1965TRUMPH TR6 ギアボックス
2016年 05月 12日
今日はEさんのトライアンフ、ギアボックッス周りのお話。
まずはガタがあったメインシャフトハイギアブッシュ、レイシャフトローギアブッシュ製作。
トラのハイギアブッシュは一本ものでありますが、実際にシャフトと摺動する部分は手前と奥部分で真ん中はシャフトにあたりません。このブッシュを作るのがなかなか面倒。またオイルの螺旋溝もクラッチ側にオイルが行かないように止まりになっています。
ハイギアブッシュ圧入。シャフトに入れると少々渋いので軽くラッピング&ホーニングし仕上げ。
同じくレイシャフトブッシュも圧入しホーニング仕上げ。
レイシャフトハイギアはギア欠けしていたため交換なのですが、レイシャフトハイギアはシャフトとASSYでシャフトごと交換。
で来たシャフトは別体でも使えるもので、車体側軸受け部分がユニットのものよりも長いです。
ユニットで使う場合、クローズタイプのニードルベアリングにどっ付いてしまうので同じサイズにきります。
ケース側、ギアボックッスインナーカバー側ともにメインシャフト、レイシャフトのベアリング取り付け。
レイシャフト側ニードルベアリングはスラストワッシャーの案内分出しておきます。
でもともと付いていたスラストワッシャー(厚み2.25mm)を取り付けスラストチェック。
ガスケットをつけていない状態で0.15mmのスラスト量。
メインシャフトも仮組み。
メインシャフトはキックスターターラチェットギアを取り付けることで位置決めされるので、ギアを組みチェック。
問題なし。
ギアの構造、組み付け方を理解し仮組み。
ギアセレクターカムプレート位置を2.5速にしておき、カムプレートオペレーティングクアドラントのギアを中心位置で組み付ける。つまりカムプレートオペレーティングクアドラントが上下にストロークしたときにちゃんとギアセレクターカムが1速位置から4速位置に動く位置にします。
というわけでギア周りの調整終わりです。
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