1938 INDIAN CHIEF 分解作業(腰下編)
2014年 06月 24日
まずはオイルポンプ。
デストリビューターモデルのものです。
CAST IRONのオイルポンプボディー、随分豪勢なつくり。
フィード側はプランジャー方式でリターンはギア式です。
このボディーはデストリビューターのマウントでもあります。
フィード側はフロントシリンダーのカムギア、リターン側はリアシリンダーのカムギアで駆動します。
カムギアは虫食いなど無く良好。
ローラータイプのバルブリフター。
タイミングギア回りは非常に英車ッぽいです。以前にやったブラフシューペリア、JAPエンジンを思い出します。
ピニオンギアを専用プーラーで抜きます。
ここの嵌め代は0.02mm。鉄どうしの嵌め代としてはキツイです。
オイルリターンサンプバルブ。
ワンウェイバルブのバルブディスクが段付きになっています。これではワンウェイとしての役目は果たさないでしょう。
クランクケースを割りクランクシャフトお目見え。
ドライブシャフトローラーは1/4”×5/16”サイズのものが4連で付いています。
ピニオンシャフトも1/4”×5/16"ローラーで2連。
クランク分解前に現在のクランクピンナットの締め付けトルクを計測しておきます。
140N.mで締め付けてありました。クランクピンナットの締め付けとしては弱い気がします。
もちろんピニオンシャフト側にはオイル穴が開いているのですが、インディアンには位置決めのためのキーがありません。クランク芯だし時などにオイルラインのズレによるトラブルなどあるのでは?
ビッグエンドも同じく1/4”×5/16”ローラーが4連。フロント側とリア側2連づつです。
という訳で今日はここまで。この後は計測地獄が待っています。
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