1971XLH 点火タイミング
2012年 02月 04日
アイアンの点火時期は年式によって違います。
1971年以前 進角時期 圧縮上死点前45度 遅角時期 圧縮上死点前 15度
1972年以降 進角時期 圧縮上死点前40度 遅角時期 圧縮上死点前 10度
つまり900ccと1000ccのもので違うわけです。
サーキットブレーカーカム。
上の小さいカム山がフロント側。下の幅広いカム山がリア側。
ハーレーは一つのブレーカーポイントでフロント、リア、両シリンダーに点火させるので、ブレーカーカムに二つの山がある訳です。
(点火タイミングを合わせる前にポイントギャップを0.45mm~0.5mmにしておきましょう)
フロント側、圧縮上死点を出します。(吸気工程が終わった後のピストンが一番高いところ)
ここから45度、進行方向と逆に回すと、フロントシリンダー側の点火タイミングです。
タイミングホールに棒線の印が出ます。
クランクがこの位置のときに、サーキットブレーカーカムを進角方向に動かし、ポイントが開き始めのところに調整します。(この時サーキットブレーカーカムの小さい方のカム山がポイントを持ち上げます。)
ハーレーはフロントシリンダー側だけで、点火タイミングを合わせますが、今回は試しにリア側も見てみました。
同じ様に圧縮上死点を出し、分度器をセットします。
TOPの0度のところに印をします。
クランキングして(進行方向、逆)45度のところにします。
タイミングホールを見てみるとコイツには印がありました。(ないものもあります)
同じように点火時期を見て見ます。この時サーキットブレーカーカムの大きい方のカム山がポイントを持ち上げます。
フロント側が合っているのに、リア側が合ってない場合は、軸が曲がっていたり、カムが減っていたり、問題があるので探ってみましょう。
機械式の点火システムは、メンテナンス、調整が必要です。
始めは少し混乱しますが、覚えてしまえばトラブルシューティングがし易いし、パーツも安上がりです。
また詳しくご紹介するつもりです。