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2015年 06月 24日

1938VELOCETTE KSS MKⅡ

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修理以来でお預かりしたベロセットKSS MKⅡ
オーナー様が最近手に入れた車両ですが、ちゃんと走ってくれずウチに来た時にはエンジンがかからない状態でありました。
ちゃんと走れるようにして欲しいとの依頼。
とりあえずエンジンがかからないと状態もわかりませんので、エンジンがかかるようにします。



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まずは全然効いたいなかったデコンプ。
ロッカーカバーを開けてみるとEX側のロッカーアームが随分開いてしまっています。
ロッカーピンのロックナットが緩んでしまったのでしょう。
ランニングのタペットクリアランスはIN側0.15mmEX側は0.25mm
タペットクリアランスを合わしたらデコンプは効くようになりました。


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バルブタイミングと点火タイミングをチェック
バルブタイミングを見るときはタペットクリアランスをチェッキングクリアランス(IN、EXともに0.63mm)にして見ます。

バルブタイミング実測値
IN OPEN BT40 CLOSE AB75 EX OPEN BB70 CLOSE AT60

KSS MKは純正で2種類カムがあるらしく、1939年以降に使われていた17/7というカムにプロフィールが近い。
17/7CAM TIMING
IN OPEN BT35 CLOSE AB65 EX OPEN BB70 CLOSE AT30

点火時期チェック。
フル進角位置、圧縮上死点前35度 遅角位置 圧縮上死点前5度 進角レバーに印を付けておきます。


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滑りまくっていたクラッチ分解、チェック。
クラッチが滑ってしまい、エンジンがかかりづらいのはベロではよくあること。

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クラッチスプリングはそれぞれ高さが違う・・・。
スリーブギアナットのシムは随分厚いものが入っています。シムを厚くしてスプリング圧を増やしていたのでしょう。


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単品製作したと思われるスリーブギアベアリングのシールワッシャー
このシールワッシャーはスリーブギアベアリングを止めるリテーニングリングでベアリングのアウターレース部分と共止めになるのですが、インナーレース側に被さっていてはいけません。ディスタンスカラーを介しクラッチバックプレートの力がかかり、回転してはいけないシールワッシャーに回転する力がかかってしまいます。



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心配していたスラストベアリングは良好。

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スチールクラッチプレートは歪んでいます。

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クラッチインサートは裏と表で随分と減りっぷりが違います。

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とりあえず一旦組み直し、エンジン始動。
クラッッチの滑りは無くなりエンジンがかかったものの、クラッチの調整しろは以前とほぼ変わらず。
つまりまた滑ってしまうでしょう。クラッチ周りは一新したほうが良いでしょう。





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で試乗してみました。気になるところが何点かあるもののちゃんと走ります。
NGK5番をつけたもののプラグは真っ黒。キャブも見なくてはいけません。




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by sgf1906 | 2015-06-24 03:38 | 38VELOCETTE KSS MKⅡ | Comments(0)


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