日曜・月曜日の授業風景
2016年 12月 06日
1951TRIUMPH T100
前回、フレームからエンジン、ミッションを降ろしたHさんのトライアンフ。
今回はエンジン腰下を分解していきます。
タイミングギア周り分解。
カムギアのタイミングマークをチェックし専用プーラーを使いカムギア、タイミングギア抜き取り。
ギア自体に問題なし。アイドラギアスピンドルも抜けることなく、段減りもしておらず良好。
クランクケース分解。
カムシャフトも磨耗少なく良さそうだ。
コンロッドビッグエンド部のガタは少なく良さそうでありますが、このクランクはスラッジパイプは無く、クランクシャフトとフライホイールを分解しないと、ビッグエンドジャーナルのスラッジを取ることが出来ませんので分解。
ビッグエンドジャーナル、ビッグエンドメタルともに傷が少なく良さそう。
まぁ次回計測しますが。
問題はベアリングが手スポだったクラックシャフト。特にドライブ側はポンチ攻撃がされています。このあたりは加工が必要です。
クランクシャフト、フライホイールを分解するため、極細ソケットを製作し分解。
クランク、ケースともに清掃。
ビッグエンドジャーナルのスラッジ溜りも綺麗綺麗。次回、計測作業となります。
1964XLCH900
アイアンスポーツのS君も分解作業。
まずクランクケースを分解し計測。
コンロッドビッグエンドベアリングは非常に状態良し。うちでやる車両としては珍しいです。
このあたりは問題なし。
ピニオンシャフトベアリングも計測。
こちらも、状態良し。もちろんラインをだしラッピングしますが、苦労は無さそうです。
タペット、タペットガイド計測。
タペットは大分減ってしまっている。ローラーも大分ガタがきているのでタペットは交換したほうが良いでしょう。
トランスミッションも分解し清掃・計測。
ギア、シフター位置など問題なし。
ドライブ側メインシャフトベアリング計測クリアランス0.04mmで良好。
ローラー交換だけで良さそう。
クラッチギアブッシュ、カウンターシャフト1STギアブッシュ計測。
こちらも状態良し。ミッション周りはベアリング交換、調整だけでいけそうだ。
1939EL1000
Wさんのナックルヘッドは前回リアブレーキペダルブッシュ取り付けのため、軸受け部の拡大作業を済ませていますので、ブッシュ製作。
Wさん自らブッシュ製作。
長物のブッシュは作るのがなかなか面倒です。
時間がかかりますが、自らブッシュ製作をすると旋盤の勉強には非常に良いです。
圧入工具も作り、グリスニップリ穴を開け圧入。
縮んだブッシュ内径をアジャスタブルリーマーを使い内径拡大しホーニング。
というわけで完成。ガタなしブレーキペダルとなりました。
レストアスクール生徒募集中
トリニティースクールから独立し、東京都足立区でレストアスクールを続けて行きます。
いつでも見学にお越し下さい。
また修理・オーバーホール業務も行いますので、お問い合わせお待ちしております。
アイアンスポーツ大歓迎です。
Vintage Motorcycle Study
GARAGEⅠ 東京都足立区六月3-6-16
GARAGEⅡ 東京都足立区栗原2-19-14
sgf1906@nifty.com
090-2752-8638
奈良 純