1973XLCH1000 クランク芯だし
2018年 03月 17日
今日はKさんのアイアンスポーツ、クランクの芯だし。
このクランクは授業時間中にとても終わりそうもないぐらい、性格が悪いクランクだったため、私が芯出し作業。
一言に芯だしと言ってもクランクそれぞれに個性があり、すぐ出てしまうものもあれば、苦労するものもあります。このクランクは苦労パターンで、こちらを閉じれば、こちらが開く的でなかなか言うことを聞いてくれませんでした。
また、仮組み時は問題なかったコンロッドのスラストでありますが、クランクの芯を出していくとフライホイールがピンに入り込みスラストが無くなりました。
一旦バラしコンロッドワッシャーを研磨し改めて組み付け芯だししコンロッドのスラスト量は0.2mm。
これもものにより大小がありますが、芯を出していくとスラストは減っていく傾向があります。
クランクピンナットはロックタイトを付け規定トルクで締めてありますが、一応ロックタブもつけておきます。今回はロックタブ穴位置が合わず、この性格の悪いクランクのピンナットをロックタブ穴位置にあわせ締め付けるのが嫌(クランクピンの締め付けっぷりを変えると、また微妙に振れが変わる)だったため、穴位置が合うようロックタブを加工し取り付け。
というわけでクランクシャフトの振れドライブサイド0.01mm程度・タイミングサイド0.005mm程度ということになりました。
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奈良 純