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1968XLCH DCダイナモ

今日はハーレー・アイアンスポーツの直流ダイナモについて。
直流ダイナモはスターターモーターとほぼ同じ仕組みなので、作動チェックとして電流を流し問題がなければ回転します。(モータリング)しかしながらコイツは回転せず・・・原因探していきます。

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まずコミュテーター(整流子)のチェック。
セグメントの溝に溜まったカーボンを金ノコの歯を使い面取りし、旋盤にアーマチュアコイルを咥え紙やすりなどで、コミュテーターを綺麗にしてやります。
ブラシも交換。
ブラシの長さが13m以下になっていたら交換したほうが良いです。ちなみに新品のブラシは17mm。
コミュテーターとコミュテーターに接しているブラシは、アーマチュアコイル・フィールドコイルから発生した電流(+側-側両方出る)の一方向の電流を読み取り、ブラシで吸い上げます。
二つのブラシとコミュテーターのセグメントの溝(アンダーカット)の位置関係で、整流しているので溝にカーボンが溜まっていると良くありません。

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前にも述べた通りアーマチュアコイルと電磁石の位置関係が悪いと、電磁石に磁気が発生したときに2つの電磁石のどちらかにコアーマチュアコイルが引き寄せられ、うまく回転しません。
電磁石に光明丹を塗り、フィールドコイルと電磁石が接していないかチェック。
フィールドコイルも通電があり抵抗も5Ωあり問題なし。

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なんやかんや調べた挙句、問題はココ。
フィールド・アーマチュアのターミナルボルトの絶縁紙が駄目でボディーに通電していました。
と言う訳で問題解決。無事モータリングできました。


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電気が見える男E本氏が若者2人に、電気講義しております。








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by sgf1906 | 2012-11-28 03:49 | 1968XLCH900 | Comments(0)

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