1968XLCH900 オイルライン ~こんな事あるの~
2014年 01月 17日
オイルポンプを組み、カムカバーをつけた状態で、オイルポンプにオイルを流しクランキングしてみると、ヘッド側に行くオイルラインの通路からはオイルがビュンビュン来るのですが、コンロッド・ビッグエンドからはオイルが出てこない・・・・。
まずは、オイル経路のおはなし。
オイルポンプから圧送されたオイルはカムカバーを通り、まず図④のピニオンシャフトを通りコンロッド・ビッグエンドへ。同時にカムカバーを通り図⑤ロッカーカバー側へ行くオイルラインへ行きます。
つまりは、図④あたりが怪しいわけです。
という訳でカムカバーをチェック。
印されているカムカバー下側のオイル穴からオイルポンプから来たオイルが入り、カムカバー内に開いているオイルラインを通り、ピニオンブッシュ側、ロッカーカバー側(カバー上の印されているオイル穴)へオイルが行きます。
サーキットブレーカーマウント部分にカムカバーのオイルラインの加工穴があり、メクラされています。
ピニオンブッシュ側、斜めにオイルラインが開いてるはずなのですが、穴が見えません・・・。
ピニオンブッシュの奥を見てみてもオイルラインの穴が開いていません・・・・!?
こんな事があるのですね。
つまり元々ビッグエンドに行くオイルラインが開いていません。
メーカーが穴を開けるのを忘れたのでしょうか?
イヤイヤすべてチェックしなければなりませんね・・・。
ちなみにコチラは良品(笑)
ピニオンブッシュ奥へ斜めにしっかりオイルラインが開いています。
思い返せば、この車両のビッグエンド部はレース使い物にならず、コンロッド自体ザクザクやられていていたので、交換したのでいた。
もっと早くに気がつけばよかった・・・まだまだ修行が足りないです。
この後カムカバーオイルライン加工します。
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