2015年 12月 13日

1980XLH1000 ネックベアリング その2 

今日はIさんのアイアンスポーツ、ネック周りのお話。
以前にも少々お話しましたネックカップが手スポだったアイアンスポーツです。
分解前試乗時の問題点はミッション1速時でのギア抜け、ソレノイド不良によるスターター回りっぱなしなどありましたが、一番問題だったのが、低速走行時のハンドリングの不安定さ。真っ直ぐ走ることが出来ませんでした。
アイアンスポーツはビッグツインと比べアッパー側とロワー側のベアリングの距離が短いためか、ネックベアリングがこじられる傾向にあるようで、度々ここの修理はやってきましたが、ここまで酷いのは初めてでした。
この現状を知るとアイアンスポーツにロングフォークを付けるのは恐ろしいです。


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ロワー側のネックカップ。フレーム側とカップに隙間があるのが分かります。
カップを抜いて(抜けて)計測するとアッパー側は30.18mm~30.22mmで0.04mm楕円があるものの数値的のは普通であるが、ロワー側は30.22mm~30.70mmと縦方向に約0.5mm楕円に。
構造上斜めにこじられていますので前方向に楕円になっていますので、これを真円にするとなると大分大きな穴になります。



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Rテックさんで上下の芯を出してもらいそれぞれボーリング。
加工後の穴径計測、アッパー側は30.46mm、ロワー側は31.44mmやはり上下真円拡大すると大分大きくなりました。いつもであれば、新品ネックカップの圧入部分を溶射、肉盛、研磨し太らせ圧入するのですが、ここまで太らせることは出来ません。(ちなみに純正新品カップ圧入部分の外径は30.22mm)
スリーブを入れることも考えましたが、動いてしまう恐れありということで、オーバーサイズのベアリングカップを作ることに。

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というわけでカップ製作。純正カップを見本にアッパー、ロワーそれぞれフレーム側にあわせ+嵌め代分のサイズで作りました。(詳しくはこちらへ)

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ベアリングレースを圧入し塗装。

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でカップ圧入。良いはまりっぷり!
ひとつ問題が解決し、どんどん車体回りを組んで行きます。




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by sgf1906 | 2015-12-13 02:22 | 1980XLH1000 | Comments(0)


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