1976FX1200 スモールエンドブッシュ
2013年 04月 04日
使うスモールエンドブッシュはJIMS製のもので、素材はAMPCO45(アルミ青銅)です。
以前にも書きましたが、アルミ青銅は耐摩耗性が良い分、粘り硬く加工が大変で毎回苦労します。
しかも、ピストンピンより0.1mm程度内径が小さく作られており、コンロッドに圧入すると約0.1mm縮み、合計約0.2mmリーマーで削るので大変で、時間がかかります。
という訳で、今回は旋盤を使ってブッシュ内径を拡大します。
生爪を加工し旋盤にブッシュを銜え、ピストンピンがギリギリ入るぐらいまで内径拡大。
オイル穴の位置を合わせ、コンロッドに圧入。
専用リーマーでリーミングします。
しかし内径を拡大してしまったのでリーマーの食い付き部とブッシュにガタができてしまったので、ボール盤を使って垂直を出します。
(この専用リーマーはリーマー先端の食い付き部がガイドになり真っ直ぐ切ります)
リーマーを通した後もまだ少々渋いので、中古ピストンピンにバルブコンパウンドを付けラッピング。
ブッシュの穴が垂直に開いているかチェック。
最後にホーニングして終了です。クリアランス0.02mm。
(ブッシュの内壁にキズをつけ、オイル溜まりが出来る様にします。ブッシュの内側にオイルフィルムがある事で、軸がスムーズに回ります。)
簡単に言うと円柱状のブッシュを真円に真っ直ぐ垂直にするということなのですが、これがなかなか大変なのです。
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