ナックル・ロッカーアーム
2016年 04月 12日
ナックルのロッカーアームシャフトのマウントは片側がヘッド側、片側がロッカーボックスで、マウントされロッカーボックスとヘッドは3本のマウントボルトでとまります。
そのため、ロッカーアームシャフトの全長と凸型のロッカーアームシャフトワッシャーの厚みの合計がロッカーボックスの位置となります。
そのためロッカーアームシャフトとワッシャーの全長が短いと、シャフトとヘッドの間に隙間ができ、ヘッド側ロッカーアームシャフトマウントの破損につながります。
また、シャフトとワッシャーの距離が長いと、ロッカーボックッスマウントボルト位置がズレ、無理やり締めるとロッカーボックス側のねじ山がやられます。
今回はシャフトとワッシャーの距離が長く、ロッカーボックスマウントボルトが締められなくなるので、ワッシャーをとった状態で仮組みして、ヘッド側とロッカーアームシャフトの隙間を計測。
それぞれの厚みのシムを製作。
これでロッカーボックッス位置あわせはO.K
それぞれロッカーアームのスラストチェック。
シャフトとアームだけだと問題なくても、ロッカーアームカバーが付くと、カバーの変形などでなかなかすんなり行かない。
スラストがないところは、ワッシャーを専用生爪に銜え、段付き加工しスラスト調整。
(凸ワッシャーの段付き部分の距離がスラスト距離となる)
4本すべてスラスト量0.3mm程度に。
ロッカーアームカバーとロッカーアームの干渉があったり、スプリングとカバーが干渉したりと、ナックルのロッカー周りは面倒であります。
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奈良 純