2014年 11月 08日

1972XLCH 修理

修理依頼のアイアンスポーツ。
エンジンがかからないという事で持ち込まれたのですが、エンジンは無事かかり問題なし。
その後試乗し、問題点は2つ。
①クラッチが非常に重く、ジャダーが酷い。
②エンストはしないものの、アイドリングが非常に不安定。
オーナーさんの予算もあるのでこの二つを直して行きます。

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まずはプライマリー、クラッチを分解。
1971年~1974年のクラッチはアジャスターナットでクラッチスプリングの取り付け長を調整するのですが、この車両は1975年以降のスペーサーの長さで調整するものに変換されています。

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入っていたクラッチスプリング。
クラッチが非常に重かった原因はコイツ。
多分、社外品のヘビーなスプリングが入っています。しかもこのスプリングは、ダンパースプリングを使わないで組むタイプのものと思われます。その証拠にアウタースプリングと同方向にスプリングが巻かれています。(普通アウタースプリングとインナースプリングは逆方向に巻かれ、交差するようになっています。)

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スチールディスクの歪みチェック。
スチールディスクは問題なし。アウタードライブプレートがアルミ製が入っていて、側面が随分と削れていました・・・コイツがジャダーの原因か?スチール製に交換します。

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クラッチハウジングのボールベアリングも少々ガタがあったので交換。

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クラッチスペーサーは短いものが入っていて、長さもまちまち・・・。
STDサイズ(3.90mm)のものに交換。

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クラッチスペーサーを変えてクラッチスププリングの取り付け長は8.6mmに。
図左のクラッチスプリングアジャストメントディメイション 11/32"のところです。

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クラッチスプリングは純正のもを参考にして、線径が少々細いものを製作し取り付け。

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で点火タイミング調整とタペット調整。
キャブセッティングをする際必ず、点火タイミングとタペット、2次エアはチェックします。
点火時期は大分早くなっていました。

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で一旦試乗。
クラッチはエクセレント。ジャダーは無くなり、切れも良くすべり無し。(うちに近所には急勾配な橋があるのですべりチェックに役立ちます)
アイドリングは大分良くなったものの、もうちょっと良くなるかしら?

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ガバナースプリングを変え、(スプリングが弱いとアイドリング時にガバナーが開いてしまいアイドリングが不安定になる)アイドリングは安定したものの、中速域からの加速時に少々ガス欠的な症状が。
この後乗りながらジェッティングして行きます。



その他の作業

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Nさんのバルブガイド。
何時ものようにヘッドに圧入前にバルブステムに合わせ、リーミング。


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Tさんの陸王のカムブッシュ工具製作。






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by sgf1906 | 2014-11-08 01:13 | その他 | Comments(0)


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