1950 陸王VF1200 バルブタイミング&エンンジン完成
2015年 10月 24日
シリンダーが乗り、バルブタイミングチェック。以前シリンダー・ピストンを付ける前に、逆算して計ったバルタイはまったく間違っていました・・・。こちらが正解です。
やはりピストン・シリンダーを乗っけないと正確な数値は出ませんね。
陸王の1200ccはハーレーのVLとまったく同じ。ハーレーVLの数値を元にチェックしていきます。
まずこの年式のバルブタイミングは度数では無く、ピストン位置で表記されています。
そのためまず、このピストン位置を度数化する作業から。
アフタートップとビフォアートップの数値はピストン上死点位置からの移動距離。
アフターボトムとビフォアーボトムの数値はピストン下死点位置からの移動距離なので、上死点位置と下死点位置を計っておきます。
そこからピストン位置を度数化すると・・・
IN OPEN BT 9/32"~13/32" BT30°~35°
IN CLOES AB7/8"~1-1/8" AB60°~70°
EX OPEN BB5/8"~7/8" BB40°~50°
EX CLOES AT1/4"~3/8" AT30°~35°
となります。
バルブクリアランスをチェッキングクリアランス 0.1mmにセットしてバルブにダイヤルをセットしバルブタイミング実測。
FRONT
IN OPEN BT 35°
IN CLOES AB 60°
EX OPEN BB 50°
EX CLOES AT 35°
REAR
IN OPEN BT 35°
IN CLOES AB 60°
EX OPEN BB 55°
EX CLOES AT 35°
よい感じ。私のVLDもほぼ同じ数値です。
点火タイミングはBT5/16”位置で30° タイミングホールに棒印がきます。
ポイントギャップを0.5mmにフル進角位置でポイントが開き始める位置にするのですが、陸王には位置決めアジャスターが付いていません。(VLにはアジャスターボルトがある)
ストッパー位置でほぼ出ているのですが、正確にはワイヤーで調整するしか無いでしょう。
バルブクリアランスをランニングクリアランス IN0.1mm EX0.15mmにして。
ネジ周り修正しヘッド組みつけ、エンジン完成です。
昼間は加工依頼、加工の相談にRテックさんに。最近は週1のペースで行ってるな・・・。
1938 VELOCETTE MAC
卒業生Sさんのベロセット・マック
急に愛知県からベロセットで遊びに来ました。300Km以上走りほぼオイル漏れも無く優秀です。
ガーターフォークにリジットフレーム、350ccシングルエンジン・・・疲れただろうな。
明日試乗させてもらいます。
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奈良 純