VELOCETTE MAC ギアボックス加工
2014年 12月 15日
ベロセットのギアケースは、なんやかんやあるなーって話です。
エンドカバーマウントボルトの雌ねじ、ねじ山が無くなっています。奥の2,3山でかろうじて残っている。
一つはクラック。
一つは中折れしています。ボルトの頭が液体ガスケットで留まっていました。
ドレンボルトはテーパー螺子が入れられ、クラックが入ってしまっていました。
悪名高きベロのケース、熱をあまりかけたくないので溶接は最小でしてもらいました。
まずは中折れしたボルトを抜きます。
下穴を開けやすいようにエンドミルで折れたボルト部分の面だし。
センタードリルを使い、中心に位置決めをして下穴を開ける。
エキストラクターを使い摘出。
こちらはねじ山が無くなっていたところ。
下穴を開けへりサート加工。
同じセットアップででへりサートタップを立てれば下穴に対して垂直にネジが切れます。
コイルを入れ完了。
ネジサイズは1/4”-20山
クラックが入っていたところは、ネジ穴内部に溶け込んだ溶接をエンドミルで削りネジきり、砥石を使い整形。
ドレンボルト部
こちらもネジ穴内部の溶接をエンドミルで削る。3/8”サイズでへりサートしようと思っていましたが下穴が合わず・・・。オーバーサイズでねじ山を切ります。
下穴を開け、1/2”-16山BSFでタップを立てる。荒めのネジピッチを選択しました。
そのまま同じセットアップで座面作り。
この後整形作業。
面研し、マウントボルト製作、仮組みしてネジがちゃんと通るかチェックしつつ面当たりチェック。
すべて問題無しってことでケースの加工ごとは終わり。
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奈良 純