2012年 05月 31日

1968XLH スプロケットシャフトベアリング

クランクの芯出しが終わった、1968XLH。
スプロケットシャフトベアリングを組んでいきます。

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アイアンスポーツのドライブ側シャフトの軸受けはテーパーベアリングで、1976年以前のものはベアリングレースが一体式になっています。
1977年以降のものはビックツインと同じで1つのベアリングに対し1つのレース(よく見るヤツ)です。
レースが別々になっているものはスラストクリアランスを調整するためにベアリングシムの厚みが色々ありますが、一体式になっているものはシム調整をする必要がありません。
「スプロケットシャフトベアリング エンドプレイ」参照。

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ケースにベアリングレースを圧入。入れづらいリテーニングリングも入れます。

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専用圧入工具でベアリングを圧入。
組んだ後、実際にスラストクリアランスを測ります。
スラストクリアランス(エンドプレイ)は0.05mm。

マニュアル上のエンドプレイは0.025mm~0.15mm


テーパーベアリングのクリアランス?

前にも触れましたが、普通テーパーベアリングは少々与圧をかけ組みます。つまりガタがなくスムーズに回るところで組むのですが、ハーレーではクリアランスをとるようにマニュアルで指示されています。
なぜでしょうか・・・僕個人の意見としては、安全マージンをとっているのだと思います。
理想的には少々与圧をかけたほうが、テーパーベアリングの性能は発揮されると思うのですが(振動や騒音の低減、軸の振れ精度が良さ)逆に与圧をかけすぎると、熱問題で性能低下、ベアリングの消耗、最悪レースが回ってしまったりします。実際にレースが回ってしまっていた車両もありました。
これを避けるためのクリアランスでは・・・。
ドライブ側だけがテーパーベアリング、重いフライホイールでクリアランス“0”地点(与圧がかかってなく、サイドクリアランスも無い状態)を出し、そこから絶妙な与圧をかける量(ベアリングの押し量)をだすのは難しいです。
などなど、そんなことを勝手に考えています。



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by sgf1906 | 2012-05-31 03:39 | 1968XLH900 | Comments(2)
Commented by X1号 at 2012-06-01 22:14 x
ほぼ毎日拝見しております。
ハーレーはホイールベアリングもガタを出すように指示していますね。
僕は間違いだと思います。
テーパーローラーベアリングは与圧をかけることが機械工学上の掟であり常識です。
クランクシャフトにガタがあっていいなんてとんでもない話です。
Commented by sgf1906 at 2012-06-03 01:22
X1号さん。コメント有難うございます。
勇気づけられる言葉です。
これからもよろしくお願いします。


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