1964XLCH900 シリンダーヘッド周り組み付け作業
2017年 03月 18日
今日はS君のアイアンスポーツ、ヘッド周りのお話。
ヘッド周りは以前にオーバーホールしていたようで、鋳鉄ガイド、バルブともにKIBBLEWHITH製のものが入っています。
バルブステムとガイドのクリアランスはインテーク、エキゾーストともに0.05mmと状態が良いのでそのまま使います。
バルブシートとバルブのあたりもチェック。
あたり幅も1.5mm程度、位置も良いので今回はカット無し。
少々虫食いがありましたので、擦り合わせし虫食いを無くし、灯油漏れチェックし問題なし。
ガイド仕上げのホーニングし、ヘッド面ロッカーカバー面面研。
バルブスプリング取り付け長チェック。
インナースプリングを付けバルブ仮組みし、取り付け長チェック。
シム調整をして、インテーク同士、エキゾースト同士のスプリング取り付け長を合わす。
取り付け長までスプリングを圧縮させ、それぞれスプリング圧計測。
1本だけスプリング圧が弱かったので1本だけ在庫スプリングに交換。
また、1本だけインナースプリングとアウタースプリングの巻き方向が一緒だったので交換。
普通、アウタースプリングとインナースプリングの巻き方向は違います。
というわけでシリンダーヘッドの作業は終わり。
ここからはロッカーアームのお話。
ロッカーアームブッシュはシャフトに対し0.08mm~0.1mmとクリアランス多めなのでブッシュ交換。
JIMS製のブッシュはシャフトに対し0.1mm程度小さめに作られていますので、そのままロッカーアームにブッシュを圧入するとリーマー加工が大変なのであらかじめ、内径拡大しておきます。
専用生爪に銜え、シャフトにギリギリ入るぐらいまでブッシュ内径拡大。
ロッカーアームにブッシュ圧入。
圧入後、嵌め代分縮んだブッシュに専用のリーマーでラインリーミング。
粘り硬いブッシュなので、リーマーを通してもシャフトを通すと渋い場合が多いです。
専用ラップロッドを使い少々ラッピング。
バルブコンパウンドを使うので、ラッピングした際は、ロッカーアームにコンパウンドが残らないように徹底洗浄。
仕上げのホーニングしロッカー組みつけ。
というわけでヘッド周りの作業ほぼ終わりです。
レストアスクール生徒募集中
トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。
Vintage Motorcycle Study
東京都足立区入谷1-22-14 グリーンハイツ
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純