04日

1971XLH 点火タイミング

今日はアイアンスポーツの点火タイミングのお話。

アイアンの点火時期は年式によって違います。
1971年以前 進角時期 圧縮上死点前45度  遅角時期 圧縮上死点前 15度
1972年以降 進角時期 圧縮上死点前40度  遅角時期 圧縮上死点前 10度

つまり900ccと1000ccのもので違うわけです。

a0248662_2582094.jpg

サーキットブレーカーカム。
上の小さいカム山がフロント側。下の幅広いカム山がリア側。
ハーレーは一つのブレーカーポイントでフロント、リア、両シリンダーに点火させるので、ブレーカーカムに二つの山がある訳です。
(点火タイミングを合わせる前にポイントギャップを0.45mm~0.5mmにしておきましょう)

a0248662_3123170.jpg

フロント側、圧縮上死点を出します。(吸気工程が終わった後のピストンが一番高いところ)
ここから45度、進行方向と逆に回すと、フロントシリンダー側の点火タイミングです。

a0248662_3275321.jpg

タイミングホールに棒線の印が出ます。

a0248662_330010.jpg

クランクがこの位置のときに、サーキットブレーカーカムを進角方向に動かし、ポイントが開き始めのところに調整します。(この時サーキットブレーカーカムの小さい方のカム山がポイントを持ち上げます。)

ハーレーはフロントシリンダー側だけで、点火タイミングを合わせますが、今回は試しにリア側も見てみました。
a0248662_3391579.jpg

同じ様に圧縮上死点を出し、分度器をセットします。
TOPの0度のところに印をします。

a0248662_343844.jpg

クランキングして(進行方向、逆)45度のところにします。

a0248662_344429.jpg

タイミングホールを見てみるとコイツには印がありました。(ないものもあります)

a0248662_330010.jpg

同じように点火時期を見て見ます。この時サーキットブレーカーカムの大きい方のカム山がポイントを持ち上げます。
フロント側が合っているのに、リア側が合ってない場合は、軸が曲がっていたり、カムが減っていたり、問題があるので探ってみましょう。

機械式の点火システムは、メンテナンス、調整が必要です。
始めは少し混乱しますが、覚えてしまえばトラブルシューティングがし易いし、パーツも安上がりです。
また詳しくご紹介するつもりです。

by sgf1906 | 2012-02-04 04:03 | 1971XLH900 | Comments(0)
2012年 02月 01日

オレ、コレ、スキッス。

今日はアイアンスポーツのカコイーパーツ紹介です。

a0248662_239385.jpg

a0248662_2391830.jpg

60年代XLCHのヘッドライトバイザー。
チュルンとした感じが良いです。

a0248662_2521110.jpg

a0248662_2522249.jpg

肉厚バディーシート。
ローダウンに飽きた方、腰高のアイアン乗りやすくて良いですよ。

a0248662_2562525.jpg

“てっかめん”ヘッドライトナセル。
3種類あるナセルの中で個人的にコイツが1番良いです。

a0248662_342123.jpg

SPORTSTERロゴのフロントフェンダートリム。

このパーツ達はすべて生徒さんS氏の持ち物。ウラヤマシィーです。

by sgf1906 | 2012-02-01 03:11 | 1968XLH900 | Comments(0)
2012年 01月 30日

1971XLH900 クラッチスプリング

今日はアイアンスポーツのクラッチスプリングのお話。

もうすぐ卒業のK君のアイアンスポーツ、クラッチが滑り気味なので再調整をします。
a0248662_038538.jpg

特殊工具を使って、リリースディスクを外します。
1971年以降のアイアンは、インナーとアウターの2本の馬鹿でかいクラッチスプリング。

a0248662_0455254.jpg

「クラッチが重たいとバイクにのれないのですぅ。」などと我がままを言うので、やわやわインナークラッチスプリングを付けて見たのですが、滑ってしまいました。
やわやわインナースプリング(左)スタンダードインナースプリング(中)アウタースプリング(右)

a0248662_1252367.jpg

1971年から1985年までアウタークラッチスプリングは2種類あり、自由長が違います。
1971年~1974年E 45mm
1974年L~1985年 60mm (写真インナースプリングと同じ長さ)

1974年L以降のものに、ヤワヤワインナースプリングを付けても、滑らず軽くなります。
つまり1974年E以前のものに付けてしまうと、柔らかく成り過ぎてしまう訳です。

K君有難う。お陰で勉強になりました。

by sgf1906 | 2012-01-30 01:46 | 1971XLH900 | Comments(0)
2012年 01月 22日

1968XLH900 ヘッド分解

今日は、アイアンスポーツヘッド分解です。

燃焼室を見れば、ある程度のエンジンの状態が解ります。
コイツは、燃焼室にオイルが燃えたのであろうカーボンが残っていました。
オイル下がり又は、オイル上がりをしていたのでしょう。
まぁこのぐらい、当たり前でが。

a0248662_0383844.jpg

ロッカーアームカバーからロッカーアームを抜きます。
ロッカーアームナットを外し、シャフトを叩いてやれば抜けます。
BTのシムで調整するのと違い、スプリングでロッカーアームの位置決めをしいます。

a0248662_043955.jpg

バルブスプリングコンプレッサーを使い、バルブを抜きます。
コッターを外しバルブを抜く際、バルブfが引っかかり抜けない時があります。
あせらず、いそかず、バルブコッターが、はまっている溝を見てください。
ここにバリがある時があります。ヤスリで削ってやれば、スゥーっと抜けます。

a0248662_0511775.jpg

バルブガイドにガタだあった為、バルブガイドドライバーで抜きます。
鉄ヘッドは硬いですよ。

a0248662_05513.jpg

バルブガイド外径計測。
コイツは1オーバーサイズが入ってました。
バルブガイドのオーバーサイズは0.001”(0.025mm)刻みであります。

a0248662_059270.jpg

バルブガイド穴、内径計測。
ガイド穴が楕円になっていたり、深い傷が入っていると、新しいガイドを入れてもここからオイル下がりをしたり、最悪ガイドが抜けたりします。

「測る度に出る数値が違うのですゥー」
生徒さんの悲痛の叫びです。

a0248662_195328.jpg

アルミヘッドに比べ、鉄ヘッドが変になっていることは少ないです。
そしてなんと言ってもカコイーです。僕は鉄が好きです。

by sgf1906 | 2012-01-22 01:21 | 1968XLH900 | Comments(0)
2012年 01月 18日

測定地獄

前回、腰下を降ろしたアイアンスポーツ、今回は分解&測定です。

a0248662_2452183.jpg

a0248662_2453566.jpg

エンジンハンガーボルトナットを取り、ケースボルト&スタッドをとります。
タイミング側ケースは叩いてやれば抜けます。
ドライブ側ケースは専用プーラーを使い抜きます。

a0248662_38284.jpg

コンロッド、スモールエンド部のよこガタを見ときます。
マニュアル上ではフロント側で、3/64”(約1.2mm)リア側で1/64”(約0.4mm)以上の振れがあったら、ビックエンドベアリングを再調整しろとあります。
つまり、ここのよこガタが大きければ、ビックエンドベアリングのガタも大きいという事になります。
この車両は、F側で4mm、R側で2mmありました。

そーゆー訳でクランクバラします。
a0248662_3332487.jpg


そして測定地獄へ
a0248662_3344110.jpg

a0248662_3352664.jpg

a0248662_3355438.jpg

ばらした早々、マイクロメーターを使って100分台の計測をやるのは、生徒さんは大変です。
計測は難しいです。正しいやり方で何回も測り、正しい数値を出さなければいけません。
「うわー、0.02mm楕円になってるー!」
なんて言いながら、大騒ぎしている僕を見て、生徒さんは唖然とします。
日頃、100分台で物を見ることはありませんから・・・。

実際にビックエンド(クランクピン外径、ローラー外径、レース内径)を計測した結果、一番磨耗が大きいところで、 F側0.07mm R側0.08m ありました。



BMW R12
a0248662_4175184.jpg

a0248662_4185292.jpg

アールテックエンジニアリングさんで、クランクピン製作、芯だし、0バランスをしてもらったクランクを、ケースで閉じたR12。やっとここまで来ました。

しかし、組んでみるとクランクの回りが渋い!
原因を考え、バラシ、よく見る、なんやかんやと、もっともらしい原因理由を考える・・・
しかし犯人はあんなところに!

詳しくは、E本氏の変態ブログを見てください。
繪呂軍団作戦指令本部

by sgf1906 | 2012-01-18 04:40 | 1968XLH900 | Comments(1)
2012年 01月 10日

1968 XLH 900 バラシ

新しい事を始めるのはイイことですね。
僕も今年になって急にデジタル化の波が押し寄せてきました。
今日もipodなるものを、M君から頂き、「何時でも何処でも、沢山の音楽が聴ける物だよ。」とレクチャーを頂きました。とりあえず、イヤーホーンを買わねばと思っております。

今日は新入生Sさんのアイアンスポーツ、バラシです。
始めのうちは、慣れていない分、少し疲れると思いますが、じっくりやって行きましょう。

a0248662_127363.jpg

プッショロッド、オイルラインを取ります。
プッシュロッドを取るときは、圧縮上死点で。(タッペトがIN、EX共に一番下がっているところ)

a0248662_1353976.jpg

シリンダーヘッド、シリンダーを取り、ピストンを取ります。

a0248662_1374252.jpg

うっとうしい、ハーレーのピストンピンクリップ。

a0248662_1412396.jpg

ビックエンドは、ガタがありますね。
アルミの厚みのある、シリンダーベースガスケットが付いていました。
圧縮を下げていたのでしょう。

a0248662_1452364.jpg

特殊工具でタペットガイドを抜きます。

a0248662_147234.jpg

Pカムと呼ばれる、アイアンのカム。80年代になるとQカムになり、少しおとなしいタイミングになります。

a0248662_1504216.jpg

70年までのアイアンスポーツは、乾式クラッチです。
オイルが入らないように、鉄仮面の様なフタが付きます。

a0248662_1551934.jpg

70年以前のアイアンクラッチプッシュロッド。
長いプッシュロッドは、押された時に“しなり”が生じます。
分割することでしなりを抑え、軽いタッチになります。

a0248662_252940.jpg

カセット、トランスミッション。
アッセンブリーでトランスミッションが抜けます。

a0248662_293424.jpg

エンジンとフレームをマウントしている、エンジンハンガー。
アイアンはここがよく割れています。

a0248662_2121457.jpg

一気にエンジンを下ろしました。
お疲れ様でした。

全体的に程度が良さそうな車両で、ちょっと安心、ちょっと残念。
個人的に大好物のアイアンスポーツ、これから楽しみです。

by sgf1906 | 2012-01-10 02:29 | 1968XLH900 | Comments(0)