1982TRUMPH T140ES カムブッシュ
2015年 09月 15日
カムブッシュはそれなりのガタで交換することに。
カムシャフトはドライブ側20.59mm タイミング側22.17mmでほぼ減っていないと思われる。
ブッシュを抜き取り計測。
ケース側ブッシュホールはドライブ側、タイミング側ともに変形、楕円無く良好。
でブッシュ製作。
外径はケースに対し嵌め代0.03mm~0.04mm。
内径は圧入して縮む分も考慮し、シャフトに対し+0.05mm程度に。
タイミング側ブッシュの鍔部分は少々厚めにしておき、後でスラスト調整します。
タイミング側ブッシュのオイル穴は、ケース側のオイル穴を実測し位置決めし穴あけ。
カムシャフトを仮組みしてスラスト量計測。
ブッシュ鍔部分を切削しスラスト量は0.2mmに。
ケースを暖めブッシュ圧入。
シャフトとブッシュのガタは絶妙。
カムシャフトを入れ左右両ケースを合わせ、カムシャフトの回りっぷりをチェック。
渋いながらも回る程度。
これならラインりーミングする必要無しと判断し、ブッシュに磨き粉を付け擦り合わせ。
渋みが無くなったところで、オイルをつけ回す。ガタ無くトゥルトゥルに回ります。
最後にホーニングして終了。
今回のケース状態が良く左右カムブッシュ位置のラインが出ていたのでしょう。おかげでスムーズに作業がおわりました。
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奈良 純