ナックルロッカーアーム
2017年 03月 15日
ナックルのロッカーアームはシャフトにより距離が決まり、ロッカーアームシャフトのタイミング側はロッカーボックスで受け、ドライブ側はヘッド側で受け、ロッカーボックスとヘッドはネジで留められます。そのためまずロッカーアームシャフトの位置決め作業が必要です。
シャフトの距離で位置がヘッドとロッカーボックスの距離が決まるるため、物によりロッカーボックスとヘッドをマウントすると、ドライブ側ヘッドとロッカーアームシャフトに隙間が開きます。
無理にねじ込めば留めることはできますが、ヘッドの損傷につながります。
この車両は、F側は良かったもののR側に隙間があります。
で、距離が合わない状態で無理に閉めこむとロッカーボックス側のネジもやられます。
という訳でヘリサート加工。
ロッカーアームシャフトの隙間を計測すると0.6mm
元々付いている段付きのスラストワッシャーの内側に0.6mmのシムをいれシャフト組み付け。
これで余計な隙間無く、ヘッド側、ロッカーボックス側にも負担をかけません。
ロッカーアームシャフトの位置決めが終わったところでロッカーアームを組みつけスラスト調整。
こちらもシム調整し、スラスト量0.2mm~0.3mmに。
オープンロッカー用の目玉カップ(フロッグアイズというらしい)を留めるための加工となります。
ロッカーアームシャフトを加工し、目玉取り付け用のネジスリーブを入れます。
ドリルを少しずつ大きくしシャフトにスリーブ圧入部を拡大。
ネジスリーブの外径を調整しスリーブをシャフトに圧入。
という訳で、フロッグアイズ完成。
すっとぼけた顔をしています。
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奈良 純