38VELOCETTE KSS MKⅡ プライマリー周り組み付け その2
2015年 11月 21日
今日は修理以来のベロセットのお話。
干渉ポイントが盛り沢山のベロのプライマリー周り。仮組み、クランキングを繰り返し組み付けていきます。
まずは前回仮組みした時に、プライマリーチェーンが何処かで干渉していた問題。
犯人はダイナモベルトカバーマウントのスタッドナットとチェーン連結部のクリップさん。
スタッドとスタッドナットを薄くし解消。
プライマリーチェーンの干渉は無くなり、クラッチを切った際にアウタープライマリーカバーがクラッチプレッシャープレートと干渉することも無くO.K。(クラッチの切れが悪いベロはここが干渉している場合がある。)
ダイナモベルトカバーも組み付け。ここも盲点で良く干渉してしまっている。
インナーダイナモベルトカバーはプライマリーカバーのマウントスタッドとマグネトーマウントのバンドに共留め。
バンド止めされているダイナモはシャフトがボディーに対しエキセントリックになっていて、ダイナモを回転させることでベルトの張り調整するのですが、一本のバンドで止められているため、スラスト方向にもダイナモがマウントできてしまいます。インナーベルトカバーもバンド留めなので、ダイナモとインナーベルトカバーは自由にマウントでいてしまいます。
とりあえずは、エンジン側のプーリーとダイナモ側のプーリーが平行になるように位置決め。
でアウターダイナモベルトカバー取り付け。
以前にクランクシャフトとダイナモプーリーが干渉していた跡があるので、光明丹をつけてチェック。
干渉しているようなら、インナーカバーをスライドさすかシム調整って感じです。
プライマリーチェーンの遊び調整。
スプロケットを新品に変えたのでもちろん着つくなっています。
ミッションプレートにマウントされているボルト、上2本、下1本を緩め、アジャスターで調整。
このマウントボルトを緩めるのと、アジャスターを回すのが困難・・・おまけにしたのマウントボルト部にオイルホースがある為時間を費やす。
リアドライブチェーンは干渉無しでO.K
エンジンオイル、ミッションオイル交換。
で忘れていた、ミッションのなめていたドレンボルトは真鍮さんで製作。はずしやすいように頭は長めにしてあります。このボルトはBSP1/8-28(配管ボルト) 1/4Wのレンチで緩みます。
というわけでエンジン始動。
エンジンのかかりも良くアイドリングも安定しています。
試乗しようと外を見ると既に真っ暗。バッテリーを付けライト周りをチェックするとなんだかおかしい。配線もちゃんと見なくてはなりません・・・・。というわけで試乗はお預け。また次回。