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カテゴリ:1958陸王RTⅡ( 20 )


2016年 11月 19日

1958陸王RTⅡ コンロッド・スモールエンドブッシュ

今日は修理依頼でお預かり中の陸王RT-Ⅱのコンロッドスモールエンドブッシュ製作のお話。


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ナイフ側フォーク0.1mm、フォーク側0.2mmと楕円が多かったので内燃機屋さんでホーニング真円加工してもらった、コンロッドスモールエンド部。
陸王のスモールエンドブッシュはコンロッドスモールエンド部の肉厚が薄く、ブッシュが肉厚に作られています。35年以前のハーレーと同じ。
こいつはパーツが出ないので製作します。


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以前にやった陸王はもともと付いていたピストンボスの距離が、ハーレーのものと違い、スモールエンドブッシュの長さが違いましたので一応チェック。
今回は、新たに使うハーレーWL用のピストンピンボスの距離ともともと付いていたピストンピンボスの距離は同じで問題なし。もともと付いていたブッシュ距離に合わせ、ピストンのスラスト量2.3mmとなります。


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ブッシュ製作。
まずは内径加工。JIMSのピストンピンリーマーを使うので、リーマーの“案内”部分に合わせ内径寸法をだします。


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コンロッドスモールエンド部に合わせ外径の寸法を決めます。
嵌め代が大きいので案内をしっかり作ります。


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専用の冶具を使い、上部オイル穴製作。


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こちらも専用ハイスをつかいオイル溝切り。


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コンロッドスモールエンド部もしっかりC面加工をしておきます。
嵌め代がきつい為、圧入時にブッシュを削りながら入ってしまうと、圧入後ブッシュが抜けやすくなってしまいます。
圧入しリーミング。
ブッシュ圧入後のブッシュ内径は19.80mm、ピストンピン径は20.10mm。
0.3mmほどリーマーで内径拡大することになります。0.3mmは結構大きな数値でリーマーを通すのがキツイですが、それでもブッシュは動くことが無かったので嵌め代は問題なし。
圧入が弱いとこの時点でブッシュが動いてしまいます。



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初期タイプのピストンピンはピンクリップの溝のバリを取っておく。

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ピストンピン径は20.10mm。リーマーを通した後のブッシュ内径は20.11mmでこれでは渋い。
ホーニングしてクリアランス調整しガタ無くスルスルに。クリアランスは0.025mm。


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コンロッドの曲がりっぷりチェック。
今回は問題なし。曲がっていた場合はこの時点で修正。
というわけで、今日はここまで。





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by sgf1906 | 2016-11-19 01:20 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 11月 16日

1958陸王RT-Ⅱ ピニオンシャフトブッシュ&タイミングギア周り組み付け

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今日は修理依頼でお預かり中の陸王のお話。
ピニオンシャフトに対し0.2mmのガタがあったピニオンシャフトブッシュ。
ここはビッグエンドへのオイルラインですのでガタがあると油圧が逃げビッグエンドベアリングへの潤滑が不十分になります。またビッグエンドへ行ったオイルがクランクケース内に溜まりシリンダーを潤滑しますので、本当に大事なのです。


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抜き取ったピニオンシャフトブッシュは先端がテーパー状になっています。
これには訳が。

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カムカバーのピニオンシャフトブッシュホールにカムカバー内を通りカムブッシュを潤滑するように、オイルラインが通っています。ビッグエンドと同じくカムカバー側のカムブッシュにオイルが圧送されるようになっています。これはハーレーには無い仕組み。
道理で、カムカバー側のブッシュは状態が良かったです。

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#2~#4カムブッシュはオイルが圧送され、サーキットブレーカーが付く#1カムブッシュには圧送されていません。

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段減りしていたピニオンシャフト、ブッシュ受け部は研磨し修正。

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カムカバーピニオンブッシュ径、修正したピニオンシャフトに合わせブッシュ製作。


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カバーに圧入。やった計算通りガタ無くスルスル。

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レース単品製作、ラッピング加工済みのタイミング側クランクベアリングレース。
ラッピング後のレース内径は34.95mm シャフト径は22.23mm 6.35mmのローラーを入れクリアランス0.02mmに。
ベアリング、カムカバーを付け少々ラッピングしスルスルに。



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0.5mm厚ガスケット用紙を使い、カムカバーガスケット製作しカムスラスト調整。
スラストワッシャーはファイバー製のものでVL用と同じ。0.75mmと0.3mmの厚みのものがあります。


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スラストチェック、調整し、カムギア、アイドラーギアともに0.1mm程度のスラスト量に。

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カムギア、アイドラギア、ピニオンシャフト、ピニオンギアを組み、クルクルチェックし問題なし。
というわけでタイミングギア周りの調整ごと終わりです。







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by sgf1906 | 2016-11-16 23:17 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 11月 12日

1958陸王RTⅡ カムギア・カムブッシュ

今日は修理依頼でお預かり中の陸王RT-Ⅱのカムギア周りのお話。

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まずはカムギアシャフト計測。
シャフト、カム、ギアなど磨耗少なく問題なし。
カムギアブッシュはケース側#3、#4ブッシュがシャフトに対し0.08mm~0.09mmとガタがきているので交換。特に#3カムブッシュの鍔部分は随分と減っています。その原因は後に。
ほかのブッシュはそれぞれ0.04mm~0.05mmのクリアランスでそのまま。



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ブッシュの鍔部分が随分減っていた#3カム。
圧入されているカムシャフトが手スポで抜けてしまっています。
こいつはカムギア圧入部をハードクローム&研磨し改めて圧入します。



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ガタが多かったクランクケース側#3、#4カムブッシュ抜き取り、計測。
ケース側、シャフト側に合うようにブッシュ製作。


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専用で作ったバイトを使いオイル溝加工。

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ダウエルピン加工し圧入。


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ハードクローム&研磨が終わったカムシャフトをカムギアに圧入。
しっかり嵌め代をとっているので問題ないと思われるが、一応周り止めピンを製作し取り付け。

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心配だったので、カムギア取り付け後、芯チェック。
ギア側、シャフト側ともに問題なし。


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ブッシュ取り付け後、専用ロッドでラッピング。
カムシャフトのサイズは私が所有しているVLと同じサイズなのでVL用のラップロッドが使えました。
ラッピング後カムシャフトを入れてスルスルチェックしO.K。


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測るまでもなくガタガタだったアイドラギアブッシュもシャフトにあわせ製作。
オイル溝加工し圧入。

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ホーニングしクリアランス調整し取り付け。
ガタなくスルスル。

というわけで今日はこの辺で。



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by sgf1906 | 2016-11-12 22:59 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 10月 29日

1958陸王RTⅡ タペットローラー

今日は修理依頼でお預かり中の陸王RT-Ⅱのタペット周りのお話。


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タペットとガイドのクリアランスは0.04mm~0.06mmと状態良いのでO.K

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タペットローラーはどのローラーもクリアランス0.1mm以上とガタガタ。
ローラー外輪も随分やられていますのでローラー交換です。


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カシメをもみ、チェーンカッターを使いローラーピン抜き取り。
陸王のローラーはハーレーのニードルローラーのものと違い、鉄ブッシュで受けています。


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ここで問題が・・・。
ハーレーのタペットローラーが使えると思いきや、ピン径が違います。
ハーレーのローラーピンは7/32”(5.5mm)に対し陸王のピンは1/4”(6.35mm)
ガイドのローラー受け部分がハーレーのピンを使うとガタガタです。もちろんローラーインナーレースの穴径も同サイズでありまして、ハーレー用のタペットローラーは使えません・・・。


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ならばタペットごと交換できるのか・・・と比べてみるとハーレー用のタペットと陸王のものでは、全長はそれほど変わらないものの、摺動部分の長さが随分違います。
ためしに組んでみたものの陸王のものを使ったほうが良いなと。
まぁ摺動部分の距離が長い陸王のタペットのほうが良いでしょうね。

というわけで、タペットローラー外輪はハーレーのリプレイス品を使い、インナーブッシュとピンは製作することにします。


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インナーブッシュをアルミ青銅で製作。
まずピン穴はタペットガイドのピン受け部の径に合わせ6.35mmのリーマーを使い作ります。

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外径は使うタペットローラーの外輪に合わせ製作。


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生つめに銜えブッシュの長さ調整。ガイドのローラー受け部の距離に合わせ長さ調整。
ローラー外輪とインナーブッシュの距離の差がスラスト量となります。


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インナーブッシュ完成。


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ローラーピン製作。
細いピンなので、先端部と根元で数値が変わってきますので、ある程度切削した後、耐水ペーパーを使い研磨し、インナーブッシュに対しピッタリサイズにします。
カシメやすいよいうに先端部をセンタードリルで掘っておきます。



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専用カシメ工具を使いカシメ。良い出来です。

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ローラーピンがガイドと干渉しないかチェック。

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クリアランスは0.01mm。心配していた偏芯も無くO.Kです。

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4本とも交換。


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タペットアジャスタースクリューのネジ修正とバルブとの当たり面が段付きに減っていたので修正。
ちなみにタペットアジャスタースクリューの螺子山は9/32”-32山
1インチ内に32山あるわけですから、螺子一周で約0.8mm動きます。1/4回転で0.2mm、1/8回転で0.1mmとタペット調整時に目安となります。

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というわけで、随分時間がかかってしまいましたが、タペットO.Kであります。





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by sgf1906 | 2016-10-29 02:25 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 10月 15日

1958陸王RTⅡ ピニオンシャフトブッシュ

お知らせ
急ではありますが、諸事情で明日10月15日(土)はお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが宜しくお願いします。
日曜日(10月16日)からは変わらず営業いたします。


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というわけで今日は修理依頼でお預かり中の陸王さんのピニオンシャフトブッシュのお話。
ピニオンシャフト、ブッシュ受け部がシャフトに対し0.19mmもガタがありましたのでブッシュ交換します。
ビッグエンドへのオイルラインであるピニオンシャフトのブッシュ部にガタがこれだけあると、オイルがギアケース内に逃げてしまいます。


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まずはピニオンシャフトのブッシュ受け部は段減りしていたので、旋盤に加え芯を出し切削&研磨。


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ピニオンシャフトブッシュ抜き取り。
内爪のプーラーが入らなかったので、螺子を切りボルトを入れ、スライディングハンマーで抜き取り。
このブッシュ、先端部がテーパーに加工されています。カムカバーのピニオンブッシュホールを見てみるとカムブッシュ側にもオイルラインが開いていて、サーキットブレーカーと連動する#1カムブッシュには通じていないものの、#2、#3、#4カムブッシュには通じています。
この仕組みはハーレーには無く、高年式の陸王オリジナルのものと思われます。
確かに、カムカバー側のカムブッシュハ状態が良かったです。


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カバー側との嵌め代、嵌め代分内径が縮むのを考え、寸法をとりブッシュ製作。

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圧入工具も製作しブッシュ圧入。
シャフトとブッシュの単品であればピッタリ。

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ピニオンシャフトベアリングローラーをオーバーサイズでいれシャフトとのベアリングのクリアランスを0.01mm(きつめ)にして、カムカバーをつけラインチェック。
一部渋くなる部分があったので、少々ラッピング&ホーニングしスルスルに。
ピニオンシャフトとブッシュのクリアランス0.02mmです。







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by sgf1906 | 2016-10-15 00:21 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 10月 08日

1958陸王RTⅡ クランク軸受けベアリング(ドライブサイドベアリングレース)

今日は修理依頼でお預かりの陸王クランクベアリング周りのお話。

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陸王さんのドライブサイドのベアリングレースにはルブリケーティングブッシュというものが、レースと共止めで入っています。こいつには螺旋状の溝が切ってあり、クランクケース内のオイルがプライマリーチェーンを潤滑するようになっています。
問題なのがルブリケーティングブッシュが入っているため、ラインでラッピングすることが出来ません。

ベアリングレースをラッピングすると手前と奥側で0.02mm寸法が違いましたので、ケースから抜き取り旋盤を使いラッピング。


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ラッピングし手前側、奥側ともにレース内径34.96mmに。
ケースに圧入してサイズが変わらなければ良いのだが。

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先ほどもお話したとうりルブリケーティングブッシュが入るため、いつものラインラッピングツールが使えません。
ケース内側から入るラッピング冶具製作(ラップロッドを固定するもの)外輪はほのかにテーパーにしレースにピッタリ嵌るようにします。
ドライブ側を軸にして、タイミング側のレースをラッピングしラインを出します。

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スタッパーボルトのネジ部修正し、ルブリケーティングブッシュを圧入。
ルブリケーティングブッシュは外側に飛び出してしまうので、受けを作っておき、レース圧入。
圧入後、レース径計測。圧入前とサイズ変わらず一安心。


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先ほどつくったラッピング冶具を挿し、左右ケースをあわせ、ラインリーミング。
タイミングレース側も前面で研磨されているようで問題無し。

後はローラーサイズでクリアランス調整しクランク軸受けベアリングはO.Kです。







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2016年 10月 01日

1958陸王RTⅡ クランク軸受けベアリング(ライトサイドベアリングレース)


今日は修理でお預かり中の陸王RTⅡ、クランクシャフトベアリングレースのお話。

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分解時に抜けかかっていたタイミングサイドのベアリングレース
レースにはレーススクリューが付いてストッパ-としての役割をしているのですが効いていませんでした。

ハーレーと違い鉄が鋳込んでおらず、アルミじかに圧入しストッパーボルトで止められている陸王のベアリングレース。予想ではありますが、そもそも嵌め代もそんなにとってないのでしょう。
ストッパーが緩んだことで、ベアリングレースとケースがスポスポになっている陸王は結構あるのではないかと想像します。

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手スポで抜けたベアリングレースは以前に溶接された跡があります。
この年式の陸王のタイミングサイドは陸王オリジナルの設計で、ハーレーのパーツは使えず、新しいパーツも出てきません・・・。
溶接されていなければ、レース外輪を溶射肉盛りして使う作戦もあったのですが、今回は無理。
ということで単品製作します。

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ベアリングレース白田工機さんで製作してもらいました。
SUJ2(ベアリング鋼)で製作し手もらい、焼入れ、調質、研磨仕上げで寸法通りです。
ベアリングの逃げやら、ストッパーボルトの受け部分やら、ベアリングの受けクリップの内溝やら、なかなか面倒だったらしいです。

ちなみに試作も含め2個作りまして、ひとつ余っていますので欲しい方がいましたらご連絡下さい。
外径49.28mm 内径34.96mmです。


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ストッパーボルトの螺子修正し、ちゃんと利くかチェック。

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ちゃんと嵌め代を取りレース製作しましたので、圧入工具を作り、ケースを良く暖め圧入。
ストッパー螺子もちゃんと効いています。

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内径も圧入前とほぼ変わらず良好。
次回ドライブ側ベアリングレース加工後、ラッピングします。





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2016年 09月 25日

1958陸王バルブシートカット

今日は修理依頼でお預かりしている陸王のバルブ周りのお話。

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まずはガイド内径計測。
ステム径に対し8.63mmに対し0.08mm程度のクリアランスでサイドバルブのクリアランスとしてはO.K。


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元々付いていたバルブは傘部分が大分減っていたので交換。
陸王の最終型はインテークバルブの傘径が大きくなっています44.1mm。エキゾースト側は41.4mm。
EX側はWLのSTDサイズ、IN側はWL用の1/8”オーバーサイズがあったのでこいつを使います。



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ガイドは一応、+0.08mmのリーマーを通す。


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シートカット。
まず虫食いがある45度面を虫食いがなくなるまでシートカット。


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バルブとシートのあたり面幅が1.5mm程度になるように30度面、60度面をカット。

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擦り合わせをして完了。

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灯油漏れチェックをして、仕上げでガイドホーニング。

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4本それぞれ行い、バルブ周り完了です。








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奈良 純

by sgf1906 | 2016-09-25 09:13 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 06月 25日

1958陸王750RTⅡ 腰下分解作業

今日は修理依頼の陸王のエンジン腰下分解。
この年式の陸王をいじるのは初めてですので、色々と観察しながらの分解です。

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この年式(最終型)の陸王はクラッチはフットからハンドへ。同じくシフトチェンジはフットにになっています。
WLと違いオイルタンクはシート下に。
フットボードやフットチェンジシフトをはずし、オイルタンクカバーをはずし、プライマリカーバーを外す。


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タイミング側もフットボード、ブレーキペダルを外し、オイルラインチェック。
こちらもWLのオイルポンプと違い、フィード側とリターン側のオイルポンプ一体式。
オイルプレッシャーランプが付いていない代わりに、オイルタンクキャップからオイルリターンが見えるようになっています。

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エンジンをフレームから降ろし分解作業。

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点火システムはポイント点火でこの年式は自動進角になっています。
#1カムの先端がサーキットブレーカーカムになっています。
内側にタイマーカバー、外側に遠心力ガバナーが付いています。


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カムギア周りお目見え。
専用プーラーを使いタペット&タペットガイド抜き取り。
#1、#2、#4カムはギア、シャフトともに状態良し。
#3(フロントインテーク)カムは写真を撮り忘れましたが、ギアとシャフトが手スポで抜けてしまいました・・・。
ギアとシャフトが手スポだったところはブッシュの鍔部分がずいぶん削れています。


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オイルポンプブレーザーギアとピニオンギアのタイミングが合っていないようです。


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オイルポンプ分解。
先ほども言ったようにフィード、リターン一体式のオイルポンプ。
下側が行き側、上側が戻り側でオイルポンプボディー、ギアともに状態良し。



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クランクケース分解。
太目のマイナスボルトが使われているケースボルト。陸王はこんなボルトが多いな・・・。
ケース分解すると、タイミング側のクランクベアリングレースが抜けています・・・。
道理でクランクのスラストが無かった訳だ。


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結局手スポで抜けてしまったタイミング側クランクシャフトベアリングレース。
このレースはハーレーのものとは違い陸王のオリジナルです。
以前に溶接されたような跡ありで使い物になりません。こいつは交換せざるおえないがパーツは出ないだろうな。
というわけで単品製作の方向で考えます。

この年式の陸王になると、このベアリングレースも含め、カムやオイルポンプ、サーキットブレーカーなどハーレーと共用ではないパーツが多いですね。
またこちらも色々とドラマがありそうです。





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奈良 純

by sgf1906 | 2016-06-25 03:16 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)
2016年 06月 12日

1958陸王750RTⅡ 腰上分解・計測作業

エンジン修理依頼の陸王750後期型のものです。
点火は機械式の自動進角。クラッチはハンドクラッチ、ギアチェンジはフットシフトになっています。

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まずは腰上分解。
ヘッドを外し、キャブ・マニホールド取り外し。マニホールドナットは1-7/8”

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キャブレーターは日本気化器。


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カバー自体がねじになっているタペットカバーを回し持ち上げ、シリンダー抜き取り。
シリンダーベースナットを取る際にダイナモを取る必要があります。


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ピストンお目見え。
残念ながらフロント、リア共に抱きつき跡あり。

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シリンダー・バルブ計測。
入っていたピストンは.060”o.s
シリンダーはピストンに対し大きいところで0.17mmと広がっています。
バルブステムとバルブガイドのクリアランスはほぼすべて0.08mm程度で、サイドバルブのクリアランスとしては良好。バルブの傘は減っております。



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スモールエンドブッシュとピストンピンはガタガタ・・・。
コンロッドビッグエンド部のガタはスモールエンド部で計測。
コンロッドナイフ側で3.2mm フォーク側で1.2mmと大きい。
ビッグエンドのクリアランスとしては0.1mmほどあると思われます。
これは腰下もやる必要があるでしょう。

by sgf1906 | 2016-06-12 02:08 | 1958陸王RTⅡ | Comments(0)