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カテゴリ:1979FXS1200( 5 )


2017年 11月 25日

1979FXS1200 バルブガイド

今日はS君のショベルヘッドのヘッド周りのお話。
バルブガイド交換です。


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純正鋳鉄ガイドが入っていましてそれなりにガタがきていましたのでガイド抜き取り。
他の3本は良かったのですが、リアEXガイドは抜き取り時にカーボンが噛み込み深めの傷が・・・。カーボン徹底除去したはずなのですが・・・取りきれないところに噛み込んでいたのかも知れません。
バルブガイドを圧入するガイドホールに傷があると、そこからオイルが侵入する可能性がありますので、シートに対し垂直にリーマーを通す冶具を使いアジャスタブルリーマーを使い内径拡大。
4本それぞれ計測しバルブガイドのオーバーサイズ径選定。


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使うバルブガイドKIBBLKEWHITH製のアルミ青銅ガイド。
このガイド持ちは以上に良いと思いますが、粘り硬く加工が非常に面倒です。
まずは内径加工。専用の生爪に加え旋盤でリーマー加工。0.01mm単位でリーマーを大きくしていき、使うバルブステム径+クリアランス分の大きさにします。
インテーク側はおまじない的にガイドの頭をテーパー加工しIN側のオイル下がり防止。


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ヘッド側ガイドホールにあわせバルブガイドの外径加工。
4本それぞれ大きめのガイドを外径研磨し適正圧入代サイズになるように加工。
また、圧入の距離(ガイドの圧入部の長さ)もそれぞれのガイドホールに合わせ調整。



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ヘッドをよく暖め、垂直冶具を使いガイド圧入。
ガイド圧入後、嵌め代分縮んだ内径を仕上げのリーマー加工。こちらも0.01mm単位で拡大していいきます。
これでガイドの加工作業はほぼ終わり。シートカットが終わったれホーニングし仕上げです。








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奈良 純

by sgf1906 | 2017-11-25 09:02 | 1979FXS1200 | Comments(0)
2017年 10月 19日

1979FXS1200 タイミングギア周り・コンロッドビッグエンドベアリング

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今日はS君のショベルヘッド、まずはタイミングギア周りのお話から。
元々付いていた純正Hカムはカム山に虫食いが有り交換。ということでS君が入手してきたのがS&S514カム。
IN オープン/クローズド 23度/43度 EX オープン/クローズド 43度/23度 Duration246度
と、うちでもよく使うアンドリュースJカムとそんなに変わらないバルブタイミング。
しかしながら、バルブリフトが.514”(純正カム.390”)とリフト量が大分多いです。
ヘッド周りの加工も必要となるでしょう。
日頃うちではハイカムを入れることはありませんが、オーナーさんの熱望もあり今回は実験的に組むことにします。



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このカムギアが何年式のものか分かりませんので、カムギアは元々付いていたものを使います。
カムギアに印を付けギア抜き取り、それぞれシャフトとギアを計測し嵌め代チェックしギアを圧入。
タイミングがずれている恐れがありますので、後日仮組みしタイミングチェックします。



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カムシャフト、ブリーザーギアを仮組みしスラスト量をシム調整。
カム・ブリーザーともに0.2mm態度に。


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ここで早速問題が。
やはりリフト量が多いカム、リアインテークカム山がケースに干渉。
忍びないがケース側の干渉部分を削る。


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ピニオンシャフトブッシュ、カムブッシュは状態が良かったのでそのまま使います。
というわけで、ブリーザー・カムシャフト、ピニオンシャフト・ピニオンギアを組み付け、クルクルチェック。
スムーズに周り問題なしでO.K



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状態が良かったクランク周り。クランクの芯振れが無ければ、バラさなかったのですが。
コンロッドビッグエンドベアリングレースもほぼ減っておらず。
フロント側が0.01mm程度楕円、リア側の左右レースの径が0.01mm差異がありましたので、ラッピングをして真円加工。
F側41.29mm R側41.28mmに


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ローラーサイズを選定しF側クリアランス0.02mm R側0.03mmに。
コンロッド組み付け、規定トルクでクランクピンナットを締め付けクランク仮組み。
コンロッドスモールエンド部の振れ幅はF側0.7mmR側0.3mmと良い感じであります。
コンロッドのスラストワッシャーはほぼ減っておらず、スラスト量も0.4mm程度なのでこのまま使います。
というわけで今日はここまで。







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by sgf1906 | 2017-10-19 01:20 | 1979FXS1200 | Comments(0)
2017年 10月 17日

1979FXS1200 オイルポンプ仮組み


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今日はSくんのショベルヘッド、オイルポンプ周りのお話。
もともと付いていたオイルポンプはオイル管理が悪かったのか、オイルポンプボディー内壁にザックリと傷が入っています。
これは使いものになりませんので、良品中古オイルポンプに交換。
新たに使うオイルポンプ81年以降のモデルについていたポンプであります。

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新たに使うポンプカバーを見るとドライブチェーン・プライマリーチェーンのオイラーがなくなっています。84年以降の4速エボ、またはFXBなどベルトプライマリーモデルについていたものと思われます。


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一番の違いはリリーフバルブ周りの経路
もともと付いていたもの(80年以前)はリリーフバルブに行った余剰オイルはチェーンオイラーの経路をとりリターン側経路に行きます。
81年以降のリリーフバルブの余剰オイルはある一定までフィード側オイルラインへ。リリーフバルブが上がりきるとタイミングギアケースに行くようになります。


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というわけで、この年式のケースにショベル後期のオイルポンプをつける場合はタイミングギアケースへの穴加工が必要となります。(S&Sのオイルポンプを使う場合も同じ)
冶具を使い位置決めをして穴あけ加工。ドリルサイズは3.2mm


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仮付けし通路が通っているかチェックし問題なし。


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ここからは通常通りのチェックごと。
チェックバルブは光明丹チェックし問題な無そう。


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ギア自体の高さは元々付いていたギアと同じ高さで問題なし。

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ギアをボディーに付け、ボディー面とギアのでっぷりチェック。
フィード側・リターン側ともに0.2mm程度。
使うジェームス製黒ペーパーガスケットも厚み0.2mmでよい感じであります。
(ここの隙間がありすぎると油圧が逃げることになり、少なすぎるとギアの回りが渋くなります)


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キーを入れてCクリップを入れてと細かい組み付け講習をしつつ、オイルポンプ仮組み。


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オイルポンプボディー・カバーを動かしつつスムーズにギアが回るところ探しつつ、規定トルク10N.mで締め付け、抵抗無くスルスルギアが回りO.Kです。











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by sgf1906 | 2017-10-17 09:11 | 1979FXS1200 | Comments(0)
2017年 10月 03日

1979FXS1200クランク軸受けベアリング

今日はS君のショベルヘッド、クランクシャフトベアリングのお話。


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楕円・変形など無く状態がよかったピニオンシャフトベアリングレース(タイミング側)
一応左右軸受けのラインを出しラッピングします。

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JIMS製のピニオンシャフトベアリングレースラッピング工具。
スプロケットシャフトベアリング側(ドライブ側)とダミーのカムカバー側ピニオンシャフトブッシュで軸受けされるため、スプロケットシャフトベアリング・ピニオンシャフトベアリング・ピニオンシャフトブッシュ3点でのラインが出ますので非常に良いです。


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ピニオンシャフトベアリングレースラッピングして、全周で研磨されていることを確認。
この状態で上下前後ともに楕円変形無く44.48mm

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ピニオンシャフトは31.75mmで減り無し。
STDサイズローラー6.35mmを入れクリアランス0.03mm
カムカバーを組みクルクルチェックし問題なし。



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ここからはスプロケットシャフトベアリングのお話。
テーパーベアリングであるドライブサイドの軸受けベアリング
まずアウターレース側を垂直冶具を使いケース側に圧入。ケースとレースの嵌めあいは問題なし。



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こちらも冶具を使いテーパーベアリングスラスト調整。
両ベアリングの内側に入るC型のシムの厚みを変えスラスト量を調整。
ベアリングSETに入っていたシムではスラスト量0.1mmと多めでありましたので、シムを薄めのものにしてスラスト量0.02mmに。







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by sgf1906 | 2017-10-03 08:39 | 1979FXS1200 | Comments(0)
2017年 08月 30日

19789FXS1200 エンジン分解作業

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今日はS君持込のショベルローライダーの分解作業のお話。
15年以上屋外で保管されていた車両を仕入れVMSに持ち込みです。



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まずはヘッドまわり、シリンダー周り分解清掃。
バルブとガイドのクリアランスは0.1mm以上ありましたので、ガイド交換で抜き取り。


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ヘッド側バルブガイドホール計測。
他3本は良かったのですが、リアEXのガイドホールはカジリ傷ありで専用冶具を使い、リーマーで真円加工。



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ピストンは純正STDサイズが入っていましが、計測するとクリアランスが小さいところで0.01mmと随分詰まっています。
以前に何があったかわかりませんが、走行していた車両とも思われるものでここまでクリアランスが詰まっているのを私はじめて見ました。
ともあれ、ピストンの頭のところまで擦り跡がありますのでピストン交換、できればSTDサイズピストンでホーニングクリアランス調整し組みます。




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エンジン腰下分解。
分解前、クランクの芯振れチェック。ドライに側01.3mmタイミング側ともに0.06mmの振れ。
でコンロッド計測。
ガタが少なかったビッグエンド部はレース・ピンともに良好。クリアランスも0.02mm~0.03mmで状態良し。またスモールエンドブッシュも良好。




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ピニオンシャフトベアリングはローラーが減っていたものの、レース、シャフトともに良好。
スプロケットシャフトベアリングレースとケース側の鋳込み部分の嵌め合いも問題なし。




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オイルポンプは残念ながらリターン側に随分傷があります。
こいつはポンプ交換となります。

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オイルポンプに傷があったということは・・・
ブリーザーギアホールにも一部傷が・・・。幸いプライマリーとの連結穴部分だけ傷が入っていますが、他の部分は減っていない状態で良かった、良かった。


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カムシャフトブッシュ、ピニオンシャフトブッシュは状態良し。
カムシャフトは残念ながらカムに剥がれがありますので交換。


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タペットはローラーのガタ、ガイドとのクリアランス良く状態よし。

というわけで、エンジン周りの計測作業終わりです。









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by sgf1906 | 2017-08-30 08:59 | 1979FXS1200 | Comments(0)