2016年 12月 09日

1958VELOCETTE VENOM リアブレーキペダルピボット&プロップスタンドピボット


スイングアーム修正でお預かり中のベロセット・ベノム
ついでと言っては何ですが、ガタが酷かったリアブレーキペダルのピボット部とプロップスタンドのピボット部の修正作業をします。
うちに持ち込まれるハーレー達もそうですが、エンジンOH済み車両でも車体周りの細かい部分がガタが酷かったり、手をつけていなかったり。とりあえず走れるようにするのが旧車の常ということでしょうか。
いい機会なので、このあたりも修正します。


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まずはリアブレーキペダルピボット部。
目で見て隙間が分かります。
回転しないところなので、穴部は上下方向に変形しています。


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ペダルのピボット穴はアジャスタブルリーマーを使い真円拡大。

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ピボットボルトは真円拡大したペダルピボット部に合わせオーバーサイズピボットボルト製作。


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45Cで作ってますので、焼入れして外径研磨し完成。
ガタなしさんです。






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同じくガタガタだったプロップスタンド。
ピボットボルトは大分段付きに減っています。また、螺子部分はほぼ無くなり、螺子が効いていなかったのでワイヤリングして留めていました。


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スタンドピボット部同じく、アジャスタブルリーマーで真円拡大。
ホーニング仕上げ。


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真円拡大したスタンドにあわせオーバーサイズピボットボルト製作。


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フレーム側は螺子部をタップで修正。こちらの螺子は無事。
フレーム側のマウント穴もホーニングし製作した製作したピボットボルトがピッタリ付くように。


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ボルトを焼きいれ、オイル付けし取り付け。
こちらもガタ無しさんです。





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奈良 純

# by sgf1906 | 2016-12-09 01:24 | 1958VELOCETTE VENOM | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 07日

1947FL1200 シリンダー

今日はIさんのナックルヘッド、シリンダーのお話。
エンジン腰下、ヘッド周り組み付け作業が終わり、シリンダーボーリングというところで、今さら問題が・・・。
フロントシリンダーとリアシリンダーの長さが違うのです。

このことに関しては非常に反省しました。
計測、清掃、仮組みと生徒さんに細かくやってもらっていることは、その機械をよく観察する意味合いを持ってまして、私自身が「よく観察する」ということを出来ていませんでした。。。
落ち込んでいてもしょうがないのでとにかく計測してみます。

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シリンダー上面がフロント側が段付きになっているのに対しリア側はほとんど段が付いていません。
これを見逃していました・・・。
高さを測ってみると、フロントに比べリア側は3mmも低い。
とりあえず圧縮比を計ってみて今の状況を把握します。



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元々付いていたピストン(右)と新しいピストン(左)
新しいピストンは圧縮比7:1~7.5:1になるであろうローコンプピストンなので、元々付いていたほうは8:1~8.5:1あたりのコンプレッションピストンであろう。
この元々付いていたピストンで計測します。


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まずはフロント側圧縮比を液体注入法で計測。
圧縮比 7.7:1で良い数値であります。

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リア側も計測。明らかにピストンが飛び出ています。
圧縮比 9.6:1と高すぎる数値。
やはりこのシリンダーをこのままでは使えません。



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リアシリンダー上面には明らかに削った跡がありましたので、ヘッドがフレームに干渉するため削ったのではないかと考え、クランク・シリンダー・ヘッドをフレームに仮組みしてチェック。
ヘッドとフレームの隙間は問題なし。3mm高くなったとしても問題なく乗っかるであろう。
とするとなぜシリンダー上面をあんなに削っていたのか?





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でもうひとつの問題。
クランクケース、クランクシャフト軸受け部のラインを出した後、ケースベース面とフレームとのマウント部の面研をしてありますので、ケースをフレームに仮組み。

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リア側マウントだけを締め付けると、フロント側が持ち上がりフレームとケースに2.3mmの隙間が開きます。
そのまま組んでしまうと、ケースが常に力がかかった状態で組むことになってしまうので、シムを製作しフレームマウント部に対しエンジンが水平になるようにして組みます。


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するとエンジンが起きた分ヘッドロッカーアームカバーがフレームシートポスト部に干渉するという問題が。
元々、ここは隙間がないのですが、ちょっと接触しすぎ。
何かを正そうとすると何かが駄目になる、まずいスパイラルになってきました。

リアシリンダーの件も含めまだまだ、考えることが多いです。







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# by sgf1906 | 2016-12-07 12:23 | 1947FL1200 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 06日

日曜・月曜日の授業風景




1951TRIUMPH T100

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前回、フレームからエンジン、ミッションを降ろしたHさんのトライアンフ。
今回はエンジン腰下を分解していきます。


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タイミングギア周り分解。
カムギアのタイミングマークをチェックし専用プーラーを使いカムギア、タイミングギア抜き取り。
ギア自体に問題なし。アイドラギアスピンドルも抜けることなく、段減りもしておらず良好。



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クランクケース分解。
カムシャフトも磨耗少なく良さそうだ。

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コンロッドビッグエンド部のガタは少なく良さそうでありますが、このクランクはスラッジパイプは無く、クランクシャフトとフライホイールを分解しないと、ビッグエンドジャーナルのスラッジを取ることが出来ませんので分解。

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ビッグエンドジャーナル、ビッグエンドメタルともに傷が少なく良さそう。
まぁ次回計測しますが。

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問題はベアリングが手スポだったクラックシャフト。特にドライブ側はポンチ攻撃がされています。このあたりは加工が必要です。


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クランクシャフト、フライホイールを分解するため、極細ソケットを製作し分解。

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クランク、ケースともに清掃。
ビッグエンドジャーナルのスラッジ溜りも綺麗綺麗。次回、計測作業となります。











1964XLCH900


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アイアンスポーツのS君も分解作業。

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まずクランクケースを分解し計測。
コンロッドビッグエンドベアリングは非常に状態良し。うちでやる車両としては珍しいです。
このあたりは問題なし。


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ピニオンシャフトベアリングも計測。
こちらも、状態良し。もちろんラインをだしラッピングしますが、苦労は無さそうです。


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タペット、タペットガイド計測。
タペットは大分減ってしまっている。ローラーも大分ガタがきているのでタペットは交換したほうが良いでしょう。

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トランスミッションも分解し清掃・計測。
ギア、シフター位置など問題なし。

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ドライブ側メインシャフトベアリング計測クリアランス0.04mmで良好。
ローラー交換だけで良さそう。


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クラッチギアブッシュ、カウンターシャフト1STギアブッシュ計測。
こちらも状態良し。ミッション周りはベアリング交換、調整だけでいけそうだ。










1939EL1000

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Wさんのナックルヘッドは前回リアブレーキペダルブッシュ取り付けのため、軸受け部の拡大作業を済ませていますので、ブッシュ製作。


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Wさん自らブッシュ製作。
長物のブッシュは作るのがなかなか面倒です。
時間がかかりますが、自らブッシュ製作をすると旋盤の勉強には非常に良いです。


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圧入工具も作り、グリスニップリ穴を開け圧入。

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縮んだブッシュ内径をアジャスタブルリーマーを使い内径拡大しホーニング。


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というわけで完成。ガタなしブレーキペダルとなりました。








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# by sgf1906 | 2016-12-06 01:06 | その他 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 04日

1970XLH900 ダイナモチェック ~土曜日の授業風景~


1970XLH900


Tさんのアイアンスポーツはダイナモのチェックごと。

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まずは分解して軽く清掃。


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ブラシの減りっぷりチェック。
ブラシの長さは17mmで問題ない。リミット13mm程度。

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フィールドコイルのチェック。
フィールドコイルの端子部で抵抗チェック。5Ω程度で問題なし。
アーマチュアコイルもチェック。
アーマチュアのそれぞれのコアとコミュテーターぼ導通チェックし問題なし。
ということで、コイル周りは問題無さそうです。


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コミュテーター研磨し、綺麗にしてセグメント溝清掃。


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ダイナモボディーにバッテーリー+、ダイナモF端子にバッテーリー-をつけフィールドコイルに正しい方向に電気を流し、モータリングチェック。
これでちゃんとモータリングすればダイナモには問題ないです。また正しい方向で電気を流すことで、正しい方向の磁場となります。

というわけでダイナモは問題なくO.K。


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でエンジン搭載前にフレームタッチアップ。
目を細めてみたら綺麗です。






1980XLH1000

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Iさんのアイアンスポーツ。
リアフェンダー搭載なのですがCRフレームのい場合、フェーンダーとフレームの間に隙間が開きます。この隙間からタイヤがかき上げたゴミやら水やら入らないように、スプラッシュガード(図32)なるものをつけるのですが、元々付いていたものはボロボロ。ゴムを切り製作。


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でCRフレーム用の純正シーシーバー取り付け。
フェーンダーサポートと共止めで専用のステーあり、またタイヤと干渉しないようにボルト長を調整しつつ取り付けでなかなか面倒です。








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# by sgf1906 | 2016-12-04 02:28 | 1970XLH900 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 03日

1958VELOCETTE VENOM スイングアーム&ブレーキパネル



修理依頼でお預かり中のベロセット・ベノム
修正に出してあったスイングアームが帰ってきたので取り付けていきます。


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一応、前回と同じようにセットしチェック。
以前の状態と比べるとしっかり修正されているのが解ります。


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スイングアームブッシュの状態は良かったのでそのまま取り付け。
良さそうですね。


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ホイールベアリングは新品に交換。
まずリアハブフォロースピンドルに片側のベアリングを圧入。
このリアハブフォロースピンドルはベアリングカラーであり、スピードメーターを受けるクランピングスリーブの受けでもあり、ブレーキプレートロッキングボルトの受けでもあるので、両端が飛び出します。
そのため、ベアリングの外輪だけ押せるような圧入工具を製作し取り付け。



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割れてしまっていたブレーキプレートは新品のものに交換。
この新しいブレーキプレート、元々のものと比べると明らかに厚みがあり丈夫そうで、補強も多く入っていますが、すんなり付くのかしらと一抹の不安が・・・。


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ブレーキカムとブッシュのガタは良好でこのまま使います。


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ブレーキプレートロッキングボルトとワッシャーを取り付け、ブレーキドラム取り付け。
ブレーキプレートロッキングボルトとワッシャーでブレーキパネルが位置決めされます。
この車両にはシム2枚付いていましたので、それもつけて組み込み。


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ホイールを組み付けると、ホイールの動きが渋い・・・。何かが擦っているようです。

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ドラムをはずして組んでみると問題なく回ります。
ということは新しいブレーキプレートとドラムが干渉しているということ。


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ブレーキプレートに印を付けチェック。
外輪が擦っているようです。

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ブレーキプレートロッキングボルトを使いプレートを旋盤に銜え、芯だしをし切削。

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もうひとつ問題が、プレート側面の逃げ部分。
元々のプレートと比べると逃げ部分の幅が少ない。こちらも擦っているようなので、芯だしし突っ切りで切削。


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これで、プレートが擦ることはなくなりました。


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曲がってしまっていた、ブレーキカムステディーとブレーキトルクステイも交換。
ブレーキトルクステイの取り付けが悪く、プレートに変な力がかかると、ブレーキが擦ってしまったり、プレートが割れてしまう場合があります。今回はブレーキトルクステイの取り付けは問題なし。

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ブレーキカムステディーは普通に取り付けると、位置が合いません。
ブレーキカムステディーを少々曲げ修正。


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スピードメータードライブはクランピングスリーブとの受け部分が減ってしまい、取り付けると動きが渋くなってしまいます。このパターンは結構多いです。ハーレーアイアンスポーツのカムシムがぴったり合いますので、シム調整。


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リムのセンターチェック。
ズレていたら、タイヤをはずしスポークで調整、センターだしをしようと思っていましたが、問題なし。
フレームの背骨部分と真っ直ぐです。

というわけで今日はここまで。










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