Vintage motorcycle study

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2012年 03月 20日

アイアンスポーツ・トランスミッションの問題点

今日は、なんやかんやと問題点の多いアイアンスポーツのトランスミッションのお話。

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まず1つの問題点は、トランスミッションとプライマリーのオイルを併用してることです。
プライマリー側のクラッチにオイルが浸かるので、ビックツインのように粘度が硬いオイルを使うとクラッチが切れづらかったり、滑ったりします。その為、柔らかいオイルをトランスミッションフルードとして使っているので、ギアや、ベアリングが消耗し易いです。
オイル交換はまめにしましょう。

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もう1つの問題点は、76年以前のXLCHモデルと77年以降の全モデルにはダンパー(コンペンセータースプロケット)機能を持たないことです。
ダンパーを持たない為、加速時や減速時の衝撃がトランスミッションギアに掛かってしまいます。
上の写真は77年以降のモデルにコンペンセータースプロケットを付けられる様にエクステンションシャフトを加工した物です。

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上の2つの問題点からメインシャフトのセカンドギア、カウンターシャフトのサードギアのドッグ部分がやられ易いです。

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ドライブ側、メインシャフトベアリング。
バラ玉のニードルベアリングで、ベアリングケージを使わないため、ローラー同士が擦れ合い消耗し易いです。
車体右側にある為、サイドスタンドを立てて左に傾いているとオイルが行き辛くオイル切れを起こします。
エンジン始動後は早めに車体を立ててやりましょう。

ここのローラーベアリングも0.0004”、0.0008”のオーバーサイズがあり、ガタが多くなった調整できるようになっているのですが、ベアリングレースにオーバーサイズローラーが収まるようにラッピングすると、メインシャフトとローラーの間に規定クリアランス以上の隙間が開いてしまいます。
この現象は謎です。
トリニティーでは、ここにガタがあったらベアリングレースごと交換します。

などなど、問題点は多いですがアイアンに限らず、それぞれのバイクにウィークポイントはあるものです。
そのバイクの問題点を知り、向き合って行くのも旧車に乗る楽しみではないでしょうか。
私は人もバイクも問題点があった方が好きです。



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# by sgf1906 | 2012-03-20 04:06 | 1968XLH900 | Comments(0)
2012年 03月 19日

1971FLH カムブッシュ

今日はハーレービッグツインFLHのカムブッシュのお話。

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何故かメッキされ、ザクザクになっているカムブッシュを交換します。

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ハーレーのカムブッシュにはオイル穴と、位置決め、回り止めの為のダウエルピンが入る穴が開いています。
新品のブッシュにはその穴が開いていないので、位置を確認し新たに開けます。

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ダウエルピンはブッシュ圧入後、カムカバーものとも穴を開けピンを入れます。
しかしその方法では、カムブッシュを交換する度にカムカバーに半円柱状の穴(溝?)を掘らなくてはなりません。
それを避けるため、ブッシュに半円柱状の穴を開けるための冶具(ダミー)を使い、ピン溝を掘ります。

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ピン位置、オイル穴の位置を合わせて圧入。
ピンを入れて完了です。

圧入後、カムブッシュ内径が0.01mm縮み、カムシャフトの入り(クリアランス)が渋くなったので、リーミング&ホーニングをします。
その話はまた次のお話で。



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# by sgf1906 | 2012-03-19 01:57 | 1971FLH1200 | Comments(0)
2012年 03月 18日

1971FLH ピニオンシャフトベアリング

今日はショベルビッグツイン、FLHのピニオンシャフトベアリングのお話。

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ピニオン側のベアリングはバラ玉のローラーべらリング28個です。
ローラーサイズ STD 0.25”(6.35mm)×0.49”(12.44mm)となってますが、新品ローラーを実測してみると、STDローラー直径は6.344mm。
この0.006mmの差異でクリアランスを取っています。

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クランク側、ピニオンシャフトベアリングレースの内径は44.45mm(1-3/4”)

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ピニオンシャフト径は31.75mm(1-1/4”)

計算すると・・・
44.45mm(レース内径)-{6.344mm+6.344mm(ローラーベアリング2個)+31.75mm(ピニオンシャフト径)}
=0.012mm(クリアランス)

ピニオンシャフトベアリングクリアランスは0.012mmとなります。

ベアリングレースが磨耗してた場合、レースラッピング&オーバーサイズベアリングを使い、クリアランスを0.01mm~0.02mmになるよう調整します。

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# by sgf1906 | 2012-03-18 03:13 | 1971FLH1200 | Comments(0)
2012年 03月 17日

1935VLD スプロケットシャフトベアリング

今日はハーレーVLDのスプロケットシャフトベアリングのお話。
ベアリングレースに虫食いがあったので、レースごと交換です。

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写真右、入っていたスプロケットベアリングレース 中、新品スプロケットベアリングレース 左、ルーブルケーションブッシュ

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まずクランクケースにルーブルケーションブッシュを圧入します。
コイツには螺旋状の溝が切ってあり、クランクケース内のオイルが仄かにプライマリーチェーンケース側に出て、プライマリーチェーンを潤滑するようです。

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新品ベアリングレース、内径38.10mmのものをケースに圧入すると内径が0.01mm縮み38.09mmになってしまいます。
ケースに入れたままだとルーブルケーションブッシュが邪魔してラッピングできません。
ケースから外しレース単体で、ラッピングします。
圧入して縮まる分0.01mm、クリアランス0.025mmを考え、内径38.135mmになるまでラッピング。
クランクケースに圧入するとレース内径38.125mmになりました。

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クランクシャフトベアリングとフライホイールスラストカラー。
バラ玉のローラーベアリング2連です。
STDベアリングサイズ 0.250”(6.350mm)×0.490”(24)
0.0001”(0.0025mm)刻みでオーバーサイズがあります。
スラストカラーの厚みを変え、フライホイールのエンドプレイを調整します。

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クランクシャフト外径 25.4mm

計算すると
38.125mm(レース内径)-{6.350mm(ローラーベアリング)×二乗+25.4mm(スプロケットシャフト外径)}
=0.025mm(スプロケットシャフトベアリングクリアランス)
になりました。


スプロケットシャフトベアリングクリアランス(マニュアル)
0.0127mm~0.0254mm

フライホイールエンドプレイ(マニュアル)
0.1mm~0.2mm




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# by sgf1906 | 2012-03-17 04:13 | 1935VLD1200 | Comments(0)
2012年 03月 15日

1954KH フロントフォーク

今日はハーレーKHフロントフォークのお話。

10”オーバーサイズのインナーチューブだったこの車両。
ステアリングヘッドがガバガバだったり、フォークにガタがあったりと、ろくな事がないので心機一転インナーチューブをスタンダードの物にします。

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STDサイズ 33.4mm 22-3/4”

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ダンパーチューブアッセンブリーを、アウターチューブの下側に入れサークリップで止めます。

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ダンパーチューブの頭の溝に特大マイナスドライバーを入れ、空回りしないようにして、ダンパーチューブボルトを締めます。

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フォークのガタは、もとのインナーチューブが減っていたもので、(メッキが剥離するぐらい減っていた)新品インナーチューブとの組み合わせでは問題なく良かったです。
ちなみに、このフォークは70年~72年アイアンスポーツのものです。



今日のスイーツ

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今日もまたS水さんの差し入れ、ホワイトデーバージョン。コージーコーナーの生チョコ。

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また熱いトリニティー生活が始まるIRKさんの差し入れ、江戸川区役所前“きんとき”の大福。

# by sgf1906 | 2012-03-15 05:16 | 1954KH883 | Comments(0)