1968BSA A65 ギアチェンジクアドラント
2017年 06月 03日
シフトペダルが付くスプライン部分が酷い事になっていましたので交換したいのですが、このパーツが手に入らない。
調べてみると、68年以前と69年以降とでギアチェンジクアドラントの形状が変わります。
NさんのBSAは68年のものですが、この年式は丁度変換期の車両で68年、69年のパーツがついているようです。
でもともと付いていたクアドラントはスタッパー部分があり、リターンスプリングのストッパー部分があり、どうにか手に入れた68年のものは使えず。
そもそもインナータイミングカバーの形状が違います。
というわけで加工して使います。
面白いもので、溶接して使うようにスプライン部分だけパーツとして出ましたので、手に入れ加工します。
まずはスプライン部シャフトに凸加工。
もともと付いていた69年以降と思われるクアドラントを芯を出すため、生爪を製作し旋盤に銜え、駄目だったスプライン部分を切断。
中心部に凹部分を作ります。
圧入しこんな感じ。
もちろん圧入っぷり、全長も計算済み。
溶接し、両センターで銜え切削仕上げ。
というわけで出来上がり。
BSA A65のギアチェンジクアドラントの加工などというマニアックな記事。誰が見るのだろうか?
1971XLH900
卒業生のKくんのアイアンスポーツ
車検業務でお預かり。卒業してもう6年目ですか・・・早いものです。
試乗してみると、アイドリングが随分早い感じ。
点火回りを見てみると錆でガバナーが固着していました。機械式のガバナーはたまにグリスアップが必要ですね。
ウエイトのピボット部もガタガタだったので、純正新品ガバナーに交換。
また、フロント側のプラグだけ燻ぶりがあったので、ハイテンションコード交換し解消。
高電圧が流れるハイテンションコードは消耗品なので定期的な交換が必要です。
というわけで、車検通し無事終了。
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奈良 純
私のBSAもギアチェンジクアドラントが破損しており、代替パーツが無いため大変参考になりました。このようにして、継ぎ足し修理するのですね。旧車はどの状態が”普通”なのか、分からない(知らない)ので、いつも勉強させて頂いております。