1979FXS1200 オイルポンプ仮組み
2017年 10月 17日
今日はSくんのショベルヘッド、オイルポンプ周りのお話。
もともと付いていたオイルポンプはオイル管理が悪かったのか、オイルポンプボディー内壁にザックリと傷が入っています。
これは使いものになりませんので、良品中古オイルポンプに交換。
新たに使うオイルポンプ81年以降のモデルについていたポンプであります。
新たに使うポンプカバーを見るとドライブチェーン・プライマリーチェーンのオイラーがなくなっています。84年以降の4速エボ、またはFXBなどベルトプライマリーモデルについていたものと思われます。
一番の違いはリリーフバルブ周りの経路
もともと付いていたもの(80年以前)はリリーフバルブに行った余剰オイルはチェーンオイラーの経路をとりリターン側経路に行きます。
81年以降のリリーフバルブの余剰オイルはある一定までフィード側オイルラインへ。リリーフバルブが上がりきるとタイミングギアケースに行くようになります。
というわけで、この年式のケースにショベル後期のオイルポンプをつける場合はタイミングギアケースへの穴加工が必要となります。(S&Sのオイルポンプを使う場合も同じ)
冶具を使い位置決めをして穴あけ加工。ドリルサイズは3.2mm
仮付けし通路が通っているかチェックし問題なし。
ここからは通常通りのチェックごと。
チェックバルブは光明丹チェックし問題な無そう。
ギア自体の高さは元々付いていたギアと同じ高さで問題なし。
ギアをボディーに付け、ボディー面とギアのでっぷりチェック。
フィード側・リターン側ともに0.2mm程度。
使うジェームス製黒ペーパーガスケットも厚み0.2mmでよい感じであります。
(ここの隙間がありすぎると油圧が逃げることになり、少なすぎるとギアの回りが渋くなります)
キーを入れてCクリップを入れてと細かい組み付け講習をしつつ、オイルポンプ仮組み。
オイルポンプボディー・カバーを動かしつつスムーズにギアが回るところ探しつつ、規定トルク10N.mで締め付け、抵抗無くスルスルギアが回りO.Kです。
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奈良 純