1947FL1200 クランク芯だし (月・火曜日の授業風景)
2016年 03月 16日
コンロッド・ビッグエンドベアリングレースのラッピングが終わりローラー選択。
クランクピン・コンロッドはショベル時代のものに変えられていたため、入っていたローラーケージはアルミのものが入っていました。スラストワッシャーはスチール製だったのでスチールケージに交換。
ローラーもスチールケージ用のもにして選出。
スモールエンドの触れっぷりはフロント0.4mm、リアは0.2mm
一旦クランクを規定トルクで締め付け、コンロッドのスラスト量チェック。0.3mm。
ピニオンシャフト、スプロケットシャフトと規定トルクで締め付け取り付け、クランク本組みです。
クランク芯だし作業に突入。
ある程度のトルクでクランクピンを締め付けておき、まず左右のフライホイールのズレを調整しつつ、偏芯検査器でチェック。フライホイールをたたきズレをなくします。
フライホイールのズレが無くなったら、ホイールの開きっぷりを調子。
このクランクはクランクピンナットを締め付けるとホイールの下側が狭まる傾向。
ナットを締め付けてはホイールを開き、偏芯検査器でチェックを続ける。
クランクの芯が出たところでクランクピンを規定トルクで最終締め付け。
ロックタブをつけます。
クランクシャフトの振れはスプロケット側0.02mmピニオン側は0.005mmで終了。
こちらはダイヤルメーターでの振れチェック動画です。
スプロケット側0.01mmピニオン側0.005mm・・・なのですが測定子のあたり方で数値が結構変わります。
最終的にはテコ式ダイヤルメーターでチェック。
こちらは嫌なぐらい正確に出ます。
スプロケット側0.02mmピニオン側0.005mm
私がクランク芯だししている横で、Iさんはホイールの芯だしをしていました。
他愛の無い話をしながら作業をするのが結構好きな私です。
月曜日の授業風景
1982TRUMPH T140ES
Nさんのトライアンフはまずブレーキ周り。
私が作ったキャリパーピストンにバリがあったらしく、シールが切れるトラブルがあったものの、シールを交換しエア抜き。しかし元々付いていたNISSIN製のマスターシリンダーのピストン径は1/2”(12.7mm)と小さく、ブレーキオイルの吐出量が少なくダブルディスクだとタッチが柔らかい・・・。マスターシリンダー変えたほうがよいかしら。
リア側はマスターシリンダーのプッシュロッド位置を調整し、干渉無くO.K.
リアキャリパーは取り付けたときにエアブリードニップルの位置が下向きに来るため、キャリパーを外しエアブリードニップルを上向きにしてエア抜き。
ブレーキ周りが終わり、電装周りを取り付け配線引き準備です。
TRUMPH T140 RICKMAN
Oさんのトライアンフは引き続き配線引きなおし作業。
解りやすいように?マンガ的な配線図を書き電気の流れを理解した上で配線を引いていきます。
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奈良 純