カテゴリ:1946 BSA B31( 5 )


2014年 11月 01日

1946 BSA B31 腰下組み立て その2

修理依頼のBSA B31のクランク組み立て続き。

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クランクシャフトのディスタンスカラーが長すぎて、ドッついてしまった為、ダミーでカラーを作りスラスト計測。
計算上のスラスト量と実測のスラスト量は変わってしまうので、短いカラーから作り、少しづつ長めのカラーを作っていき正確なスラスト量を計測。最終的には24.8mm長のカラーでスラスト量0.15mm。


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コチラはダンパースプロケットのスペーサー。
元々のものは全長が短く、ケースと干渉していた跡がありました。また、溶射して外径が大きくなったシャフトには元々のサイズでは入りませんので単品製作。

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生爪を製作してスペーサーを作りました。

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絶妙に逃げています。

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新品ドライブシャフトナットもネジ部が渋く、シャフトに入りませんでした。
ドライブシャフトのネジ部は3/4”-20山、もちろんこんなサイズのダイスなど無く、F君に1/2”-20山のタップでしこしこと削ってもらいました。

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仮組みしてオイルポンプのチェック。
ちゃんとビッグエンドにオイルが行っています。

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バルブのタイミングマークを合わします。
IN側は棒印、EX側は点印。IN側の棒印が曖昧なので一応バルブタイミングをチェック。

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バルブタイミングはIN OPEN BTDC25° CLOSE ABDC65°  EX OPEN BBDC65° CLOSE TDC25°
チェッキングクリアランスは0.076mm

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問題なく本組み。
錆びていたマグネトー・ダイナモを留めるバンドも黒く塗り、腰下完成。
修理作業hここまで。これでオーナー様にお渡し出来ます。





テゥルテゥルクランクです。




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奈良 純

by sgf1906 | 2014-11-01 04:15 | 1946 BSA B31 | Comments(0)
2014年 10月 25日

1946 BSA B31 腰下組み立て その1

クランクが上がってきたBSA B31。
曲がっていたコンロッドも真っ直ぐになり、ビッグエンドもガタ無くスムーズ。
何時もながらアールテックエンジニアリングさんの素晴らしい仕事です。

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ベアリングとの嵌め代がスカスカだったクランクシャフトは、溶射肉盛りをして研磨。
ドライブサイド、ローラーベアリングとの嵌め代は0.01mm外側のボールベアリングは手でググッと入る程度、タイミング側のローラーベアリングの嵌め代も0.01mm程度で絶妙であります。

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まずはドライブサイドから組み立て。
段つきに減っていしまっていたオイルリンガーは新品に交換。
クランクピンナットと干渉してしまうため少々削る。

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ローラーベアリングを圧入。
芯出ししたクランク、おまけにしっかり嵌め代があるので叩き入れなどせず、カラーを製作してねじ込む。

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ベアリングレースとクランクピンナットが干渉する恐れがあったので、予め少々削っておきます。

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図53のベアリングワッシャーは元々入っておらず・・・。
このワッシャーはスラスト調整用のものではなく、ベアリングシール的なものと思われます。

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このワッシャーはベアリングの厚みとケース側の深さを逆算して厚みを決めて製作。
0.4mmの厚みのワッシャーに。

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ケースのボールベアリング圧入部分には溶接修理の跡が。
この溶接の盛り上がった部分が邪魔で、ベアリングワッシャーを入れていなかったのでしょう。

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ワッシャーに〝逃げ”をつくり入れます。

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コチラはボールベアリングをとめるリテーニングリング。
B31用を買ったはずなのに溝に入らない・・・。
約0.5mm定盤で研磨・・・・地味で時間がかかる作業ばかり。

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ケースを暖めボールベアリング、ローラーベアリングレース圧入。

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新品ディスタンスカラーを入れケースをはめ込む。
コンロッドのセンターとケースの合わせ目が少々ずれている。
ディスタンスカラーが長いかもしれない。

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タイミング側のローラーベアリング圧入。
コチラも叩き込むのがイヤなので、専用工具を作り圧入。

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ベアリングレースも圧入し、ケースを合わせてみる。
ケースの合わせ目に隙間が開きます。やはりディスタンスカラーが長すぎるか・・・。
この車両は、ドライブサイドのディスタンスカラー、オイルフリンガーが大分削れており、ベアリングワッシャーも入っておらず、ケース側には溶接跡がありました。ドライブサイドのスペーシングに問題があったのでは?

次回短めのダミーディスタンスカラーをつくり、スラスト量を測りカラー調整予定。

by sgf1906 | 2014-10-25 02:15 | 1946 BSA B31 | Comments(2)
2014年 09月 11日

1946 BSA B31 途中経過

修理依頼のBSA B31、ビッグエンドが焼きつきピストンが粉砕した車両です。

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新品のビッグエンドアッセンブリー。
分解したときは消滅していたベアリングケージはちゃんとあります(笑)

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曲がってしまっているコンロッドは曲がり修正してもらいます。

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ビッグエンドへ行くオイルライン、枝分かれしてフライホイールの内側に通じているオイル穴は塞ぎます。
ビッグエンドへ行く油圧が逃げてしまうからです。

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シャフトが減りベアリングとガタがあったクランクシャフト。
溶射肉盛りして研磨。ベアリングとの嵌めあい0.01mmを狙いました。
フライホイールとシャフトはリベット止めされているため、フライホイールが付いたまま研磨、大変だったのでは・・・。

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ビッグエンドが焼き付いた車両でありますので、オイルポンプに問題があったのでは?
分解しチェック。

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リターン側
ポンプボディー、ギア共に問題なし。

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フィード側も問題無しで一安心。

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仮組みして作動チェック。
変な引っ掛かりなど無くヌタリと良い感じで動きます。





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奈良 純

by sgf1906 | 2014-09-11 02:01 | 1946 BSA B31 | Comments(0)
2014年 05月 22日

BSA B31 分解&計測作業

修理依頼のBSA B31分解作業の続きです。

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まずはドライブサイドのクランクシャフト。
ディスタンスカラー・オイルスロワー共に減っています。

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シャフト・ベアリング計測。
ここは軽圧入出来る程度が正常とですが、ガタが0.04mm。

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タイミングサイドのクランクシャフト。
コチラもガタは0.03mm・・・。

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でクランク分解。

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おっと!有るはずのベアリングケージが消滅しています。跡形もありません・・・。

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もちろん、ローラー・ベアリングレース・クランクピンは駄目。
画像では分かり辛いですが、オイルラインに取れない位のスラッジが溜まっています。

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lコチラはタイミング側フライホイールのオイルライン。
タイミングシャフトを通り、フライホイールを伝いクランクピンからオイルが出てビッグエンドベアリングを潤滑するわけですが、ここの通路も塞がっています。
しかしながらこのオイルライン、フライホイールの側面にも穴が開いています?
シリンダー潤滑の為のものでしょうか?これではビッグエンドへの油圧が逃げてしまいます・・・。

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マニュアルをチェックしてみましたが、そんなオイルラインついては書いていません。
この穴は埋める予定です。

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気を取り直してカムスピンドルを抜き取り計測。
クリアランスは0.05mm~0.07mm

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ドライブ・タイミング側共にケース側のベアリング受け部分を計測。
タイミング側はベアリングレースの嵌め代は0.02mm程度
ドライブ側は2連でクランク側、プライマリー側共に0.02mm程度楕円
クランク側は縦方向、プライマリ側は横方向(進行方向)に広がっています。

なんやかんや大変そうです・・・。まぁこれから色々と修理方法を考えていきます・



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by sgf1906 | 2014-05-22 01:51 | 1946 BSA B31 | Comments(0)
2014年 05月 17日

BSA B31

修理依頼で持ち込まれたBSA B31のエンジン腰下。
高速走行中にピストンが破綻したそうです・・・。
オーナーは怪我無く不幸中の幸いでした。

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ビッグエンド部は凄いガタ。ピストン破綻の原因はコイツでしょう。

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とりあえずタイミングギア回りから分解。
インテーク側は線、エキゾースト側ががタイミングマーク。

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カムにはA2-1の刻印。B31ストックのカムのようです。
マニュアルでは IN OPEN BT 25° CLOSE AB 65°
          EX OPEN BB 65° CLOSE AT 25°
やさしいカムであります。
                     
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サンププレートを取るとピストンの破片が・・・。

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心配していたオイルポンプは一応回ります。

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オイルポンプのドライブスピンドルはカムギアのスピンドルを抜いてからとります。

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ケースをわり軽く清掃。
ケースにクラックなど無く一安心。しかしながら細かな鉄粉が酷い。私のつなぎは知らぬうちにラメ模様に。
取るものをとり、徹底清掃しなければ。
次回、クランク分解し各部チェック、計測です。




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by sgf1906 | 2014-05-17 02:36 | 1946 BSA B31 | Comments(0)