1971FLH オイルポンプ 2
2012年 06月 06日
オイルポンプを組んでいきます。
オイルポンプのギアはフィード側、リターン側一対づつ、計4個のギア。
フィードギアよりリターンギアの方が厚くなっていて、オイルの送り量より戻り量を多くしています。
ギアの面とボディーの面の隙間(ギアの出っ張り量)をチェック。
実測値はフィード側 0.1mm リターン側0.08mm
この隙間がないとガスケットを入れて組んだときに油圧が抜けてしまいます。
逆に隙間がありすぎると(出っ張りすぎ)ギアを押してしまい、抵抗になってしまいます。
出っ張りが無くなってしまっている場合は、ボディーの内側の面が削れて減ってしまっているのでボディー交換です。
そのガスケットですが年式により色々種類があります。
白ペーパー トルク 5.7~6.9N.m
黒ペーパー 10.3~13.8N.m
プラスティック 5.2~5.7N.m
ガスケットの素材、厚みによって締め付けトルクが指定されていますが、あくまで純正ガスケットを使った時の基準で、ボディーの状況によっても違うので、あしからず。
今回はジェームス製の黒いペーパーガスケットを使いました。(厚み0.2mm)
締め付けトルク 10N.mで締め付けて、手でオイルポンプを回してみます。
トリニティーでは少々抵抗があるぐらいで回るところにします。
軽く回りすぎたり、渋い場合は締め付けトルクやガスケットの厚みを変え調整します。
最後に実際にオイルを入れクランキングし、ビックエンド、タッペト、ロッカーへのオイルラインへオイルが行っているかチェック。
手の入りづらいところのキーやリテーニングリング、ガスケットの選択、締め付けトルクの管理など、ハーレーのオイルポンプは面倒ですね。
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