1971 NORTON COMMANDO
2017年 06月 17日
修理依頼でお預かりしたノートンコマンド
修理内容は点火システムを機械式からフルトラ(ペイゾンフルトラKIT)へコンバート。
また、オイルラインのチェックバルブを持たないこの年式のコマンドさん。乗らない時間が長いとオイルタンクのオイルがクランクケース内に落ちてしまいます。
フィードラインにON/OFFコックをつけます。
なんやかんややる前に試乗させてもらいました。
アイドリングは安定しているものの、アイドリングからアクセルを回したときに一息ついてから回転する感じ。走り自体は問題なし。
プラグを見てみるとタイミング側は燻ぶり、ドライブ側は焼け気味と随分左右で焼け方が違います。
点火周りの交換で解消してくれればよいのだが。
しかしながら、ノートンさんは燃焼室形状が良いせいかカブリませんね。あれだけプラグが燻ぶっていたら、ハーレーだったら不調を訴えそうですが、ノートンさんは問題なく走ります。
フィードオイルラインにコック装着。
ついでにオイル交換。サンプフィルターにはOH時のガスケットと思われるものが詰まっていました。
コンタクトブレーカー・オートアドバンス抜き取り。
オートアドバンスのウエイトピボット部がガタガタであります。
新品のオートアドバンスはどれぐらいのガタで作られているいるのだろうか?
プライマリーカバーにはクランク角度確認するインダクタープレートがついていますが、狂っている恐れがありますので、一旦プライマリーカバーをはずし分度器を付け、クランク点火タイミング位置を出します。
ノーマルではノートンコマンドさんは圧縮上死点前28度。
今回使うペイゾンでは31度で調整します。
クランク点火タイミング位置でピックアップローターの位置を大体決め、トリガープレートをつけ点火時期を合わせます。
ブラックボックスはもともとコンデンサーが付いていたところに付けました。
イグニッションコイルは6Vを直列で配線し取り付け。
点火周りの配線は引きなおし。
プライマリーカバーを取り付け。
インダクタープレートの数値はほぼズレていませんでした。
プラグコード交換、タペット音も随分していたのでタペット調整。
作業終わり軽く試乗。
アイドリング時からアクセルを上げたときの一息つく感じはなくなりました。
もうちょっと乗ってみて、左右のプラグ焼けの違い(燻ぶり)があるようであればキャブ周りをチェックします。
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奈良 純